・・・・しろい


白い白い羽

どんな色にも染まることなく

どんなものにも汚されることもなく

光り輝くその色は

その羽を持つ君は
   
   エージは純白だね・・・


今 君が舞い降りてきたこの場所は

決して足を踏み入れてはいけない場所                           _

君はここでは無力な存在なんだよ

天から降ってくるこの雨を

血の雨を

浴びている



白い羽は汚されていく

どんなに君が泣き叫んでも

この雨は止まないよ

白い羽は紅く汚れていく

その綺麗な顔も血で汚れていく

汚れたその羽で天に帰ることはできない

清らかな羽を失った君は

帰るところを失った


君はここから逃げることができない


その紅い羽じゃ君は何もできない


己の非力さを思い知りなよ


ここでは“弱さ”は“死”を意味する


僕はこの血の雨が降る場所で

この“地獄”で

君を嬲りものにできる日を待っていたんだよ

エージ・・・・君を壊したいくらい愛している

全力で抵抗しても構わないよ

ここでは君は僕に逆らうことはできない


エージの羽を引きちぎってあげる

   ハハハ・・・

もっと叫びなよ

もっといい声で鳴けよ

エージのその血を僕に飲ませてよ

   君の血・・・・

ワインみたいで飲みやすいや


君の背中に爪を立てて

口唇を

傷口にあてて

エージにも飲ませてあげる

君の顎をつかんで

君の口唇を抉じ開けて

僕の口から飲ませてあげるよ

君は汚れても

なお綺麗な姿を保っている君

君を見ているとイライラするよ

君を僕の手でめちゃくちゃに壊したい

僕の望みは

エージ。君を壊したいんだ

僕の望みを叶えられるのはエージだけなんだ

僕の望みを叶えてよ



僕は手にしたナイフでエージの心臓を抉り出した


エージの叫び声と血の雨の音が

僕に心地よい旋律を与えてくれる



白い羽を持った君は

たった今 この僕に壊されたんだよ

壊したいほどに

狂おしいほどに愛する君へ


これは夢や幻じゃないんだよ

これは紛れも無く

君の身に起きた事実さ・・・・

               「END」


こういう黒い不二様は愛しくて仕方ありませんvv
なんか、微妙にポエマーチックな不二様。
白い羽根のエージは可愛いだろうな……(うっとり)
うちにサイトの不二様ってこんなんばっかですね。

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