次のような病気の方が広く阪神間一円から来院されています。

１．側彎症

兵庫側彎症センタ－（神戸市東灘区御影本町４－４－２０、県予防医学協会内）の登録医療機関です。
側彎症は中学生に多く、原因なく背骨が曲がってくる病気で、早期発見することが最大の対策です。
県下に数少ない専門医療機関です。

この病気は背骨が左右に曲がることを特徴とします。
大きく分けてお年寄りの変形性側わん症と、中学生ぐらいの特発性側わん症があります。お年寄りの側わんは、家族も本人もあまり気にしないので大きな問題にはなりません。症状もそれほどひどくなりません。

中学生で発見されるのはほとんどが特発性側わん症です。「特発性」と言う意味は原因がよくわからないということで、背骨が原因不明で左右に曲がってくる病気です。１０万人に一人ぐらいの割合で発症しますが、ほとんどの場合軽い変形だけで終了します。変形は一生なおりませんが、他人から見えないぐらいの軽い変形で終わります。ただし、特発性の場合はまれに急速に悪化する患者さんがいますので、完全に病気が終わるまで専門医で定期検査を続ける必要があります。

特発性側わん症に対して世間ではたくさんの間違った常識が広がっていますのでご注意ください。特に側わん症を持った親御さんはすこしでも良くなることを願って、マッサージ師、整体師、整骨院などの民間療法院にかけこみ、長くかかられることがあると度々耳にします。それらの治療院にかかってもなんら効果がないことは医学的に実証されています。親御さんは間違った治療を始める前に、是非当院に一度足を運んで見てください。

 

２．変形性股関節症

この病気は非常に珍しい病気です。股の関節が片方あるいは両方侵されます。中年以後の女性に多くみられます。なんとなくソケイ部がだるいあるいは軽く痛むといった症状で始まります。だるさや痛みは軽いものでしばらくすると忘れてしまうほどです。階段を上り下りするとき、あるいは１時間ぐらい歩き続けた後にまた痛くなります。こんな方はこの病気かもしれません。
自分で次のようにしてチェックをおこなってください。

まず上向きに寝ます。次に股関節を屈曲します。屈曲とは太ももをお腹に近づける方向に動かすことです。右も左も十分にお腹に近づけられれば安心していいです。
次に外転を行ってください。外転とは両太ももを左右に開くように動かすことです。「大」の字になることです。これがうまくできたら一先ず安心していいでしょう。ただしこれだけでは、この病気ではないと断言はできません。

この病気は股関節の軟骨が崩れてゆく病気です。その原因は不明の場合が多いです。ただしご安心ください、命を脅かす病気ではありませんし、現在の整形外科がもっとも得意とする分野で、たくさんの治療法が考案されています。じょじょに進行する病気なので、できるだけはやく当院でレントゲンなどの検査を受けてください。早ければ早いほど治療法の選択肢が多くなります。手術はなるだけ避けたいという思いは誰しも同じです。その場合は早期に運動療法を始めることをお勧めします。早い時期にご来院ください。

 

３．関節リウマチ

関節リウマチは体の節々が痛くなってくる病気です。ただの「使い痛み」と思って放置したり、近くの整骨院でマッサージだけ受けていたりすると、関節の破壊が進んで日常生活はおろか、仕事にまで影響が出てしまいます。それを避けるためには、リウマチかなと思ったら、早めにリウマチ専門医を訪ねて、早期発見、早期治療を心がけてください。

当院にはリウマチ専門医がおり、血液検査、レントゲン検査、臨床症状で早期にリウマチを診断する体制を取っています。リウマチを心配される方は、気軽に当院にご相談ください。本当にリウマチだったら……と正しい病名を知るのが怖くてという方には、是非来院をお待ちしています。最近のリウマチ研究の成果でいい治療薬がたくさん開発されました。リウマチは薬で治る時代になりましたよ。

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