HAPPY? UNHAPPY?

7月23日。

今日は桃城の誕生日だったりする。

皆に祝ってもらえるかと、少し期待していたのだが……。










「夏の部活はしんどいー!!こんなに暑いとやる気が失せるって」

「ホントだね。ボクも流石にここまで暑いとしんどいや」

などと、普通の会話。

桃の誕生日の話が出てくる気配は一向にない!!


っていうか、覚えてない!?

越前は仕方ないかもしれないが、先輩達は去年祝ってくれたから知ってるはずなのに……。

自分から言うのも催促してるみたいで嫌だし。

「ねー不二。今日って花火大会あったよね?行こうよ」

「うん、いいよ。このまま行く?」


「行こ行こ!!」

楽しそうにこの後の約束をしてる。

どうせ、俺の誕生日なんか……(涙)

ふん!!花火大会に付いていって奢らせてやる!!

「先輩!!俺も連れてって下さいよ」

「桃城。お前は最近遊びすぎだ。足の方も調子悪そうだし、今日は大人しく帰れ」

「部長〜(涙)それはちょっと……」

「部長命令だ」

「桃。部長命令なら仕方ないにゃん。また今度ねvv」

「エージ先輩……」

涙目で訴えても却下で、早々と不二とエージは部室から出ていった。

「ったく、しゃーね。越前帰るか」

「あっ、俺今日用事あるから無理。先に失礼します」

越前も帰っていく。

「ほら、桃も早く帰れ。鍵しめるぞ」

大石と手塚に追いやられ、部室から出される。

しぶしぶ出ていき、帰ろうとする。

せっかくの誕生日だと言うのに、最悪だ。

この歳になってはしゃぐのも子供っぽいかもしれないが、14なんだし普通だと思う。

落ち込みながら家に向かった。












「桃の奴、落ち込んでるね〜」

「ホントだね。ちょっと可哀想かも」

「でも言ったら意味ないっすよ?」

「あいつには気の毒だが、仕方のないことだ」

少し離れた場所で、帰ったはずの不二・菊丸・リョーマ・手塚や大石達がいる。

「早く立ち直させるためにも急ごっか」

大石がこのままほっとくと永遠に話してそうなのを止める。

そう、皆桃のことを忘れてた訳ではない!!

今年は驚かそうとエージが言い出し、皆それに乗ったのだ。

普通に祝うのもいいが、こういう風にするのもいいものだと思う。

全員でケーキを作ったりとか、手作りのプレゼントだったりとか。

祝う側がかなり楽しんでいる気がする。

手作りなんて嫌がりそうだけど、桃は意外にこういうのを嫌わない。

どちらかと言うと、好きな方みたいで。

だから皆も安心してそうした。

普段料理のしない者達が集まっておかげで、予定よりかなり送れてしまった。

それでも、桃の喜ぶ顔を見るために頑張っている。





予定より1時間程遅くなってしまったが、準備は整い……。

後は桃の家に押しかけるだけ。




その頃桃は、ふて腐れて寝ていた(笑)

皆がくるまで後少し…………。







仲のよいテニス部でvv

これはなんか中途半端に終ってしまいました……。
謝罪の言葉もありません。
なんか思い浮かばなくて、こんなのになってしました。桃ちゃん不幸ではないと思います。
とりあえず、おめでとうvvvという小説でした


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