甘い物には気をつけて!!






「ねぇ、リョーマ君。甘い物とかって好き?」

唐突に聞いてくる不二。

前振りがないのはいつものことだ。

何を考えているのか、表情からは読み取れない。楽しそうなのだけはわかるが……。

考えても始まらないし、答えないと機嫌を損ねる恐れがある。

「嫌いじゃないけど、あんまり食べないっす」

「そーなんだ。ボクはけっこう好きなんだ」

それがどーした?と聞きたいところだ。

怖くて聞けないのが悔しいところ。

「一緒に食べようか?」

今さっき苦手だと言ったばかりなのに、一緒に食べようと誘ってくる。

何考えてるか相変わらずわからない。先輩達がこの人を怖れる理由は納得できる。

「遠慮します」

「そう?じゃボクだけで味わうとしよっかな」

そう言って冷蔵庫へと足を運ぶ。

何かを見つけ出して、こっちに持って戻ってくる。

手にしていたのは………生クリーム。ホイップ式の。

「……そのまま食べるんすか?」

生クリームをそのまま食べる人なんて聞かない。

そもそも、不二は甘党ではないはず。コーヒーもブラックで飲むような人が。

っていうか、辛党。

あの乾先輩の作ったものを美味しいって飲む人だし。

なんにでも、唐辛子や七味をしぬほどかける。

見てるだけで辛くなってくる。

……なんか、いや〜な予感がしてきた。

「不二先輩。先輩一人で食べるんっすか?そのままで…?」

「まさか。このまま食べる訳ないじゃない。これはトッピングに使うの。
食べるのもボクだけだよ」

安心……していいのだろうか。

「生地はリョーマ君だけどね♪」

予感的中!!!!

「嫌!!。何考えてるんっすか?!」

怒り狂うリョーマ。

そんな事に動じない不二。

躊躇いもせずに、リョーマの服に手をかける。

「っや…!!」

止めてと頼むが、完全に無視。

この人が素直に言うことを聞くとは思っていないが。

抵抗を試みるが、リョーマの身体を知る尽くしてる不二にはきかない。

結局簡単に服を脱がされてしまった。

「さ〜て、トッピングを始めようかv」


胸の突起に生クリームをのせていく。

両方にのせ終えると、何時の間にか持ってきていた苺も乗せる。

「くすっ。可愛いね、リョーマ君」

耳元で言われ、ビクッと身体を跳ね上がらせる。

過敏に反応してくるリョーマに、不二は満足。

「もう、やめてよ。一人で食べるって言ったじゃん!!」

「うん、そうだよ。だからね……」

カプッを、胸の突起を口に含む。

生クリームを舐めながら、突起も口に含んで舌で転がす。

「あっ、や……ふぅ………ん」

熱の含んだ声をあげる。

「ボク一人で食べてるでしょ?それとも一緒に食べたいの?」

意地悪く聞いてくる。

生クリームを今度はリョーマ自身に塗りこむ。

「あっ」

「どうしたの?」

顔を真っ赤にして、何も答えない。


「ホント、リョーマ君って可愛い」

リョーマ自身の生クリームを、丁寧の舐め取っていく。

段々、リョーマに熱が帯びていく。

「何?感じちゃった?」

「周助の意地悪……。ちょう……だいよ」

か細い声で不二を呼ぶ。

「何を?」

わかっていて聞き直す。

リョーマは言わなければこのままだということは、わかっている。

「周助が……欲しい」

「よく出来ました」


























目がさめたら、リョーマは綺麗に身体は清められていて服を着ていた。

「起きたの?」

「うん……」

ちょっと怒りがこもっている。

「甘い物も偶にはいいね」

「俺は嫌いになったすけどね!!」

「じゃ、今度は一緒に食べようね」

言ってる意味が伝わっているのか…?

嫌いになったって言ってるのに。

そんなリョーマに、不二は軽くキスをする。


結局、不二には適わないリョーマ。







甘い物には気をつけましょう………………







不二リョエロ〜、というより変態プレイ?
調子にのって書いてしまいました……。
もうちょいしたら、裏作ってそこにおこっかな…。さすがに恥ずかしいよね〜(苦笑)
私の中の不二様ってこんなのだったりして(笑)
いやいや、そんなことはありません(爆)
不二様は素晴らしいお人です!!!


この小説は前書いたものに、ほんの少し手を加えたものです(前ジャンルで、HP上に発表してます)
パクッてませんので、安心を(笑)





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