スワンクリスタルと同時発売された、出るのが遅すぎたファンタジーRPG。 何故出るのが遅すぎたかと言うと、当時で既にスワンは死亡寸前。 スワンクリスタル自体も遅すぎた登場で、どっちも不遇な存在。虚しい。 ちなみにスワンカラーにも対応してるが、クリスタル推奨。(つーかクリスタル発売後のソフトは全て) えー、最初にファンタジーRPGと書いたが、正しくはギャルゲーRPGかもしれない。 主人公(エクセル)は男なんだが、それ以外のパーティーメンバーが全部女。ハーレム状態。 もちろん皆、エクセルに好感を持っている。都合良すぎなんだよ。 好感度があり、それの上下によって、EDも個別のものが用意されている。一番高いのがパートナーみたいな。 一度見たイベント絵はまとめて閲覧できるんだが、水浴びイベントなんかも用意されている。桃鉄かよ。 さて、システムについて語るか。これはかなり独特。 フィールドは自由に動くのではなく、マップはマス目で表示されていて、1マスごとに上下左右どこに移動するか 選択肢・アイコンから選ぶ。ただし、4方向行けないときもあるし、2度戻れない場所なんてのもある。 よって、戦闘もエンカウント形式ではなく、場所によって固定されていて強制式。 正直これは楽。無駄な戦闘が無いし、ほとんど迷う事とかも無い。このシステムは良かった。 ちなみに、タクティクスオウガのような練習バトルが出来る。これでは死なないしアイテムも減らない。 戦闘は、まず戦闘中に使いたいアイテムを4個選ぶ。4個と聞くと少なく感じるかもしれないがそうでもない。 使うキャラによって、アイテムの効果が違うからだ。攻撃になったり回復になったり補助になったり。 それに、一定回数使う事でキャラのステータスがUPする。敵を倒して経験値によるレベルアップは無い。 &武器・キャラによるオーバースキル(必殺技のようなもの。OS)も覚える。これが地味に楽しい。 ただ、ほとんどのアイテムは数が有限なので、上で書いた練習バトルでステータス上げするのが基本。 あと、アイテムは15個しか所持できないんだが、アイテムの数はまとめられないので取捨選択が面白い。 だいたいのアイテムで誰かがスキル覚えられるしね。開発者はかなり狙ってるね。秀逸。 やばい、なんか乱雑。とにかくアイテムに関してのシステムは面白いって事。このゲームのメインと言っていい。 そうそう、戦闘終了後はスコア・ランクが出て、それに応じてトリガーポイント(TP)が貰える。 このTPによって、フィールド上で色々行動できる。つーかイベントが起きる。 一発勝負なイベントが多く、セーブポイントが少なく事から緊張感を持ってやれた。ここ重要。良かった。 1周目は何でも調べるほうが良い。逃すと戻れない事多いから。 ストーリーは王道的。主人公達が正義で、苦難を乗り越え巨大な悪を倒すみたいな。 音楽は良さ気。隠し要素だけどサウンドモードもあるんで堪能しやがれ。 プレイ時間は15~20時間くらい。難易度は難しくも無く易しさも無く。 アイテム図鑑やスコア・ランク、前述の通りEDに種類があるのでやり込み度は高め。 練習バトルをしないで進むっていうプレイも面白いかもしれない。 俺は1周しかしてないけどね。だって、バグがあるんだもん。イベントシーンが埋まらないっていう・・・。 まとめると、ギャルゲ要素に嫌悪感を抱かない人にはオススメ。 グラフィックもスワンの中では優秀だし、あまりめんどくさくないRPGとして良い。 個人的にはスワンのRPGではナンバーワン。他にはFFとサガしかやってないんだけどさ。 どうせ安いしクリスタルごと買ってくれ。 (2004/7/31) |