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開始 |
始まってしまった感情。
朝、まばらに生徒の居る教室に神尾が嬉しそうにかけこんできた。
「深司!ハッピーバースディ★」
誇らしげにプレゼントと思われる包みを深司の前に差し出した。
聞きつけた何人かの生徒ががやがやと近づいてくる。
「なに?伊武今日誕生日なの?」
「どっかいけって。」
興味津々に話しかけてくるやつらを手で追い払うように押しのけると
嬉しそうに深司の手に包みを押しつける。
「・・・なに入れたの。」
ぼそっと訝しげに呟いて開こうとした。
「あっ待って。屋上行こう!」
そう言うと深司の手を掴んで小走りに屋上に向かった。
不動峰高校でこの2人は有名らしく、周りはなにかと絡んできた。
最近はそれをアキラがムキになって嫌がるのでそれがおかしくて絡んでくる奴もいるほどだ。
ちなみに近しい人(部活やクラスメイトとか)にはアキラが深司のこと好きなのはばればれだった。
深司においては何を考えてるのかわかんないとこがあるらしく最初はは誰も近づかなかったが、
アキラを通して話すうちにその不思議な性格は興味ひかれた。
よくみんなしてアキラをからかうために深司を拉致することもあった。
要するにアキラは結構好かれてて、深司の周りも不思議と人が居て、
アキラの気持ちを暗黙の了解としてる今、こんな日に邪魔するやつなんか居るはずもなく、
屋上に向かって手を繋ぎながら走る二人に突っ込みをいれる友人は居なかった。
屋上につくとアキラはさも開けろと言わんばかりにこっちをキラキラした目で見てる。
「・・・・・。」
少し不安に襲われながらもそれを開けた。
案の定・・・というかアキラらしいというか、中から間抜け面の人形が飛び出してきた。
「なにこれ。」
「少しは驚けよ〜。」
平然としてる深司にアキラは不満げに口をとがらせた。
「それ、手作りなんだぜ!」
自慢げにそう言うアキラを見て半分呆れながら半分嬉しい気持ちに覆われた。
「相変わらず不器用だよね・・・。」
「うるさいな。ちなみにそれ深司人形ネ☆」
呆れてモノも言えないというような顔をアキラに向ける。
「そんな目すんなよ。」
拗ねたように口をとがらせた。
それでもアキラは嬉々として続ける。
「その下に入ってるのがプレゼントだからな♪」
よく見ると不格好な人形の下にリストバンドが収まっていた。
「それ、俺と一つづつな♪」
そう言ってポケットから同じモノを取り出した。
「かせ。」
深司の手からそれを取っていそいそと深司の腕につけた。
嬉しそうに笑ってアキラはリストバンドをつけた右手で深司のリストバンドをつけた左手を掴んだ。
「これで、今度のダブルスは完璧だよな♪」
そうやって笑うアキラを見て深司が思わず笑った。
あまり見ないそれに思わずアキラが抱きつく。
「嬉しかった?」
「まあまあね。」
「えへへ。」
「気持ち悪い笑い方しないでよ。」
「来年もその先もこうしててもいい?」
「・・・さぁね。」
「離れるのやだよ。俺深司好きだもん。」
開花する意識を止める術なんて知らない。
暴走する意識を止める術なんて知らない。
だって相手はあなただから・・・・・。
なにがともあれ、お誕生日おめでとうございます★
自分から言い出したとはいえ、こんなものを押しつけていいものかどうか・・・(痛)。
カミヲとイブの学校生活ということだったのですが・・・こんなんで良いのでしょうか・・・?
すいません。誕生日ということなので伊武様誕生日話に・・・!!
なんていうか・・・もう!!
私の誕生日プレゼントということで、イブカミを書いていただきました!!!
この二人は私の中でかなりランク上のお二人vvv
自分ではあんまり書いてないんですけどね…。
にしても、最高の小説です!!
もう、ラブラブ!?
アキラが積極的だわ♪
素晴らしいものをありがとうございますv
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