初心者が語る練習方法
ここではタイトルのとおり「初心者が語る練習方法」ですから、当然たくさん練習している人からすれば
文句が言いたくなるような事が書いてあったり、理屈的に間違っていることがあるかもしれません。その辺は
目をつぶって「こういう考え方もあるのか」程度でさらっと流して読んでください。
初心者の方もあくまでも参考ということで、これが正解・・というわけではありませんので鵜呑みにせず
自分にあった練習方法を見つけて下さいね。
トライアスロンがあなたは出来るか?
ここではトライアスロンを始めたい(知りたい)けど自分に果たして出来るのかどうかを判断します。
もし出来ると感じたのであれば次のトライアスロンへの準備に進みましょう。
Swim
Swimは3種目の中でもっとも短い距離です。アイアンマンですら3.9kmです・・・って、泳げるわけ無いだろ〜 と
思ったあなた、大丈夫です、正常な判断力を持っていますので合格です。
私は3年前25mプールで泳ぎ、20mでおぼれそうになりました。それが1週間に2回ぐらいの割合で400mぐらいプールで
泳いでいたら泳げるようになりました。現時点で泳いだ最長距離はトライアスロン珠洲大会の2.5kmです。水泳は
何ら心配することなくすべての人がクリアできる種目なのです(^^)
Bike
BileはSwimに対して高いハードルを越える必要があります。「乗る距離が長そうだから脚力が必要なの
かなぁ?」と、考えたあなた間違っています。Bikeは読んで字のとおりBikeを買う(または貰う、借りる)
必要があるのです。まさにトライアスロンをしようとする人すべての前に立ちはだかる難関と言えましょう(一部の
お金持ちは除きます(^^;))
しかもこのBikeは長距離を乗る事だけを考えて作られていますので[買い物かごが無いのでお買い物には使えない]
[スタンドがないので駐輪場に入れられない][サドルが高いので足が届かなく立ち転けする][前傾姿勢なので後頭部
が痛くなる][タイヤが細いので雨の日はスリップして怖い]等、ママチャリと比較すると良いところがありません。
しかし、価格のほうはというと下は数万円から上はウン十万・・。トライアスロンしか使えないのに高額でまさに
絶句の世界です(^^;) さて、あなたはBikeを調達することが出来ますか?
もし、調達できる可能性があるならあなたはBikeは完走すること間違いなしです。何故かと言うと「もったい
なくて思いっきり練習するから」です(笑)
ちなみに初心者向けの短距離レースの場合はマウンテンバイクがOKの所やレンタルしている所もありますので
絶対に買わないとトライアスロンは出来ない・・ということはありません。
Run
3種目のうちで一番お金がかからない種目です。プール代やBike代と比較してRunはランニングシューズ以外は
買う必要が無いからです(^^;) ただし、もっとも体に負担のかかる種目でもありますので極端に体重の重い人は
運動量に気をつけながら練習する必要があります。
Runは気軽に練習できる分、練習もさぼり気味になる種目でもありますのである程度の根性が必要です。
根性が無くても練習は出来ますので大丈夫ですので肩を張らずに行きましょう<次の章を参照してください。
さて、あなたはどうですか? ちゃんとトライアスロンが出来る条件が整っていたでしょうか?
見ていただいて判るように実はトライアスロンは誰でも出来るのです。ただ、今年の夏はトライアスロンを
やるぞ〜、と簡単に決めて簡単に参加できるようなスポーツではないというのは御分かりいただけたかと思い
ます。初心者は数年後のレース参加を胸に抱き、楽しく練習してレースデビューしましょう(*^^*)
トライアスロンへの準備編
ここではトライアスロンをするために準備する必要のある道具とかを説明します。最初のうちは必要無い
ものもありますし、これは絶対に必要というものもあります。お財布と相談しつつ準備を始めましょう。(^^;)
Swim
Swimの練習に必要なものは水着です。これがないと話になりません。 あと、練習する場所の
確保があります。都心部でしたらお金がかかりますがスポーツクラブに入るのが
一番良いです。あと、市営とかの温水プールとかに行くという手もあります。
スイムキャップはプールに入るときは着用指定されているところが多いでしょうから用意する必要があるかも
しれません。シリコンで出来たものが一般的ですが長時間泳いでいると頭が蒸れるという欠点があります。
ただ、髪の毛が痛みにくいそうですからシリコンのほうが良いですね。ちなみに買うのは1つで良いです。
トライアスロンのレースに出るとスイムキャップは支給されるのであとはこのキャップをかぶって練習すれば
只ですみます(^^;)
近所にプールが無い・・・という人は冬の練習はあきらめて夏に近所の河や池、海で泳ぎましょう。ただ、
くれぐれも事故の無いように慎重に練習してください。(複数の人と練習しましょう!!)
あと、レースのときはウェットスーツの着用が義務付けられているところがほとんどですがレース前まで
作る必要はありません。ウエットスーツはオーダーメードですからちょっとキツメのぴったしに
作りますので練習して体に筋肉が付いたり、ダイエット効果でスリムになるとレースの時に再度作りなおす
羽目になります(^^;)
Bike
Bikeは実に高価です。初心者がうっ・・・と財布を握り絞めながら唸ってしまう種目です・・・・が、
反対に言うと資金力さえあれば同じ練習でも速く走れる可能性のある種目でもあります<暴言に近いですが(^^;)
ということでお金に余裕のある人は自分が使いこなせることが出来る範囲で高いBikeを買いましょう。
高ければ良いというわけでもないのですが、大抵は価格が高いBikeは重量は軽く、坂道とかが楽なはずです。
ただし、高価なBikeを無理して買って安いBikeに抜かれても当方は一切関知しません(笑)
Bikeを買う場合はトライアスロンをしている人達に色々と聞いて良いお店を探してください。初心者は自分で
パーツを買って組むようなことはせず、お店の人にメンテも含めてやってもらったほうがいざというときに
安心できます。(ちゃんと判るようになったら自分でいじっても良いとは思いますが)
Bikeはトライアスロンの場合は26インチのものが多いです。Bikeが小さくなる分、風の影響が受けなくなる
からです・・・が初心者はそんなに気にする必要はありません(^^;)。27インチでも良いですから自分にあった
Bikeを探します。ただし、高価な買い物ですから将来を見据えて26インチにしておいたほうが無難ではあります。
(私は27インチですが別にいまのところ不都合は無いです)
Bikeを買うときに色々と選択することが出来るのですが注意する必要があるのがタイヤです。
ロードBikeのタイヤはママチャリと構造が同じ(外側のタイヤと中のチューブの2重構造のもの)ようなWOタイプとタイヤ
だけの1重構造のチューブラタイプの2種類あります。
チューブラは車輪とタイヤとの間に特殊な接着剤(セメント)で貼りつけて固定していますので外すのに力が要ります。
また、新しいタイヤを取り付ける場合もある程度の硬さをもったタイヤを車輪にはめるわけですから力が必要です。
WOはママチャリと同じなので想像しやすいでしょう。タイヤは車輪の溝にはまっていますので工具を使って
タイヤをはずし、中のチューブを取り出し新品と交換します。欠点はタイヤをはずしたりつけたりするのにコツが
いる事でしょう。
初心者向きなのはWOだと思うのですが日本のトライアスロンのBikeはほとんどがチューブラだそうです。
世界的に見るとWOの方が主流になってきているということで現在はどちらを選んでもかまわないような感じが
します。まぁ将来的に見るとWOの方が良いかなぁ・・って感じでしょうか。
Bikeのペダル部分と靴はスキーのように固定します。固定することによって踏み込むだけのママチャリから
引き上げることも出来るようになるわけです。 が、つまりBike用の靴も買わないといけないということです。
価格のほうは7000〜20000円ぐらいですがとりあえず10000円ぐらいのものを買っておきましょう(^^;)
あと、ヘルメットですけどこれはレースの時に着用義務があるのでちゃんとしたものを買いましょう。
間違ってもノーヘルメットで練習はしないこと!! ロードバイクは足が届かない等、思った以上に
不安定です。ヘルメットはあなたの命を守ってくれますから良いものを買いましょう。ついでにサングラスも
買います。プラスチックで出来たスポーツ用のものを買ってください。Bikeは場所によっては初心者でも
50km/hを超えるスピードが出ます。サングラスは風除けの意味で必要なのですが、虫などが目に飛び込んで
くる可能性もありますので目の保護という点でも重要なアイテムです。(私のサングラスには蝿・トンボ・
カブトムシなんかが激突してきました。結構衝撃があるので怖いです(^^;))
手袋(指先が出る手袋が蒸れなくてGoodです)やバイクパンツ(お尻のところにパットが入っていて
ロードバイクには必需品です)、バイクジャージ(前傾姿勢になったときに背中が出ないように長めになっています)
は必要です。バイクジャージは目立つ派手なものが良いです(事故防止にもなります)
Bikeにはちゃんとボトルが積めるようにしておきましょう。小さい奴で500cc、大きいものだと800ccぐらいは
入りますのでいつでも水分補給出来るようにしておきます。Bikeといっても結構汗をかきますから水分補給は
大切です。自動販売機でいちいち買っていてはお財布がもちません。私はボトルを2つ積めるようにしています
あと、Bikeを練習しているときにパンクをしたらタイヤを交換したあと、空気を入れる必要があります。ですから
携帯用空気入れも必要です。家にはちゃんとした空気入れを買っておきましょう(ママチャリ用の空気入れでは
アダプターが異なるので使えない場合があります。空気圧メーターが付いているものを買いましょう)
サドルの下にポシェットを着けましょう。この中には[WOの場合は新品のチューブ][炭酸ガスボンベ]
[炭酸ガスボンベ用アダプター][携帯用六角レンチセット][タイヤ外しのへら]を入れておきます。チューブラの場合は
ポシェットの中に入りませんから他の人の真似をしてタイヤを折り曲げ、サドルの後ろに縛りつけましょう。
さぁどうですか? いっぱい必要ですよね。でもこの中で不要なものはありません。[炭酸ガスボンベとアダプター]
は不要と考える人がいるかもしれませんがレースの時に短時間で空気を入れるのにボンベを使いますけどその予行
演習をするために携行するのです。どうせ居るものですからこの際買っておきましょう。練習といっても事故は起きるかもしれませんし、遠いところでパンクをして帰れなくなっても困りますからね。是非すべてをそろえてください!!
Run
Runは実際のところ、準備するのはランニングシューズだけです。あとは必要に応じて服を買い揃えるぐらい
ですからいたって簡単です。また、ランニングシューズはマラソン会場とかでスポーツ店が割安販売して
いますので定価より結構安く買えたりします。こまめにチェックしてください。なお、出来ればシューズは
あまり安いものではなく7000円〜8000円(定価で1万円を超えるぐらいのもの)程度のものを買ってください。
個人的にはウルトラマラソン用の靴がクッションがあって練習時には向いているかなぁ・・って思っています。
レースのときは軽い靴で走りますが練習では故障をしないことが一番ですから足にやさしい靴を買ってください。
(レース用も踵の部分にショック吸収用のゲルが入ったものがお勧めです) 個人的にはアシックスのターサー
(レース用)かサロマ(ウルトラマラソン用)が気に入っています。
さて、3種目の用意が出来ましたか? もしすぐに用意が出来ない場合でも焦る必要はありません。
すべては数年後のレースに向けての準備なのです。まずはマラソン(ランニング)のみでスタートするのも
ひとつのやり方です。焦らずに楽しくトレーニングを開始しましょう。では次の初心者のトレーニ
ング方法へ進みましょう(*^^*)
初心者のトレーニング方法
道具をそろえた(そろえつつある)人はトレーニングがバリバリ出来るか・・・というとそうではありません。
初心者は「楽をして」「お金を使わず」「少しの時間で」トレーニングする必要があります。
[楽をして ]:初心者は身体が出来ていませんから強度のトレーニングは避ける必要があります。
[お金を使わず]:トライアスロンはお金がかかります。出来るだけチープなトレーニングをしましょう(^^;)
[少しの時間で]:トレーニングばかりしていても辛いだけです。短時間でそれなりの効果を得ましょう。
あと、注意することはすべてにおいて怪我(故障)をしない事です。怪我をすることによりトレーニングが
継続できなくなるとせっかく今までトレーニングしてきたものを失うことになるからです。トレーニングの
引き際も大切であることを忘れないで下さい。
Swim
トライアスロンをするにあたってSwimとは最終的に3.9kmを泳ぎきるということになります。
そういう意味でゆっくりで良いのでまずは長い距離が泳げるように努力しましょう。ただし、当面は
スプリント(750m)やオリンピックディスタンス(1500m)しか出場できないのでこれを目標にしましょう。
通常のトレーニングはレースの半分ぐらいの距離を泳げば十分です。
あなたが「水泳なんて全然泳げない!!」というのであればまさにチャンスです。水泳の
スクールに入って基礎から変な癖がつかないように注意してもらいながら練習すればロスの少ない
フォームを身につける事が可能です。ゆっくりと綺麗に泳げるようになりましょう。
残念ながら昔泳いだ経験がある人は苦労する必要があります。が、タイムを縮めるのは上級者で
あって初心者はとにかく距離を泳ぎきればいいわけですからそれなりに泳ぎましょう。ただし、力で泳ぐ
ようなことをすると体力の消耗が激しいので、出来るだけ効率の良い泳ぎ方を工夫しながら
泳ぐとトレーニングが楽しいですよ。
あと平泳ぎも方向の確認や混雑したスタート時などにーで必要です。ある程度は練習して
おきましょう。
時間的には練習開始時に25mを30秒で泳げれば十分だと思います。徐々に時間は落ちてくると思いますが
無理する必要はありません。時間の挽回はBike,Runで頑張ればいいわけですから(*^^*)
ちなみにSwimは練習した割には時間が縮まらないので、がむしゃらに練習する必要は無いです。
Bike
さて、財布が空になった代償としてやっと練習に出かける準備が出来ました。早速準備を始めましょう。
まずは出かける前にBikeの点検です。ロードバイクはワンタッチで前輪・後輪が外れるように出来ています。
(タイヤの修理や車輪の交換のため) ゆるんだりしていませんか? あと、タイヤの空気圧も確認しましょう。
出かける直前に空気を規定量まで入れます。 ブレーキもちゃんと効くか確かめましょう。
ボトルに水やスポーツドリンクを入れてBikeにセットしたらBikeの準備は完了です。
さて、次は自分の番です。Bikeは汗をかきますのでそれを考えて服を選びます。夏だと上は半そでの
ジャージを着ます。冬だったら長袖のジャージにウィンドブレーカーを着ます。下はバイクパンツ
ですが下着は脱いでください。いゃ、私も始めて着たときものすごく違和感があったんですけどね(笑)
でもパイクパンツは身体に密着しているのでパンツが浮き出てもかまわないというのであれば
止めません。ただし、下着の縫製部分がすれて大事なところが痛くなっても知りません(^^;) 冬だとこの上に
バイク専用の長いタイツを着用して寒くないようにします。
服を着たら次は靴をはきます。冬の場合だと靴カバーをその上にかぶせます。Bikeの靴は底がプラスチック
ですから滑りやすいです。歩くときは気をつけてください。で、サングラスをしてからヘルメットをかぶり
ます(先にヘルメットをかぶるとサングラスがやりにくいです) 手袋もつけて必要なら日焼け止めも塗ります。
さて、ここでBikeをおもむろに触ります(ヘルメットをかぶり紐をちゃんと結んでからBikeを触っている点に
注目です)
レースではヘルメットをかぶらずに(紐が結んでいないとかぶっていないと判断されます)Bikeを移動(乗車では
なく歩いて押していても)させると違反とみなされ注意(ペナルティ)されます。レースで焦っているとはいえ
結構、注意されている人が多いので常日頃からレースを想定した練習を心がけましょう。
ロードバイクはタイヤが細く、接地面積が少ないためブレーキを思いっきりかけるとすぐに車輪がロックして
しまいます。ですからまずはプレーキの練習をします。(すぐに足がつくようにランニングシューズで乗りま
しょう) ブレーキが出来るようになったら低速で良いですからとりあえず近所を回ってBikeに慣れるように
します。慣れてきたら車・通行人の少ないところまで車等で移動して練習を開始です(*^^*)
練習はいたって簡単です。軽めのギヤを選んでクルクルと軽快に回しながら安全運転で走ります。
(重めのギアで乗るとスピードは出ますが筋肉の疲労が激しいのでRunで走れなくなります)
スプリント(20km)やオリンピックディスタンス(40km)だと1〜2時間の練習で十分です・・・が、出来れば
倍の距離を乗りたいところです。この辺はコース等が確保できるかどうかなのですが・・・。
Run
Runについてはあまり書くことがありません。ただ、トライアスロンをやっている人の場合、Bike等で
心肺機能が鍛えられるためか、あるいは単に時間が無いからなのか、マラソンランナーのように月間*00km
走っているという人は少ないです。ゆっくりのんびり走りましょう。Runは3種目の中で一番身体に負担が
かかる種目ですから無理をするとすぐに体を壊します。自分の体と相談しながら調子がおかしいと
思ったらすぐにトレーニングはやめましょう。あと、トレーニング前後のストレッチは怪我防止という点でも
忘れないようにしましょう。
どうですか? ちょっとは参考になったでしょうか。
トライアスロンは誰でも出来るスポーツです。人間は万能ではありませんから3種目をすればどれかは
得意でどれかは不得意となりトータル的には誰もが同じ舞台に立てるスポーツだと言えます。さぁ
ちょっとだけ頑張って楽しくトライアスロンを始めましょう(^^;)
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