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| 雨の決別 |
その強い光を放つ瞳に、ボクは映っているだろうか?
自分より強い者にしか興味を示さない。
だからボクは、絶対に負けない・・・・・・!!
「不二先輩って強いの?」
突然なげかけられた質問。かなり失礼な聞き方だが、そんなコトで動じるような不二でもなくて。
「そーだね。弱くはないかな。それが何か?」
「べつに何でもないっスよ。ただ気になっただけ。」
「そっか。」
笑顔で答える。
いつもとは少し違う。
それって、ボクに興味を持ったと思ってもいいんだよね。
運命のいたずらか、その会話の数日後ボクらは試合をすることになった。
負けられない・・・・・・・・。
ほぼ互角だったかもしれない。
どんなに突きはなしても、追いかけてくる。
諦めることを知らない。
「不二先輩、俺負けませんから。」
不敵な笑顔。
ボクは負けるかもしれない・・・。
そんな中、雨が降った。
「まだ大丈夫っスよね。」
「ああ。」
試合を続行していたら、竜崎先生に止められ。
「しかたないね。」
「ずるいっスよ。自分が勝っているからって。」
そうかもしれない。
自分が負けていたらつづけていたかも。
「おあづけだね。」
「次もボクが勝つよ。」
「今回は引き分けでしょ。」
よかった。君はまだボクを見てる。その瞳に映る為にボクは強くなる。
ボクが強くなれるのは、君がいるから――・・・・・。
――――――
「雨すぐ止んだっスね。桃先輩。」
「本当だな。試合したかっただろ、越前。」
「さーね、どうだろ。不二先輩だし。このままがいいのかもね。」
「あっ、何が?」
「まだまだだね。」
後で聞いた話しだが、うわさでは不二先輩は自由に天気を操れるとか。
「あの時の雨って……。まさかね」
疑惑を持ちながらも、また試合をしたいのであえて聞かない。
真相は不二のみ知るのだが・・・・・。
「ボクに出来合いことはないよ♪」
これはずっと書こうと決めていたんですが、なかなかUP出来ませんでした。
何が言いたかったかというと、私は不二が雨降らしたと思ったので。
じゃないと、あんなタイミングよく降る訳がない!!!
それと、強い人にしか興味のないリョーマだからね(笑)
不二は色んな意味で強いけど…………。
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