私の愛車
Via(ホンダ)
 タクトの部品供給が危うくなってきたので後釜として新しいスクーターを買いに行ったのですが、そこで半ば衝動買いをしてしまったのが、このVia(ビア)です。
 鮮やかなイタリアン・カラーに、日本のスクーターでは有りえない14インチホイール、発売当時ではスクーターの当たり前になっていたメットインスペースは無し、と異彩を放っています。
 それもそのはず、ビアはホンダが販売していましたが、元々ヨーロッパ向けの原付で、工場はイタリア・ホンダの輸入車です(そのため鍵の規格が日本と違って、合鍵を作るにはバイク屋さんで元になる鍵を取り寄せてもらい、それから鍵の専門店で加工してもらう必要があります)。
 しかし、制動力が確かなフロントディスクブレーキ、高い安定性、必要十分なパワーなど、基本はガッチリと押さえられていて、走るととても気持ちが良いです♪
 走ると、とても心地良いビアですが、そもそもの目的「お買い物スクーター」として見ると欠点もあります。
 まず燃料計がなく燃料警告灯のみな事(最近は日本でもそういうスクーターが増えていますが、私はそもそもの第一条件として燃料計がある事を考えていたので、これはネガティブな事です。衝動買いって怖いですね。←よく確かめずに買った)、車体が見た目より大柄で駐輪スペースを食う事、メットインスペースがない事、前カゴが付かない事、などです。
 リアキャリアはあるので、せめてもの抵抗としてBOXは付けました。しかし、このお洒落な形のリアキャリアは曲者で、あちこちが金具と干渉して取り付けには苦労しました…。
 とりあえず、買い物には向かないことがハッキリしたので(BOXは付けましたが)趣味のスクーターと割り切って付き合っていこうと思います。お洒落なスタイルで、しかも走れば本当に心地良いのは重大な事実ですから。
 10年ほど乗り続けてきました。
 近距離の移動ばかりで、走行距離は伸びませんでしたが、頻繁にこき使われ良く頑張ってくれたと思います。
 この度、三度目になるエンジンを開けてのオーバーホールや部品交換をしなくてはいけなくてはなくなり、断腸の思いで乗り続けるのを断念しました。
 遠くへは出かけませんでしたが、生活を支えてくれる頼もしく、そして大好きな相棒でした。
 もうこんな細くて大きなタイヤで、しかもお洒落なスクーターとは出会えないんだろうなぁ……。
 今まで本当にありがとう。
 あとは安らかに眠ってね。
 さようなら……。









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