愛と偏見の眼差し



主要人物観

五十音順にて、お送り致します。

赤屍蔵人   『自分の好きなように生きている人間は自由である』 エピクティタス
原作殺人好きな一介の運び屋かと思ったら、裏に色々とありまくりそうな男。表面上はにこやかな笑みを浮かべている時も多い。本当にお医者さんらしい。ゲットバッカーズにとって(他の誰にとっても)常に敵とも味方ともつかぬ位置にある人物。
偏見暗い過去がたっぷりありそうで、それを忘れたといいつつ捨てきれない面もあるようだ。そこに人間性が残っているようでもある。殺戮や破壊だけが楽しみな刹那主義に走ってるかと思えば、過去の傷から感情・感傷を覗かせることもある……ような気もする。ある意味わかりやすく快楽殺人狂かと思ったら、実は性格が複雑骨折しながら葛藤してる面もあったようで、話が進むにつれて段々謎が深まっている、困った人。刃を持った死神とは、まさしく彼を言いえている。
仕事に関しても、楽しくなければ途中放棄も辞さない責任感の無さを発揮する場合も多いようだ。それとも依頼料を返すだけ、責任を感じているのか。そもそも運び屋という割に、彼だけは乗り物を運転している場面がない。ちゃんと免許はあるのだろうか。
時折みせる常識を外した行動は、わかっていてやっているのか実は密かに天然なのか。素性不明はともかく、何故に彼だけ年齢まで不明なのだろう……忘れたとか言わないよね。
意外と女性や子供には親切そうな顔も覗かせているが、それすらも気まぐれで片付けてしまえそうな怖い人物である。
当サークルで、間違いなく最も愛を傾けられている存在だが、突っ込まずにはいられない数々の偉業を誇る。愛があっても突っ込まずにいられない。コメディバージョンでは無敵の天然となり、シリアス版では鬱々としていることが多い……かな?
天野銀次   『軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である』 ラム
原作ゲットバッカーズのGにして、主役その1。天真爛漫な元気者。電撃を操る無限城の(元)雷帝。自称・愛の戦士。電気とご飯があれば無敵の生命力を誇る。タレた姿もらぶりー?
偏見暗い過去満載だが、忘れてないかと問いただしたい程に影が潜んでる少年。原作のヒロインかってなくらいに、危なくなるのは彼担当である。危険に遭遇するたびに、相棒が叫んで走ってくる姿を見ると、本当に彼らの間に信頼があるのか時に疑わしい……
無邪気とか無垢とか、愛されまくる属性を所持し、妖しい方から危ない方まで、もれなく執着されて大変そうだ。銀次のことが全く眼中に無いキャラというと……不動とかしか思いつかない。卑弥呼ちゃんですら、忘れられないという意味では認知してるだろう。
裏切られても最後までかつての友を信じてそうな、世界中に慈愛をタレ流せそうな性格と思いきや、意外と破壊活動に勤しんでいるような(特に雷帝モードでは)気もする。他人に突っ込んでるヨユーがあるのやら。
当サークルでは、コメディでもシリアスでもとりあえず赤屍さんに虐められる役担当。ただし虐められ方は微妙に違う。黒い、とまでは思わないが、天然・純真といった要素が薄れぎみ。しかし、展開の都合上、よく悲鳴を上げるイキモノ、と成り果てている……
工藤卑弥呼   『死者も我々がまったく忘れてしまうまで、本当に死んだのではない』 エリオット
原作負けん気の強い勝気な少女。芳香の魔女。かつて兄と蛮と共に、奪い屋をしていた。蛮に兄を殺された後、運び屋に転職した。VOODOOCHILDとしての宿命を負っている。現状については……ノーコメント。
偏見 暗い過去を一時棚上げし、ずっとそのままかと思ったら現在進行形で大変そうである。無事に生き残って明るい笑顔を見せて欲しいもの。
蛮との絡みから、らぶらぶな方向に行くかと思ったら、意外と相手は妹扱いなのか。出生そのものが蛮に絡んでる呪いだとしたら非常に気の毒である。しかし彼女でグラマーでないなら、世の大半の女の子は……いやいや。
赤屍の同業という、そちらも非常に気の毒な職業のお嬢さん。奪い屋から転向したようだが、赤屍を警戒してるようで、実は平気で相対してるようでもある。夜に単独で呼び出されて応じるあたりなんか特に……相手が赤屍さんじゃなくても危ないぞ! むしろ赤屍ならそっち方向には危なくないと思ってるのだろうか?
当サークルでは、まずは赤屍さんの突っ込み役。物は投げるわネクタイは引っ張るわ……物凄い度胸である。そこにある困った同業者への感情は、基本的にはキチンとしてない先輩への苛立ち。ひょっとして少しくらいは、いい加減な兄貴分とか思ってるのかも。ちゃんとした愛はない、はず。
馬車號『人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ』 ロバート・フロスト   
原作登場した時は、まるっきり悪役のようだった運び屋トリオの(おそらく)最年長者。
表向きはタクシー運転手である。
偏見赤屍さんとは長い付き合いと言い切れるだけでも、根性あるのがよくわかる。しかし苦労も多そうである。タクシーを貸してくれたりと、ゲットバッカーズのことも結構気に入っている様子。卑弥呼ちゃんに対しても、それこそ保護者感覚がちょっとはありそうな年齢差にみえる。
当サークルでは、とりあえず赤屍さんに苦労させられている。トリオの最年長者にして宥め役。折衝役ともいう。単に付き合いの良い苦労性なだけで、赤屍(と卑弥呼ちゃん)と仕事を続けられるとは思えないので、相応に彼らを気に入っているのだろう。もしくは――卑弥呼ちゃんはともかく赤屍には向こうから気に入られて、指名されてしまってるとか仲介屋が天の助けとばかりに組ませてるとか。突っ込みあうバランスがとても楽しい。
美堂 蛮   『運命をあざ笑うものが幸運を手に入れるだろう』 ベンジャミン・ディストレイ
原作ゲットバッカーズのBにして、主役その2。隙なくそつなく美味しいとこを持っていく、邪眼の男。蛇遣い座の加護を受けた魔女の血統。博学であり、バイオリンの演奏が得意であるなど教養の高さも窺える。高い戦闘力は折り紙つきで、時に敵からさえ賞賛の声がある。
偏見暗い過去満載で、それを秘めてはいても常に抱えていそうな青年。荒んだ生活を送っていた割に、身内と認めた存在には甘い性質のようだ。重要な場面ほど言い訳・説明をせず、黙ってすべきことをする性格。特に相棒の危険をすかさず察知する能力は、何か特殊技能の裏設定があるのかと思うほどの正確さである。時に確実に銀次の保護者のようだ……
キツくて我が侭な蛮が暴走し、甘くてのほほんな銀次がブレーキとなるというのは表向き、愛の赴くまま迷走する銀次を、計算高い蛮こそがフォローしている。敵方にさえ評価される戦闘力は、性格も含まれているのだろう。しかしもう一皮剥けないと、『大人の男』とは言い難い点もあるような。
当サークルでは、銀次と絡むと突っ込み役か最終断罪者(トドメの一撃)である。赤屍さんが絡むと、殺伐とした会話を交わすパターンが多い。それなりに認め合ってい仲?
私以外の周辺からの愛によって、贔屓されぎみ。あんまり酷い目にあってない。