B4のファン作動システム装着

高い気温下の中での走行会は、水温油温の上昇が気になるところです。クールダウンしてもなかなか水温が下がらず、全開できる時間が少なくなる・・・そういった状況を少しでも改善させるため、水温が95℃くらいでしか回らないファンを、もっと早い段階でエアコンをつけることなく、スイッチによるマニュアル操作により作動させるシステムを作ってみました。

使用した部品  名付けて ファン作動システムキッド??
5極リレーが4つとパイロットランプ、スイッチ、スパイダルチューブをそろえました。パイロットランプはファンが作動時に光るようにして作動状態が目でわかるようにします。スイッチはスモールに切りかえると光るようにし、夜間でもスイッチの場所がわかるようにしました。スパイダルチューブはボンネットの中での配線を保護するために使いました。
購入した部品としてはこれだけなので、安価な値段でのシステム作成に大満足です。オイルクーラーなどを装着すればもっと油温を下げたりできると思いますが、普段回らないファンを早めに作動させることにより水温の上昇をおさえ、しかもクールダウンを早める効果はあると思います。


ファンシステム作成の様子

まずはスイッチとパイロットランプを装着する部分の内装をはがし、ボタンとランプを埋め込む穴を開けます。
前回の水温油温切り換えメーターの作成時につけたボタンの反対側にスイッチを増設することにしました。パイロットランプはハンドルの下にあるECOスイッチの上の辺りに装着しました。少しパイロットランプが見えにくい位置かもしれませんが、なかなか内装で装着できる場所が見つからなかったので、この場所に決めました。
スイッチとパイロットランプの準備ができたら、いよいよ大変な配線作業に移ります。ファンシステム作成の作業で一番時間がかかったところです。テスターで確認をしながら、配線を組んでいきます。
狭い部分から中まで配線を通す作業がかなり大変でした。あとは4つの大きなリレーをどこに収納するかが難題・・・。
ボンネット開けたら表にリレーがボ〜ンと登場・・・なんていう案もありましたが、防水や熱からの保護のため、なるべく見えない隠せる位置で考えました。バッテリーを外した奥側に少しスペースがあったので、そこへアルミの板をつかって止めました。
二つのファンの配線作業も進めていきます。もともとのファンの配線から延長させてリレーにつなげ、リレーからの配線をスパイダルチューブで保護していきます。
配線作業の完成時にはほとんどリレーもどこに装着しているのかわからない状態で、作動確認のための配線(写真で黄色いコード)とスパイダルチューブで包まれた配線が少し見え隠れするくらいです。ショップの人の丁寧な仕上げに大満足。


そしてファン作動システム完成!

見た目はとてもシンプルなものですが、レガシィの内装にマッチしています。矢印の部分にスイッチがあり、スイッチをONにすると、2つのファンが回りだしハンドル下にあるパイロットランプが点灯します。スイッチがOFFの場合では純正の状態に戻ります。純正の状態でもファンが回り始めると、パイロットランプが点灯するようになっているため、OFFの状態でもいつファンが回っているのか常に確認することができます。
ファン作動システム装着の感想 ファンを回すだけでどれほどの威力があるのか最初は疑問でしたが・・・作動させてみるとそれが効果絶大!みるみるうちに水温が下がっていく様子をみて驚きました。とくに全開走行してからクールダウンに移ったときにスイッチをONさせると、短時間の間に水温油温が下がってくれるので、安心してまた全開走行に移ることができます。
走行中でも効果はばっちり発揮しました。水温は大丈夫なのに油温が100℃に達する・・ああやばいな〜なんて時にばっちりですね。
ファンを回すことでこれだけ効果が発揮されるとは想像以上でした。気温が高いなかでのサーキット走行には、大きな味方になってくれそうです。協力してくれたショップの皆様、本当にありがとうございました。