阪神・淡路大震災に寄せる「四季の花」 追録
           さ く ら

2015年 米田 実  詩・曲
ふるさとに春を呼ぶ桜の花は
生まれた時から染み込んだ
変わることない 日本の心

桜の咲いた喜びは
寒い冬を耐えたから
でも、あの時だけは
春が来たのも気付かない
生きていたけど辛い日々

 そんな時でも春を知る
崩れた土手を見下ろして
咲いた桜が教えてくれた
心を通わす薄紅色は春の色
待ちかねた春の喜び
みんな変わりはないけれど
花への思いはそれぞれに
生きた証しがこもっている

今年も春が来て
花は咲いたけれど
悲しみが消えるまで
見つめることはできない

だから植えよう
春を呼ぶ桜を
愛する人の暮らしてた
思い出残るこの場所に
  季節を数え受け継いだ
命の重さを忘れずに
桜は大きく育っていく
悲しみが消えることはないけれど
今は分け合える友がいる

伝えようあの日を
記憶をいつまでも
共に歩もう 明日を信じて
明日を信じて
 


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