田宮模型 F−15E&C  by 前田 久記


===== モデリングデータ =====

つい口をすべらせてしまって今年の展示会ノルマになったF−15 2機です。飛行機を作るのは長い間遠ざかっていたのであまり完成後のイメージがわかなかったのですが。結構いい感じにできたと思います。(まだF−15Cは出来ていませんが) なるべくキットの箱の中だけで作ることを目標にしたので、追加したのはシートベルト(E型はパイロットを乗せるので、C型のみ)だけです。

製作工程は特別なことはしていないので、ポイントだけ書きたいと思います。

まず、説明書をザッと読み、接着できる部品はすべて接着します(インテーク可動部分、垂直&水平尾翼、主翼etc.)。乾燥を待ってヤスリ&ペーパー掛けします。コクピットを丁寧に塗り分けます。そして機首部分を組み立てます。ここで問題!前足も一緒に組み込まなくてはならない点です。これは後々まで引きずる問題です。田宮さん、なぜ後で取り付けられるようにしなかったのか疑問です。インテーク内部を白く塗って貼り合わせ、胴体を貼り合わせます。乾燥を待ってヤスリで整形し、主翼を取り付けます。ボルトオンはいいのですが、隙間がかなりでます。ポリパテを押し込み、整形します。後で墨入れするために、浅いモールドはすべて掘りなおしておきます(胴体、主翼、尾翼)。ジェットノズルは問題なく組めます。キャノピーはパーティングラインあるので、1000〜2000番のペーパー&コンパウンドで仕上げます。爆装ですがここで一気に仕上げてしまいます。というのも、本体が完成した後では、もう満足してしまって爆装まで作る気力が薄らいでくるからです。特にE型は圧倒的に多いので、途中でめげてしまいます。

塗装に関して、E型はタミヤ純正カラーを使用。注意点は良く振らないと最初と最後の色合いが変わってしまいます(私はこれを逆手にとって、出始めの濃い色をビンにとって汚し塗装に使ってみました。パネルライン以外のもやもやしているところがそうです)。後は問題点として、タミヤスプレー全体に言えることですが、エナメルシンナーに弱い点です。これは墨入れするときに注意が必要です。あまりゴシゴシふき取っていると下地が見えてしまいます。C型は、ソリッドカラーのライトゴーストグレイ、ダークゴーストグレイを使用しました。ダークゴーストグレイを塗るときに、まず黒を少し混ぜた物を縁取りに塗ってから中を塗りつぶすやり方をしました。全体に塗装が済めば、パネルラインに沿って基本色に黒を少し混ぜた物を薄く溶いて吹きます。そして、タミヤエナメルの艶消し黒で墨入れを行います。

塗装が済めばデカール貼りです。数が多いので貼り忘れがないように注意しましょう。注意点として、下地が艶消し塗料なので、しっかり貼り付けておかないと乾燥後白く濁ります。私も所々白く濁ってしまいました。後から言うのも何ですが、回避策としては、木工用ボンドを水で薄く溶いてのりを強力にしてやる。または艶ありの塗料で塗ってデカールを貼った後、艶消しクリアでコートするやり方が考えられます。デカールが完全乾燥した後、グンゼのスーパークリアの艶消しで軽くコートしてあります(レドームは除く)。

後はバラバラになっていた各部品を組み付けて一気に完成です!


*** 制作途中写真 ***

(1)E型のコックピット    (2)C型のコックピット    (3)主脚

(4)エンジン部銀塗装 (5) 全体         (6)脚収納部白塗装 

(7)マスキング     (8)マスキング       (9)マスキング    (10)パテ埋め(GTカラーのパテ)

(11)全体塗装        (13)全体塗装

(14)墨入れ途中   (15)墨入れ後

 


F−15E 完成!

                         

 

 


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