★Crazy Taxi: Catch a Ride ドライビングアクション 2003年4月8日 THQ/セガ

あのクレイジータクシーのGBA移植版。海外で販売され日本では出なかったので、日本人的にはレアな一品。
ちなみに、セガはこれと同じくTHQ委託でスペースチャンネル5、ジェットセットラジオ、パワースマッシュなんかを
海外で出している。全部日本でも出せよと言いたい。同じような無理矢理移植モノは、セガラリーくらいしか出ていない。

と、本筋に戻ろう。クレタクの基本的な説明とレビューはDCの方でやってるので省く。というか、DC版との比較になる。
まずはソフトの起動から。携帯機なので、DC版よりも早く「クゥレイジィタァクシー」が聴けるのかと思いきや、
ロゴ表示が長い長い。もちろん飛ばせない。そこでDC版はロゴカット有りで、起動からタイトル画面までの時間を競ってみた。
結果は……くそおおおおおおおおおおおおおお!!! GBA版のが長いじゃねーかよおおおおおおおおお!!!!
ついでにGC版とも競わせてみた。これは流石にGBA版のが短かった。が、GBA版の長さに揺るぎは無い。やられた。
そして、クレタクと言えばオートデモ。ええ、「ヤーヤーヤーヤーヤー」の声と共にタクシーは飛び出てこなかったよ。
GBAの限界とか言う前に、オフスプリングやバッドレリジョンの著作曲が収録されてないんだな。
PC版同様、ゲームオリジナルのBGMになってる。なんとなく上記バンドの曲を真似ている。それっぽい。
メニューやモードはほぼ一緒。スコアの記録される数が少ないくらいで、CRAZY BOXも全部収録されている。

で、タクシーに乗り込んだ後の話。…驚いたあ。視点が真上や斜め上からじゃなくて、DC版そのままだよ。
ポリゴン数が少ないのでグラフィックは悪いけど、オリジナルの街並みをほぼ再現! 感動した!
小さい障害物は余り置かれてなかったり、木や電柱はすり抜けてしまうのは仕方の無いこと。
むしろストレスが溜まりにくくて良いかも知れない。ああ、駐車場に車が無いのには笑った。
クレイジーダッシュ等の基本テクはもちろんのこと、リミッターカットも出来ている模様(実感し辛い)。
3より後に発売したせいか、ダッシュ中に炎のエフェクトが出る。これは良い。発動したのがわかりやすい。

無理矢理移植な為か、バランスは結構変わってる。1は基本的に目的地が近い客の方が簡単なんだが、
今作では遠い方が簡単になっている。ボーナスタイムが凄まじいのだ。繰り返してれば軽く200秒くらい溜まる。
逆に近い客はこれでもかってくらい制限時間が短い気がする。SPEEDYを出すのは至難の技。
それと、これはハードの問題だと思うが、客の乗客エリア表示が無い。が、客の足が速く、ぶっこんでも
飛びのかないので丁度良い。この仕様変更は良かった。2の客と比べると3倍くらい速いんじゃないか?
加えて目的地はエリア表示されてるが、カスり停止が出来なくなっている。これは慣れてると痛い。
総じて個人的にバランスは悪いと思う。慣れたら簡単にCRAZY RECORDが出せたからだ。
あまりLCしまくりの本気プレイはしない方がいいかもしれない。本体も心配だし、まったりと走る程度が良いのかも。

まとめると、クレタク好きならそのままオリジナル版でいいし、初めての人も据置で1,2,3をやった方が良い。
正直クレタク信者、物好き、変態のファンアイテムと言った感じのゲームかな。
ハードの制約上、水の上を走ってしまう。これはある意味、水の中を走るよりも凄いんじゃないだろうか。 (2007/6/19)

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