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「もしかするとこの子は、そう長くは生きられないかもしれない」。出産に立ち会った
医者がそう思うほどその女の子は小さく、儚そうにみえたという。
1990年6月4日、アフリカはナミビアの首都ウィントフークでともにフランス人の夫婦の間
に誕生したその小さな女の子は、『ティッピ』という名を授けられた。
ナミビアで生まれたティッピの初めてのおもちゃは、巨大なカバの頭蓋骨だった。
そして、ティッピが「お兄ちゃん」と呼ぶ28歳年上のアフリカ象が最初の友達。
野生の動物たちとすぐ仲良しになれる不思議な能力が自分たちの娘にあることに気づいた
両親は、その姿を写真に収めた。
ティッピはこれから、どこへいくのだろう。何に向かって生きていくのだろうか。
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