ツキコさんとセンセイは、その昔、高校生と国語の先生という関係でしたが、卒業してからずいぶんたったある日、駅前の一杯飲み屋で会って以来二人の関係は変化していきます。静かな大人の恋愛のようでいて、とても幼い不器用な恋愛のようでもある、二人のゆったりと流れていく日々を書いた小説です。
+ + + + + + + + + + + + + + + +
この本はドラマ化もされたので、ご存じの方もいらっしゃると思いますし、ドラマ化されただけに読む気が失せている方もいらっしゃるかもしれません。
でもやっぱり好きな雰囲気の本だったので選んでみました。
谷崎潤一郎賞なんかを受賞した本ではありますが、正直いって好き嫌いがはっきりわかれる本だと思います。お話も淡々と流れていく感じの本なので、気に入らない方もいるのではないかと…。(ちなみに私は毎日を淡々と書いてるような物語って結構好きなんです)
でもこのゆったりまったりとした独特の世界観はやっぱりステキです。大人の恋愛なのだけれど、どこか子供の恋物語のようなアンバランスな感じも雰囲気があってとてもいい。ツキコさんとセンセイの会話のやりとりにもクスッと笑える部分が結構あります。
+ + + + + + + + + + + + + + + +
二人の関係をちょびっとイメージして作ってみました。
この本から連想される色合いって、とっても秋っぽくてちょうどいいのではないかと思っています。
→続きを読む