7)みどりの将来像実現のための施策展開
「水とみどりのネットワーク」とともに、
みどりのまちづくりを実現させる6つの施策の 柱を設定しました。
■まちに生き物の 息づくみどりの 骨格をつくる
■ふるさとのみどりを未来に伝える
■豊かなみどりのまちをつくる
■まちにみどりの拠点をつくる
■地域の身近なみどりをつくる
■市民や事業者の参画による「仕組みづくり」
「気運づくり」「人づくり」
この施策の柱を実施するために特に重要な施策を重点的緑化施策と位置づけ、 施策の展開を図ります。
みどりの拠点としての緑化推進
伊丹市を代表する昆陽池公園や瑞ヶ池公園、緑ヶ丘公園は“都市の森”として充実を図ります。 市役所周辺は、既存のクスノキを活かしながら、伊丹市の顔にふさわしい緑化を推進し、阪急伊丹駅やJR伊丹駅周辺では季節感あふれる花のみちづくりを行うなど、花とみどりのまちづくりを推進します。
広域防災帯等の緑化推進
広域防災帯は防災ネットワークの基軸を構成するものです。猪名川や武庫川、国道171号と176号、天神川、新幹線高架沿いなどが広域防災帯として、位 置づけられます。災害時の延焼防止や避難路確保のために、耐火樹による道路と沿道の緑化を推進します。また、広域防災帯に位 置づけられていない広幅員の道路(主として都市計画道路)においても同様の緑化を推進します。
地域に開かれた学校緑化の推進と生き物とふれあう公園の整備
学校は地域に密着したみどりの拠点となる可能性を持っているため、公共施設などとの一体的な緑化や接道緑化をすすめ、生き物とふれあえるビオトープ*の整備を図るなど、みどりの地域拠点となる緑化を推進します。 また、近隣公園などには生き物とのふれあいをテーマにした公園の整備なども図ります。
水の循環と生態系に配慮した緑化の推進
生き物と共生できる生活環境の創出とヒートアイランド現象を緩和し、自然の水の循環と生態系が維持できるように、屋外駐車場の透水性舗装や芝生舗装、ビルの屋上緑化などを推進します。
緑化基準目標の設定
みどりの確保を計画的に達成するために、緑化面積率や接道緑化率を定めて、緑化を推進します。
*ビオトーブとは、特定の生物群集が共存できるような特定の環境条件を備えた均質なある限られた地域のことです。特定の生物が生息していくことができるような生態学的にみても良好な環境の空間です。