LIVE
 
BUMP OF CHICKEN LIVETOUR 2004

MY PEGASUS

なんばHatch 2004.10.12(火)
01.オンリーロンリーグローリー
02.天体観測
03.sailing day
04.車輪の唄
05.くだらない唄
06.ノーヒット・ノーラン
07.ギルド
08.太陽
09.リトルブレバー
10.乗車権
11.K
12.ダイヤモンド
13.同じドアをくぐれたら
14.embrace
15.
fire sign

E1.アルエ
E2.DANNY

※07〜12は間違いがあるかもしれません

MY PEGASUS2回目の参戦。今回は娘と一緒で不思議な気分。そんな年になったのか娘よ、って感じか。そんな意図で育てたワケでもないのだが。
オレはこのツアーの緑Tに上から茶のジャケットで少し隠し気味、娘は2004夏フェスの白Tで斜めにバッグをかけている。見渡しても親子連れは見かけなかった。どうでもいいことだけど。背の低い彼女ということ故に2階席。始まる前、CCRあたりが流れてた。オーソドックスなブルース進行の曲。
このツアーは二回目だしユグドラシルからの楽曲も予想できただけに落ち着いてじっくり聴けた。
初めからどんどん曲を通していく。天体観測で直井が大きく跳ぶ。今回は何かと誕生日ネタでMCの中心となる直井。車輪の唄は前回より安定していた。2階ということもあっていろいろ見えてくる。まず升のドラム。ノーヒットの始めのタムを流してスネアでドンがすごくビジュアルで印象的だった。ドラムセットに目がいくんだよね。ハウリング効果を出すためにアンプに近づく増川。Kの藤原と増川の激しいストローク。何度もバックライトから当たる藤原の白シャツに透ける細い胸、あばら。その中の肺から吐き出される強い言葉。
太陽はこのツアーでは珍しいのかな?初めて?このバンドは藤原のヴォーカルに引っ張られてることが多い。だから、同じドアや太陽は、とても心にズシズシ届く。乗車権では増川のベース音と高音弦を爪弾く合図でスタート、タイミング測ってたのかな。リトルブレイバーはきれいに藤原の声にコーラスがかかっていた。ダイヤモンドはいつもいい感じでくる。娘も座りながら拳をヒザに打ち付けてリズムを取ってる。今まで見たことない仕草で可愛い。
fire signを聴いて少し分かったことがある。BUMPはメッセージを力抜いて自然に伝えることができるようになってきたんだなって。激しくなくてもしっかり伝える曲を持ったんだなって。この曲はオーソドックスな調子なんだけれど、伝わるものはこんな風に伝えればいいんだ、伝わっていくんだ。そんな静かで強い自信を感じる。それはメロディフラッグよりもっと自然に。エンディングのラララは普通に終わった。うん、この方がいいな。オレはラララやるもんと思って娘の肩を押したんだけど。
アンコールのMCでステージが明るくなって彼らの足元がよく見える。そんなことも2階の楽しさ。でもね藤原君、2階席は関係者ばかりじゃねえよ。
藤原の「あと一曲」と指差し最終曲、一年振りのDANNY。うちの子は隠しを聴かない主義だから最後のDANNY以外は全部知ってただろう。だってアレ聞くのメンドくさいじゃん。そしてこのライブのDANNYに驚きと喜びを感じたに違いない。
最後に投げた藤原の白Tを10人くらいが掴みあって、それがなんかたくさんの動く「手太陽」みたいだった。藤原も罪なやつ。どうなったんだろ。2階からだとそんなものも見えてしまうのさ。
そういえば去年のツアーはやたらチューニングしてたけど、今年は素早くギターチェンジしてるね。進行にはいいと思う。ま、彼らにはこだわりもあったんだろうけどね。
BUMP OF CHICKEN LIVETOUR 2004

MY PEGASUS

ZEPP OSAKA 2004.09.27(月)
01.オンリーロンリーグローリー
02.Stage of the ground
03.sailing day
04.ギルド
05.リトルブレイバー
06.車輪の唄
07.同じドアをくぐれたら
08.ランプ
09.乗車権
10.ノーヒットノーラン
11.
ダイヤモンド
12.
embrace
13.ハルジオン
14.ロストマン

E1.fire sign
E2.ガラスのブルース

一年振りのZEPP。去年は2階席、今回はスタンディング。そして仲間とともに。去年よりBUMP環境がずいぶん変わったな、と実感。ZEPPの一階は、ちゃんと柵がパーテーションの役目になっていて、それぞれ意外とゆったりしていた。これは良い配慮だな。人防ダム!
雑談の中、あのSE、そしてあの曲、暗い中藤原の雄叫び、増川のギターイントロ、明るくメンバーが照らされる、サビでのみんなの歓声オンリーグローリー。そうかここにいたんだ、共に。続いて、升のタムの連打、直井のベースフレーズすぐに分かったStage of the ground。バンドの音だロックはバンドだ、なんて思う。藤原のyeahに呼応するぼくたち、藤原は「小さな君」でマイクに添えた人差し指を小さく客に向け、すっと後ろに下がった。うん、女の子ならイカレるなこれ。すぐさまsailing day、そして聞きたかったギルド、直井のコーラス、増川の優しいギターリフ。優しいメロディーだけどいろいろイメージできる曲。最後増川のギターと升のシンバルがトンチンカンチンの共同作業でフィニッシュ。
藤原がゆっくりギターを奏でる。リトルブレイバー。曲が終わり、ここで初めての藤原の言葉「ありがとう」 車輪の唄。ちょっと升のドラム不安定だったかな。藤原の唄が音を引っ張ってた。同じドアをくぐれたら。これは良かった。藤原の声がとても近くに聞こえてくる。この唄は今や有名になったBUMPの今を歌う重要な曲、メンバーもそれを感じて演奏してるように、見えた。叫ぶように歌う藤原がスポットライトに映り、少し長めのエンディング、増川と直井が音程を上げていき、升のバスドラで終わった。
新曲の後は彼らがいつも安定して聞かせてくれるランプ。短いMC、乗車権。落ちていくようなコーラスは直井。ブレイクするギター。この曲もこれからだんだんやりこなしていくんだろうな。ノーヒットノーラン、続いて藤原のギター、そうだダイヤモンド。観客は人差し指を「1」と突き上げる。ひとつだけ、ひとつだけ。そう、みんなの突き上げたその腕のひとつひとつがこの唄のテーマだね。そんなみんなの後姿に感動してたオレ。オレは突き上げてなかったんだけど。
そしてもう名曲だろうembrace。増川の積極的なちょっとしたサビのハモリが印象的だった。最後のハウリングもレコーディングとおんなじ感覚、それに歓声。「あと一曲」の藤原のメッセージに客の悲鳴、ハルジオン。でももう一曲ロストマン。
アンコールはfire sign。演奏がブレイクし、最後はみんなで合唱のラララ、藤原はみんなとハモリたくて下を歌ってたりしてた。直井がバースデイMC、そしてメンバー少しおちゃらけタイム、言われてめずらしく増川が最終曲の紹介、ガラスのブルース。彼が大きく腕を上げてZEPPの屋根の上の夜空を指した。女の子達のダンスも楽しく見えた。

新曲が入った分、いつもの曲はどうしても減っちゃう。でもユグドラシルの楽曲は充分楽しめた。同じドア・・はライブの核になるシーンだった。

RUSH BALL 2004
神戸ポートアイランド・期芝生エリア内 メガkobe 2004.08.29(日)
01.天体観測
02.ハルジオン
03.ノーヒット・ノーラン
04.ダイヤモンド
05.Ever Lasting Lie
06.fire sign
07.ガラスのブルース
                    
今年は家族4人で行った。BUMPの音楽を聞き出してこんなことを目標にしてた訳ではないんだけど、そんな風に一年が過ぎ、今日である。今回は車。去年は電車だったけど、オフィシャルで案内していない、駅方向と反対側に簡単に駐車場はあった。今日は子供に気を遣わなきゃいけない。子供は、はしゃいでノリノリですぐに飽きる性分だからね。いきなり子供をカキ氷漬にしてグッズ売り場へ。今年も行儀のいい若い子達。いらいらせずに長蛇の行列を楽しんでいる風。BUMPコーナーへついた。アジカンより少し空いてたかな。サックスブルー「B」のリストバンド4個、スポーツタオル1枚、トロピカルなシロのTシャツS、L各1枚、計11500円。リストバンドは家族全員。Tシャツは娘とお揃い狙い。恥ずかしがる娘に着させてワンペア。そんなことする計画で一年過ごしたわけじゃないから、念のため。
会場に入ると曇ったり晴れたり今日は難しい天気。でも台風を心配してたんだからゼイタクいえない。少し後ろ目にシートを敷く。DEVOっぽいノリのPOLYSICSから始まった。アジカンでスタンディングエリアの後方へ娘と移動。一緒にいると気付くんだけど娘の目線にまで頭を下げるとステージって全然見えなくて、頭と頭の隙間からどうにかって感じ。かわいそう。といって、抱っこしても恥ずかしがる難しき12歳だ。回りの反応にびっくりしたようだったが、いい経験をしているはず、はず。終わってHP繋がりの人たちと談笑。うーん素晴らしきネットワーク。みなさんなれなれしくってすみません。
としているうちに娘は放っとかれてコワイ顔になってるし、奥様からは荷物番変われのコール。今日はなんとしても家族優先ね。このころからすごい日差しで大分顔が焼けた。また氷買いにいかなきゃ。そのうち二人の子供のお願いで足付けプールへ。水ぬるいけど意外とこれはハマった。だんだんと太陽も優しくなってくれて、the band apartの時には、六甲山系の西に雲が演出するきれいな夕焼け。ACIDMANではなぜか小3の息子がビーチパラソルのスタンドの上に上がってタコ踊り。何か子供にあうリズムなのか!?そんなはずはないと思うけど。ACIDの最後の曲を聴きながら家族4人でスタンディングエリアへ。さすがに前の方へは、危なくていけない。
BUMP登場、ハウリングのような音のイントロで天体観測とわかる。藤原はHATスタイルで登場、ベージュのセミウエスタンのパナマ帽って感じ。声は少し鼻にかかっていてまだ出てない。ハルジオンでようやくいつもの感じになった。次のちょろっと漏れたイントロでノーヒットとばれた。少し意外な選曲。ダイヤモンドはいつものギター演奏から始まった。次は「・・Lie」いつもの長い間奏、いいんだけど、夏フェスの限られた時間、ほかのだったらもう一曲いけると思うんだけどなあ。彼らこの曲気に入ってるんだね。新譜からはやはりfire sign。8ビートの心地よい一曲だ。MY PEGASUSのツアーではきっとアルバムからいっぱいやってくれるんだろうな。藤原から「夏フェスの思い出」はみんなRUSHのステージに置いていってくれるって。ニクイねえ。この頃から下の子は抱っこで寝ちゃった。おんぶに切り替えて最後のガラスのブルースを聴く。こんな状態でBUMPを聴くとは誰が想像しただろう。って誰も想像しないって。
長い一日だったが、家族全員が「BUMPカッコイイ」と認めてくれた。よかったよかった、めでたし。
突然のキラキラした花火に下の子は喜んでいた。

最後に今日であった素晴らしい友へ。
2000年代のロックミュージックは若者と我々と団塊の世代まで結んでくれる架け橋となってくれるだろう。

RUSH BALL 2003
神戸ポートアイランド・期芝生エリア内 メガkobe 2003.08.31(日)
01.sailing day
02.ダンデライオン
03.ロストマン
04.エンブレイス※
05.天体観測
06.ガラスのブルース
                    
※新曲

メガkobe。初めて行く。というより、ポートアイランドの南公園より南っていくことないもんね。途中の市民広場駅で降りるんだが、内の車両、誰も降りない。えーって、そうかなんとなく、みんながみんなに任せてたのね。結局、ズラズラと降りるとポートライナーの車内は殆どカラっぽ。これは笑えた。ムーヴィングウォークを乗りながら、長々と歩き、出店をぬけると会場が正面に見えてきた。ステージの上の照明がフレーム高く組まれているのが見えて、だんだんその気になる。
5000番台のチケットはちょうど真ん中くらいかな。パラソルレジャーシートエリアの真ん中やや右に座る。
オープニングアクト、ストレイテナーから始まった。二人組の変則バンド。初々しくて好感が持てた。9月に心斎橋クアトロでやるのか。頑張ってくれ。
くるり、JUDEあたりが良かった。浅井の声はくるなあ。みんな演奏上手い。
まあ、バンプはノリとか演奏テクのバンドじゃないからね。
それからJUDEの前に突然、飛び入りでCoccoが登場。慣れない弾き語りで2曲やってくれた。(英詩のものと、「Heven's Hell」)
これは会場驚きの中で感動をよんだ。MCで笑いをとって、曲で泣かせた。びっくりだ。

POTSHOTが始まり、本当は後ろのエリアで見るつもりだったんだけど、ずっとここだったし、やっぱり、前に行くしかねえかな、とスタンディングエリアの後ろにつく。演奏が終わり、入れ替え。自動的に前に押されていく。でも、そこそこ来たところで、後ろの人を前に譲る。この辺でいいだろ。選曲はこの夏フェスの流れ、代表曲ばかりだった。ワンマンじゃないしね。一曲目に相応しいsailing day。照明がしばらく暗くて、これはトラブルだったのかな。藤原の声もだんだんと出てきた。そして早くもダンデライオン。フェスらしいところだね。目を閉じて歌うロストマンから新曲のエンブレイスへ。静かな曲が続く。
エンブレイスは拳をおろして、みんな止まって静かに聞いていた。抱き合う二人で、敢えてこの世界を乗り越えてみよう、っていう意味の歌詞だったかな。自信と迷いの間のような不思議な感覚の歌。アルバムで聞き込みたい。そして天体観測。
有名な曲なので、後ろの人達もきっと盛り上がってるんだろう。前からは全然分からないけど。最後にガラスのブルース。
この歌はいつも優しい。途中でボクをキミと歌詞を変えて歌ってくれた。星のない曇った夜の空に藤原は歌う。それはとても清潔な時間を過ごした気がした。
ライブが終わり、買ったばかりのクロのTシャツは、3倍くらいの重さになっていた。皮膚にこびりついたそのシャツを脱ぐと、やっと涼しい風が身体を撫でて抜けていった。ニューアルバムが待ち遠しい。

BUMP OF CHICKEN LIVETOUR 2003

NINJA PORKING

ZEPP OSAKA 2003.06.02(月)
01.sailing day
02. ノーヒット・ノーラン
03. ラフ・メイカー
04.彼女と星の椅子
05. ハルジオン
06. ホリデイ
07. ランプ
08. K
09. Ever Lasting Lie
10.リトルブレイバー
11. ダイヤモンド
12.グロリアスレボリューション
13. スノースマイル
(mc)
14.ロストマン
15.ダンデライオン

E1. くだらない唄
E2. DANNY
E3. ガラスのブルース


ZEPPは、初めての場所。初めてのBUMP。大阪南港の外れにある円形のライブハウス。車を降りて、若い人に交じって歩く。スタンディングの客から入り、二階席のオレは最後の方に入場。1Fを後ろから覗いてみる。スモークが明りに照らされて、ステージが霞んで見える。シンプルなステージ、バンプのフラッグが真ん中に。
オレは二階の最後列。といってもそんなに席はないのだが。初めから席を立って、後ろの防音クッションのある壁にフワフワと背中を付ける。ちょうど、大向うの位置だ。でも目の肥えたファンでもないんだけど。
上は椅子席、下は人のうねり、頭、アタマ。
俯瞰する位置に陣取る。年齢的、経験的幸福。
チケットを譲って頂いた人から丁重に挨拶をもらった。オレがしなければいけないのに、返事もそこそこに、こりゃお詫びです。
一曲目のsailing day。このツアーはこれが多いのかな。歌詞が少し聞き取れない。4曲目くらいから聞こえてきた。オレの耳か、PAか、藤原の声なのか。ノーヒットのコーラスは良い雰囲気。リズム体が引っ張って、ハムバックのギターを効果音的に聞かせる。少しボーカルに合わせて全体、落としてもいいんじゃないかな。20代のBANDだから、客も若い子だし、この辺なのかな。
6曲目が終わり、声も届いてきた。ランプからKの流れは今日のベストだった。ランプでの藤原、増川のダブルチョーキング。絵になる歌だな。Kの最後の「埋めてやった」藤原のショートディレイの掛かった叫びで終わる。アルバムの構成にあるリリィを飛ばして、3人が中央に集まり、Ever Lasting Lieへ。ツインリードのギター、増川のソロ。CDよりも物語的に聞かせてくれた。ダイヤモンドでは、直井がコブシを要求、ってみんな一曲目から、拳なんだが。
またLIVING DEADからグロリアスレボリューション。
そしてスノースマイル。初めの2本ギターのトチリはご愛嬌。最後のギターのみから、アカペラへ。藤原がスポットに映し出されて歌う。何か彼が一人で部屋で叫んでるような錯覚。会場も静かになった。思ってたより、いい客じゃん。なんとここまで、13曲MCなし。次に入る前にギターの回線トラブルで、藤原が申し訳なさそうに喋る「病気になっちゃった(ギター?)」
多分彼も今日は集中できたんだろう。そんな旨のことを言った。トラブル無ければそのまま行ったのかも。ラスト2曲と宣言。
ロストマン、ダンデライオン。ダンデはみんなに人気あるんだな。若き黒い稲穂の強い意志タチ。コブシが藤原ら4人にむかって流れこんでは、拡がっていく。
アンコールは、ダブル。
「大阪では久し振り」と直井が言って、くだらない唄。
隠しテイクのDANNY(オレは知らない)最後のガラスのブルースで2番をみんなで歌った。

BUMPはアルバム「jupiter」以前の曲を中心にやってくれた。これは彼らの良心だろう。藤原は今日の客に何度も「ありがとう」を述べていた。それはいつものことかどうかは知らないが。
女の子の黄色い声もうわさほど酷くもなかったし、MCも好感が持てた。まあネットで、ああだこうだと言われることも、ネタ探し的で、少々大袈裟なんだよな。
ステージが終わって、最後に彼女達は、BUMPのフラッグを自分の携帯の映像に取り込んでいた。
とても、好感の持てる風景だった。