happy days


誕生日って、世界で一番最高な日。

だって俺が15年前に生まれて皆に出会ったんだよ?

これって、奇跡みたいな確率なんだと思う。

こんな日は楽しくはしゃいで、嬉しい気持ちでいっぱいになりたい。

大好きな人に祝われることが、何よりも幸せだと思う。





「エージ、誕生日おめでとう」

にこっと、いつもの笑顔でエージに祝いの言葉をかける。

その笑顔は、普段のあの裏のある笑顔じゃないのでエージは安心する(酷い奴)

「ありがと☆」

「はい、これプレゼント」

手渡されたのは、綺麗にラッピングされた箱。

「開けていい?」

目をキラキラさせて不二に尋ねる。

ホントに子供みたいだ。

「いいよ、どうぞ」

甘くて美味しそうな匂いがする。

朝食をしっかり食べて来たとはいえ、育ち盛りの中学生には関係ない。

食欲をかられる匂いに、お腹がグ〜と鳴ったような気がする(笑)

リボンを解いて中のものを取り出す。

「にゃー!!おいしそう♪」

中に入っていたのは、超美味しいと言われるケーキ屋の10個限定のケーキ。

「不二これどうしたの!?」

「えへ、エージのために買ったんだv」

「ありがとーー!!嬉しいにゃvvv」

ホントに嬉しそうにお礼を言う。

こういう時、エージの素直さはあげた不二にとっても嬉しいもので。

こんなに喜んでもらえると、買った甲斐があるものだ(ただ、並んだのではなく知り合いだから特別に作って貰った)

「気に入って貰えて良かった」

「ありがとにゃ♪」

その後も、友達や女子などにもプレゼントを貰った。

もちろん、クラブの皆からも………。





「エージ先輩おめでとうございます」

とプレゼントを差し出す桃。

「菊丸、おめでとう」

と、参考書を渡す手塚(笑)

ちゃんとその中に、エージが欲しがってたCDを入れてる辺りいい人である。

「おめでとうっす」

と、適当に言うのが生意気なリョーマ。

「おめでとうっす」

と、律儀な海堂。

こういう事は、意外にきてんとしている辺り育ちの良さがでてくるもんだ。

「菊丸おめでとう。俺のデータによるとお前が欲しいものは………」

渡すだけで前置きの長い乾。

「データはいいって」

との突っ込みで渋々説明を止めて渡す。

レギュラーから貰って、気分上々のエージ。

でも、まだ一番欲しい人から貰っていない。

今日は用事でクラブには顔をだしていないし。

大石にも、祝ってもらいたかった。





「そろそろ帰るけど、エージまだ残ってるの?」

「あ、うん。大石待ってるから。鍵なら俺が預かっとく」

「そうか。じゃ頼む」

手塚が手に持っていた鍵をエージに手渡す。

一緒に帰る約束をしていた不二のもとへと急ぐ。

(いいな〜。不二は手塚とラブラブで)

普段は見てる方が恥ずかしくなるくらい一緒にいるエージと大石も、今一人のエージにとっては寂しくて。

手塚と不二が並んで帰ってるとき、不二が手塚に聞く。

「今日っ大石クラブこないって言ってたけど、エージ待たせてていいの?」

「あいつらのことだ。大丈夫だろう。それに、俺といるときに他に奴のことなんか考えるな」


「そうだね♪」

「あぁ」



一方、部室で一人待ってエージは…。

予想以上に遅い大石に腹を立てていた。

別に約束をしていないのだから、こなくてもおかしくはないのだが。

バタンと、大石らしくもなく部室のドアを開ける。

「遅い!!」

「ごめん、ごめん」

理不尽なことで怒ってるエージに腹をたてる訳でもなく、一緒に帰ろうと誘う。

「う〜、寒い〜!!」

「ホントだな。今日は冷え込むな」

「にゃ〜。俺寒いのは苦手」

「だろうな。これ使えよ、少しは暖かくなるから」

手渡されたのは、綺麗は袋につつまれてるもの。

もちろん、これは……。

「エージ、誕生日おめでとう」

「ありがと、大石!!!」

中に入ってたのは、マフラー。

それを首に巻いて帰る。




暖かいのは、体だけじゃなくて………。

心が一番暖かかった………。

=================================
なんか、よくわからない話です。
密かに塚不二の方がラブいし(苦笑)
特に何もいいません。エージ、誕生日おめでとう!!





back