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２００３年コスモスの写真集

　今年は冷夏・長雨で、コスモスにとっては非常に厳しい年だったようです。日照り・水不足は当然ですが、育つべき時期が長雨による低温で、大きくなれなかったコスモスは一斉に咲きそろうことができなかったようです。その上、盛りと思われる体育の日にかけての連休は天候に恵まれず、青空をバックに咲き誇るコスモスに出会うことはできませんでした。それでも、捨てる神あれば拾う神あり。思いがけないコスモスとの出会いがありました。
白 川 郷 コスモスの丘 氷上町コスモス畑 三田市波豆川区 西宮市仁川町
白　川　郷
「 合掌造りの里 」
岐阜県大野郡白川村荻町　２００３年８月３１日（土）〜９月１日（日）
　残暑の厳しい８月の末、コスモスを求めての旅行ではありませんでしたが、思いもかけぬ所でコスモスに出会うことができました。世界遺産に登録された山村はすでに秋の気配に包まれ、各所に植えられたコスモスが合掌造りの家々とともに私たちを迎えてくれました。
神戸市総合運動公園
「コスモスの丘」
神戸市須磨区緑台　　２００３年９月２8日（日）午前
　今年も、季節が待ちきれなくて神戸総合運動公園を訪れました。昨年より１週間遅らせたとはいえ、淋しい咲き具合でした。家を出る時の晴天は何処へやら、次第に雲に覆われ、諦めて帰る直前にやっと青空が覗きました。あまりに淋しいので、帰りに鉢植えのコスモスを買いました。元気なのを選んだため、自宅で１０日程楽しむことができました。
　
兵庫県氷上町
「清住のコスモス畑」
氷上郡氷上町清住　　　２００３年１０月１３日（月）
　今年のコスモスは、この連休にターゲットを絞っていました。週間予報で一番天気のいい日と思われる体育の日を選びました。しかし、夜から朝にかけて低気圧が通過し、出発時は大降りの雨。しかも強風。それでも次の週末は予定が込み合っているため、雨が上がることを期待しての出発となりました。コスモス畑に着いた時にはどうにか雨は上がりましたが、時々小雨の降る悪天候。今年はついに、晴天の下に咲き乱れるコスモスに出会うことはできませんでした。
　行った限りは、強風に悩まされながらも、珍しいコスモスを撮ってきました。曇天であるがゆえに、柔らかいコスモスになったと思いませんか？
三　田　市
「山里に咲くコスモス街道」
三田市豆波川区　　　２００３年１０月１３日（月）
　清住を出て間もなく、薄日が差し始めたので、もう一箇所の三田市豆波川区のコスモスを訪ねることにしました。ここでも休耕田にコスモスが植えられ、コスモス祭が行われているとのことでした。しかし、今年は異常気象のため、コスモスが十分に育たず花が少ない上に、今朝の猛烈な雨風のため、コスモス祭は中止となったそうです。それでも、元気なコスモスは来年に向けて、存在をアピールするかのように花を咲かせていました。
西　宮　市
「追 悼 の コ ス モ ス」
西宮市仁川町６丁目　　２００３年１０月２０日（月）
　今年のコスモスはこれまでと諦めていた時、「追悼のコスモス満開」の新聞記事（１０月２０日毎日新聞朝刊）を目にしました。阪神・淡路大震災による地すべりによる住宅跡地に植えられたコスモスが満開になっているニュースでした。約２ｹ月前に仁川地すべり資料館を訪れた時に気づかなかったことを悔やみながらも、早速足を運びました。私有地であるため、今日は中に入ることができませんでしたが、久しぶりに咲き誇るコスモスに出会うことができました。「燃え上がれ　燃え上がれ　秋の空に　淋しかったこの街を鮮やかな色に染めて　花いっぱいに日を受けたコスモスが咲き乱れる」（続「コスモスの詩」より「三度目の秋」）
　「空地のままじゃ淋しいと‥‥コスモスの種を蒔いた」　６年前、まだ震災のつめ跡が各所に残る北口北東地区を歩いた時のことが思い出されました。「もう咲かないで来年から」と身勝手な願いを託したコスモスですが、あの日の出来事を忘れないために、咲き続けてほしいと改めて感じました。

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