恋をしよう

「ねぇ、不二、帰りにマクドよってこ」

「いいよ、ちょっと待ってて。もうすぐ日誌書き終わるから」

エージは不二の前の机に座って、日誌を書いてる不二を見る。



(綺麗な手だにゃ〜。顔も綺麗だけど、指も細くて長くてキレイ……」



「エージ、何見てるの?あまり見られると気になっちゃうんだけど」

さっきからずっと、ジーと、見ていたエージを不信に思う。

「何でもないにゃん♪ただ、不二って綺麗だなーって思ってさ」

「もう、何言ってるの……」

少し呆れながらも、頬を紅く染める。

「ほら、書き終わったから帰ろ」

「うん!!」

元気良く返事する。

じっとしているより、動いてる方が好きだから。






マクドに寄って、二人仲良く食べる。

元々小食の不二は、マックシェイクだけ。

エージは平日半額のチーズバーガーに、ポテトにマックシェイク。

この後帰ってから夕飯も食べるのだから、すごい食欲。

他愛の無い話をする。

学校のことやクラブのこと。

話をふるのは大体エージだ。

今日は珍しく不二からふってきた。

「あのねー、エージ。今日女子が話してるの聞いてね」

「ひゃにを?」

口一杯にチーズバーガーをほお張りながら、聞いてくる。

「好きな人に死ぬほど愛して欲しい。

死んでも守って欲しいんだって」

「ふ〜ん」

興味なさげにうなずく。

エージは、そう思わないのかな?

「不二もそう思うの?」

「ちょっとね」

「俺は思わないよ。死ぬなんて出来ないよ。楽しいこともいっぱいあるし」

「そう…………」

少しショックをうける。

女の子みたいに、そんな夢みたいなことは思わないけど……。

自分だけがエージを好きみたいで、悲しい。

「俺はね、生きて守るよ。二人じゃなきゃ、どんな楽しいことも楽しくないし。

俺は ”死ぬほど” じゃなくて、”死ぬまで” そして、”死んでも”愛してるよ。不二のことを」

優しく笑うエージ。

普段とは違う、笑み。

「ありがと、エージ!!すごく嬉しいvv

ずっと一緒にいようね」

不二もまた、普段とは違う笑顔。

エージにだけ見せる。

「あたりまえにゃん!!」

ニパッと笑って、不二に抱きつく。


マクドの中だというのに、一目を気にせず抱き着いてる。
「ふ〜じ♪」

ちゅっと、キスをする。

今までで、一番甘いキス……。

もう、周りの目を気にしてない不二。

奥の方に座っていたし、見られてもいいから。

エージと一緒だから……。

「エージはいつもボクの欲しい言葉を言ってくれるよね」

「うにゃ?そっかな」

「そうだよ。ボクはエージに会うたびに、昨日より好きになっていく」

本当に。

こんなにも人を好きになるなんて、思ってもみなかった。

「同じだね。俺も不二に会うたびに、もっともっと好きになるもん」

お互い顔を見合わせて、幸せそうに笑う。











これからも、毎日恋をしよう……。

800HITの美桜様のリクでした。
甘甘になったと思うんですが。不二が乙女チックかもしれませんね。

私は、死んでも守るって言葉あんまり好きじゃないんですよ。
一人残されたら悲しいし、生きて守って欲しいんですよ。
しかも、守られるだけじゃなくて、守ってもあげたいし。
この二人なら、私の理想のカップルになってくれそうvv

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