私の中で、出来上がった作品をものすごく気に入るか気に入らないかは「これがお店で売られていたら自分なら買うかどうか」という点にかかっています。どんなに丁寧に作っても、どんなに出来上がりに満足していても、一言「買わないな」と思ったら、それはやっぱり私の中では今一歩なのです。手作りしたものって出来はどうであれ、やっぱり出来上がった時は達成感があるし、自分で作ったという満足感もあります。でも「買わない」と思える作品は、私の中では結局その達成感とそこそこの満足感で納得している気がするのです。もちろんそれだけでも充分楽しいのですが、私はそれにプラスして「店先で販売していたら自分だったら買う」と思える作品をどんどん作っていきたいなと思っているわけです。少々雑に作られてあっても、技術云々ではなく、「それでもお金を払ってもいい！」と思えるような自分好みの作品を作っていきたいです。
そしてこのほっこりグラニーは私の作品の中でも数少ない「買うな」と思えるものの一つです。