B4のミッション・デフオイル
最初はミッションオイルとデフオイルの違いさえもわからなかったんです。ただミッションオイルをそろそろ変えたほうがいいのかな〜っと調べるうちに、なんだか結構難しいなぁっと混乱しながらも、オイル選びをしてみました。
B4の場合はAWDなので、ミッションはフロントデフと一体型、リアデフのみが分離しているという作りになっているそうです。リアデフにはLSDという装置が付いていているのも、調べてみて知ったわけで・・・オイル選びを通じて本当に勉強になりました。
交換の様子
レガシィの場合はフロントデフとミッションが一体化していて、リアデフが分離しているため少し時間がかかるようです。 バルブはすぐに見つかったのですが、ここでハプニング発生!!このバルブに合うトルクスレンチがなく、開けることができませんでした。かなりサイズが大きいもの(T-70)でしか開けることができないため、店員さんもお手上げ(次まではそろえておきます〜)っということで、1回目の交換はフロントのみディーラーでしていただきました。 |
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リアデフのバルブは普通の四角いレンチで開けることができたため、作業はスムーズに進みました。 ミッションオイルもエンジンオイルと同じく、古いオイルを抜いて新しいオイルを入れるという単純なことなのですが、ギアオイルの場合は両方下からの作業になるため、ちょっぴり大変なようです。 |
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リアのオイルを抜いている写真ですが、かなり黒くなっています。鉄粉が混ざっているということですね。 エンジンオイルより硬めなので、全部抜けるのに結構時間がかかりました。 |
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あとは新しいオイルを入れるのですが、これが下から入れるものだから大変、少し特殊な道具がいるようです。 店員さんいわくこれはちょっと古い道具らしいのですが、単純にポンプでオイルを吸い上げるものだそうです。オイルが硬いので少し熱湯で温めてやわらかくしてから、シュポシュポポンプを引っ張って送り込んでいきます。オイルがあふれ出たところで、バルブを閉めなおして完了! |
フロントデフオイル交換追加
やっとフロントデフのトルクスレンチを開けることができる工具がそろい、2回目のデフ交換は順調に進みました。 フロントデフはオイルは下からぬきますが、入れるのはエンジンルーム側からとなります。あらかじめ長いホースとペットボトルをつなげたものを作成してもらいました。写真ではペットボトルしか見えませんが、ミッションから出ているオイルゲージを抜き、そこに作成したホースをつなげます。 |
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下からミッションデフオイルをぬきます。エンジンオイルと比較すると汚れて黒く変色することはないようですね。 | |
はずしたオイルキャップの裏側には磁石が付いていて、そこにミッションから出た鉄糟などを引っ付けるようになっています。微妙に鉄の糟が付いていますね。 |
使用オイル | SAE粘度 | API分類 | 種類 | 感想 |
elf トランスエルフシンセFE | 75W90 | GL3/GL4/GL5 | 100% 化学合成油 ボレート系 添加剤 |
感想といっても素人じみていますが、まずギアが少しかたくなりました。入らないほどかたくなったわけではなくて、鉄粉も取れたせいか、カクカクとしっかりかみ合っているように感じます。ギアオイルにも愛称があるようなのですが、悪くはないと思います。 |
前:モチュール ギア300 後:モチュール ギアLSD |
75W90 | GL4/GL5 | 100% 化学合成油 |
2回目のミッション・デフオイルはモチュールにしました。値段的にはかなり高級です。しかしモチュールのオイルは評判がよく、実際に使っている人も満足げに話してくれたので、思い切って購入しました。 フロントデフはミッションと一体化しているので、ギア300というタイプを、リアはLSDが入っているのでギアLSDというタイプを購入し、初めて前後別々のオイルを使用しました。ギアの入りはやわらか過ぎず硬すぎずで、1速にも難なく入ります。温まってくるとかなりいい感じですねぇ〜。エルフも悪くありませんでしたが、フィーリングはこちらの方がやや硬めで私は好きです。 |
オメガ690SERIES |
75W90 | オール | オリジナル 合成 |
モチュールに比べるとフィーリングはやや軽くなりました。オイル自体は水あめのようにねばねばしているのに、フィーリングが軽いのには驚きました。しかもオメガのオイルは赤色をしていて、他のオイルでは見たことのない色なんですよ。 高回転時にクラッチをきってチェンジするときでも、スコスコと入ってくれるので、ヒールアンドトゥーに気を取られている時でもスムーズにチェンジできます。交換するときは湯で温めて柔らかくするといいそうです。 |
オメガ690SERIES |
80W120 | オール | オリジナル 合成 |
前回から約1万キロ程度走っているため交換しました。今回も前回フィーリングのよかったオメガにしましたが、オイル交換中にトラブル発生?オメガ690には2種類の硬さがあり、75W90を入れるつもりが85W140をブレンドしてしまった訳でして・・・笑。いつもよりかなり硬めのオイルとなってしまいました。 フィーリングは前回とほとんど変わりませんが、あたたまるまではやはりシフトが若干かたいです。回転が合わない状態でシフトチェンジすると、やはり粘度のせいでしょうか少し入りにくい感じはあります。高回転になっても全くもんだいありませんが、丁寧にシフトチェンジしてクラッチをつなげていく必要がありそうです。 |
オメガ690SERIES |
80W90 | オール | オリジナル 合成 |
最近はミッションオイルの銘柄が定まってきましたね。今回もオメガですが、前回粘度を間違ってブレンドしてしまったため、今度こそは・・・と思いスペックを確かめて購入。75W90が店頭に並んでいなかったため、今回はスペックの近い80W90となりました。粘度は前回と全く違うはずなのですが、意外と変化は感じません。というより前回よりも硬いような気がするのは、やはり季節が寒いせいでしょうか・・・。暖まってくるとシフトチェンジはスムーズにできますが、エンジン始動時は結構硬くて入りにくいことがあります。冬場の交換は大変です。 |
オメガ690SERIES |
75W90 リアのみ80W90 |
オール | オリジナル 合成 |
前回純正の表記より硬めの80Wを使いましたが、前々回よりも意外に調子が思わしくなかったんです。夏場になって比較的入りやすくなりましたが、街乗りではやはり硬いオイルを使うのは若干フィーリングに難があります。そのため今回は一度純正表記の75W90に戻してみることにしました。 古いオイルを見てみると、ほとんど色の変化がなく全くへばりはないように見えます。耐久性もあるようですね。 使ってみるとやっぱり80Wでも硬かったんですね・・・75Wにするとスコンスコン柔らかく入ります。しかしギアの保護の意味では夏こそ硬めを入れるべきだったのでしょうか。猛暑でのサーキット走行でどのようなフィーリングになるか試してみたいと思います。 |
ADVANTAGE Hi Proof Shock |
75W145 リアは 75W90RHD |
オール | 100% 化学合成油 |
サーキットでのシフトミス連発の発生で、ミッションオイルを新しいものを入れてみることになり交換しました。最終的にはエンジンマウントの亀裂によってシフトミスが出ていたと考えられますが、今までオメガをずっと愛用してきたところから少し離れて研究続行です(笑)。エンジンオイルと同じくSABの店員さんに進められて入れてみました。エンジンオイルの硬いイメージがありました。使ってみると確かに他のオイルと比べると硬さがあります。オメガよりは若干しっかり感のある硬さ。しかしシフトはしっかりカクンと入ってくれます。私は硬さがあるミッションオイルが好みなので、フィーリングはマッチします。 |
オメガ690SERIES |
80W120 | オール | オリジナル 合成 |
使用したADVANTAGEが街乗り走行では若干硬さがあり、走行中入りにくいことがあるため交換することにしました。使ってみてやっぱりオメガがいいなぁ・・・。以前誤ってブレンドしてしまった方法がよかったことを思いだし、今回はわざとブレンドしました。75W90をそのままで使用していた時と比べて、フィーリングはぴったりマッチしますよ。他のオイルには無いフィーリングと言われたことがありますが、オメガが好きな人はずっと使う・・というのはわかる気がします。 |
CUSCO LSDオイル |
80W90 | GL5 | オリジナル 合成 |
クスコのLSD専用オイルとして販売されているもので、すべての機械式LSDにも対応するということで使ってみました。フロントにクスコのLSDを装着したため、慣らしを行う時にも使用しました。慣らしのオイルとしてはクスコのものを使用する面でよいかもしれませんが、サーキットでの走行ではLSDの利きがイマイチで、若干やわらかすぎる気がします。LSDの利きを重視するならば、クスコから発売されている80W140のリアデフ専用のものを使ったほうがよいかもしれません。ただ、他のオイルと比べると比較的安価なので、交換サイクルを頻回にするとすれば経済的かもしれません。 |
ニューテックNC−71 |
80W140 | GL5 | オリジナル 合成 エステル系 |
ニューテックはエンジンオイルで使用してフィーリングが良かったので、店員さんにも進められてミッションオイルも使ってみることにしました。前回使用していたクスコのオイルに比べると、かなり硬めの設定にしました。実際サーキットで使用した感じは、フロントLSDの利きがカッチリわかるくらい効果が上がりました。終盤になってもしっかりLSDが利いてくれて、熱にも比較的強いようです。ただ2リットル缶での販売になるので、レガシィにとっては中途半端な量になってしまいますね。リアデフも一緒に交換するなら調度2缶でよいですけど・・・。 |
ニューテックUW−76 |
75W140 | GL5 | 100% 化学合成油 |
すべてにおいてハイポテンシャルなオイルということで、エンジンオイルに引き続きUWシリーズを入れてみました。私の場合は配合せずにUW76を100%で使用。サーキット走行ではもちろんフィーリングは良ですが、NC−71とさほど大きな変化はないように感じます。価格的なことを考えれば、毎回の交換は難しく、サーキット走行ごとの交換が望ましいと言われる中では、少し経済的に厳しいですね。でも街乗りしかしなくても、ガッチリよいオイルを入れた〜いというならば、このオイルにして間違いは無いと思います。 |
ワコーズHG |
80W140 80W250 |
GL5 | 100% 化学合成油 |
ワコーズのオイルは、使用条件によっていろいろな粘度を選ぶことができ、種類によってはブレンドも可能なオイルです。最初140のみで使用した時は、フィーリングは柔らかめで若干物足りないかな?という感じがあったので、140と250をブレンドすることにしました。思うよりも粘度が高めの設定で合わせた方がしっくりきます。価格的にはリーズナブルとまではいきませんが、トータルバランスはとれたオイルだと思います。サーキット走行前半は大変良いフィーリングですが、若干熱だれを起こしやすいように感じます。サーキット走行後はすぐの交換がお勧めです。 |