愛なき…
感情さえ 砕け散ってゆく
汗ばむ声 喘いだカラダ
不実すぎるほど 激しく君を抱いた
始まりはいつだったのか覚えていない。
気付けば彼を目で追っていて、イラついて仕方が無かった。
この感情が何なのかわからない。
傷つけたい衝動が抑えられない……。
「部…長……」
こんな目をさせたかったののだろうか?
自分は彼の真っ直ぐな、強い輝きを放つ目に惹かれた……。
その目を壊したのは………俺?
「海堂」
彼の名を呼ぶ。
恐怖からか、それとも自分に裏切られたショックからか、震えている。
それでも、もう止めることは出来ないんだ。
「ん…ふぅ・あ……」
熱を含んだ声。
普段の彼からは想像もつかない姿。
グチュっと、部室に卑猥な音が響く。
指で中を掻き回され、異物感のに吐き気がする。
「あっ!!はぁ、や…だ」
「こんなにして、そんなことを言うのか?」
冷たく言い放つ。
俺の知らない部長の顔。
ずっと尊敬し、追いかけてきたのに。
「海堂、いれるぞ」
「や………ぁ!!」
声にならない悲鳴。
あまりの痛さに、圧迫感に意識を手放しそうになる。
「かい…どう」
そのたびに、そのたびに、この声に呼び戻される。
「部長……」
グッと奥深くつかれ、お互いにイく。
その後、何回抱かれていたのか記憶になかった。
横で、愛しい人が気絶している。
自分の所為で…。
疲れきっている海堂の髪を優しくすくった。
「ん…。部長?」
「…俺だ」
海堂の目を直視できない。
きっと、彼も目に俺は写っていない。
それとも、見てくれさえもいないのか。
「部長」
呼ばれて目をそちらに向ける。
そこには、いつも通りの、強い光を持つ彼が真っ直ぐ俺を見ている。
手塚の方が先に目を逸らしてしまった。
「何で、こんなことしたんですか?」
「それは…」
「俺の目を見て、話してください。
それとも、俺を見るのさえ嫌ですか…?」
段々と声が弱弱しくなる。
「そんなことはない!!」
「じゃ、なんで…!!」
「今さら何を言っても許してはくれないだろう?」
海堂は突然起きあがって、手塚の首に腕を回した。
「か…海堂……!?」
手塚の耳元で静かに囁く。
「俺、部長が好きです」
驚きを隠せない手塚。
こんな酷いことをした俺を、好きなんて言ってもらえる資格なんてないのに…。
「部長は、俺のこと嫌いなんですか?」
「嫌いな奴なんか抱けない……。海堂だから…」
言葉がうまく出てこない。
どう言っていいのかわからなくて。
「ちゃんと言ってください。俺を不安にさせないで」
海堂の悲痛の叫び。
「愛してる。俺はお前を愛してる」
「なら、いいです。俺、許します」
手塚の向かって微笑む。
手塚にだけ見せる、笑顔。
ずっと望んでいたもの。
「海堂、キスしてもいいか?」
「…はい」
恥ずかしそうに、小さく答える。
「海堂…」
「部長…」
キスだけで、気持ちが伝わるなんて知らなかった。
好きだという感情が、言葉以上に伝わる。
この感情に、なぜ気付かなかったにか不思議だ。
好きだということに。
彼を守りたい。
傷つきやすい、このココロを…。
このキスが終ったら、もう一度言おう。
――――愛してる――――
============================================
こんなのでいいのかな〜…。
塚海初のエロに挑戦v(えへ)大分前に書いてたくせに、UPしませんでした。
なんか恥ずかしいんだもんな…。
評判悪かったら、エロ書くのとうぶんやめよ…。
精進しなければ〜〜!!(それは、エロだけじゃないけど)
back