願い

窓から降り注ぐ午後の光の中で

さっきからじっと自分の掌をみつめてる

何だか深刻そうで

なのに尖らせた口元がかすかに笑ってる

ねぇ、何が見えますか

貴方の未来に私は映っていますか

何も望みはしないけれど

惜しみなく注ぐ愛だけは拒まないでいて欲しい

それだけが私のたった1つの我が儘なのだから

答えが恐くて聞けなくて

窓辺に頬杖をついて ぼんやりと外を眺めていると

無垢な時間の流れる微かな気配に

振り向いた部屋の片隅

真っ白なシーツとフワフワの毛布に縁どられて

うっすらと眉をしかめた貴方は

いつの間にか眠りについていた

愛しさに触れることも出来ずに零す涙を知る事も無く 

天使の祝福を欲しいままに受けて眠る貴方にもう一度

貴方の未来に私は映っていますか・・・