愛が止まらない

ずっと躊躇っていました
注いだ気持ちの全てが
思い出に変わってしまったから
笑顔の裏側に隠した切なさや寂しさと
向き合う事が怖かった
振り向いた時に
愛しい人の背中が見える哀しみを
知ってしまったから
たとえそれが、
愛しい人の明るい未来へ続く道だとしても
割り切れずに泣いた夜の数を数えてしまう

そんな私に貴方は勇気をくれた
大丈夫だよって背中を押してくれた
優しい眼差しは初夏の木漏れ日

瞳に込めた光は真夏の太陽
溢れる言葉は海の漣

恐る恐る差し出した手を
ぎゅっと握ってくれた
さあ、怖がらずに行こう

こぼした涙の数
拾い集めた愛のかけら
全て私の一部だから
きっと忘れる事はない
でも、もう一度走ってみようと思う
陽の当たる場所へ

もう愛が止まらない