目次

・『芸術学の学習会』について

「第18回 芸術学の学習会」のお知らせ (2015年10月10日更新)

・これまでの『芸術学の学習会』の履歴  (2015年10月10日更新)

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「芸術学の学習会」は京都造形芸術大学(通信)の芸術学専攻の卒業生の有志を中心に、田川とも子女史
を講師として招いて定期的に開催しています。
女史の独特の視座による芸術・哲学等々について、また、田川女史の「講義はLiveである」との趣旨から、学習会を
講演ではなく「公演」と位置づけ、2009年7月に初演をおこない現在6年目をむかえています。
これまでに600名余りの方々にご参加をいただいています。
常設会場は高槻現代劇場、参加費は1,500円となっており、どなたでも自由ご参加いただけます。
お申込み・お問い合わせは E MAIL aiichi@hcc1.bai.ne.jp (連絡担当岩田)、またはもよりの幹事まで。
(参考) 当HPには学習会開催が決定しましたら随時更新をしております。
                                                                            運営幹事;秋山、岩田、永安、林

                                                                                   2015年8月25日(更新)
【講師紹介】
田川とも子
OLやライター、海外放浪を経て,関西学院大学大学院在学中の1996 年からフリーランスで大学の教壇に立つ。以降現在に至るまで京都造形芸術
大学をはじめ複数の大学で「ライブ」というスタイルで講義を行う。美術、比較文化、哲学、舞踊、語学、音楽、サブカル、デザイン、モードなど異分野
を交通させて立体的に世界を見る楽しさを提唱し、2010 年にアナログと生身のライブにこだわる個人レーベル
『スクエア54』を主宰。
 田川講師個人の『スクエア54』は大阪、東京で開催されています。
  興味のある方は http://www.sq-54.com/  をご覧ください。
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知らせ

第19回 「芸術学の学習会」 

【日時】2016年2月21日(日)  開場;13時30分  開演;14時 終演;17時

【場所】高槻現代劇場 会議室306号室

http://www.city.takatsuki.osaka.jp/bunka/theater/smart/access.html

【講師】田川とも子

【公演題目】現代美術をどう見るか

現代美術はわからない、というのは相変わらず根強い一般論である。
ではそれ以前の絵画はわかりやすいですか、と問いたい気になる(笑)。
宗教的決まりごとや読み解きの公式や美術史の知識なしでもある程度
楽しめる現代美術は、考えた方によっては実はいちばんわかりやすく、
自由で「アートらしい」美術なのである。かつてデュシャンを紹介しながら
彼がいかに現代美術を先取りしたかを取り上げたが、その後のコンテン
ポラリーアートを具体例をあげながら見ていき、現代美術にまとわりつく
難解さのイメージを緩解させてみたい。

【参加費】 1500円

【懇親会】 予算4000円位 場所等については後日記載。

 開催情報をメイルにて配信希望の方、質問、参加希望は下記までご連絡ください

 aiichi@hcc1.bai.ne.jp (連絡担当 岩田) (註;hcc1の1は数字の1です)

高槻現代劇場 306号室 公演光景

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芸術学の学習会」開催履歴

ここでは過去に開催されました学習会の公演演目を紹介しています

第1回「芸術学の学習会」

【公演題目】 『バロック 〜その両義性と拮抗』 講師 田川とも子
ルネサンス美術とバロック美術を対比させつつバロック美術の持つ両義性とその拮抗について。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2009年7月4日(土) 14―17時 【参加者数】 23名

第2回「芸術学の学習会」

【公演題目】 『CROWNとCLOWN〜王位と道化』 講師 田川とも子先生
道化という存在の文化史的意義とその役割、そして周縁的存在ゆえに王位の中心に直結しうる可能性について。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2009年11月14日(土) 【参加者数】 35名 

第3回「芸術学の学習会」

【公演題目】 『ゴシック 〜リバイバルとサバイバルの間」 講師 田川とも子 
ゴシックリバイバルを経てもたらされた現在のゴシックのイメージと、実際の中世ゴシックの間の相違とその原因について。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2010年3月13日(土) 【参加者数】 41名 

第4回「芸術学の学習会」

【公演題目】 「妖怪の溶解」 講師 田川とも子 
時代の変化とともに日本の妖怪変化もまた変遷する。妖怪という存在はどのように日本文化を表象しているか、また現在妖怪はどこにいったのか。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2010年8月1日(日) 【参加者数】 33名 

第5回「芸術学の学習会」

【公演題目】 『世紀末ウィーンの闇と病み』 講師 田川とも子 
ウィーン19世紀末の文学や建築、絵画、デザインなどを取り上げながら、螺旋のかたちをしたバロック都市ウィーンの渦中に案内する。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2010年11月20日(土) 【参加者数】 27名

第6回「芸術学の学習会」

【公演題目】 『シーニュ”の国、日本』 講師 田川とも子 
ロラン・バルトが『表徴の帝国』と形容した日本という国。それはどんな特徴を持っているのか、言語、文字、風土、家屋、芸術、嗜好まで具体例
を挙げながら考えていく。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2011年2月19日(土) 【参加者数】 30名 

第7回「芸術学の学習会」

【公演題目】 『静物という遺物〜ヴァニタス画を巡るエトセトラ』 講師 田川とも子 
バロック期のオランダで見られた、髑髏や果実、時計、楽器などの静物を描いた奇妙な静物画…、いわゆる虚栄画(ヴァニタス画)のモチーフから、
当時の死生観や宗教観を読みとく。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2011年7月31日(日) 【参加者数】 45名 

第8回「芸術学の学習会

【公演題目】 『デュシャンと現代美術』 講師 田川とも子
さりとて死ぬのはいつも他者」とは現代美術の金字塔マルセル・デュシャンの墓碑銘である。デュシャンがガッシャンと割ったのはまさに近代美術
という“大 ガラス”であり、その亀裂の先には現代美術が全裸で横たわっていた。その謎めいた作品群もさることながら、生涯自体が極上の現代
美術作品であったマルセ ル・デュシャンの存在意義と、それ以降の20世紀美術の本質を探る。
19世紀までの美術の「網膜のスリル」から自由になった先に我々はどんなアートシーン に出会ったのだろう。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2012年2月11日(土) 【参加者数】 46名
第9回「芸術学の学習会」                    
【公演題目】 「文身に交差するもの 〜ニッポンの入れ墨考」  講師 田川とも子
魏志倭人伝には日本人が全身に文身(入れ墨)をしていた記述が残されている。日本において入れ墨はどのように施され、どのように受容されて
きたのか。お宮参り、元服、葬儀など日本人の節目の儀式における文身との関わり、千年に渡って身体加工の歴史が空白という特異な国(日本)
の謎、他者や異物を自己に受肉し文様を刻むことの意味などに迫る。
【場所・日時】 高槻現代劇場 2012年8月5日(日) 【参加者数】 39名 
第10回「芸術学の学習会」記念公演
【公演題目】 「ゲンダイ美術 デュシャン以降」(一幕二場)

【あらすじ】 20世紀初頭、フォビズムが形を、キュビズムが色を、モノから解放したばかりに現代美術は大変なことになった。

マティスとピカソが開けてしまったパンドラの箱から、わけのわからない抽象画やハコが置かれただけのミニマルアートや、

文字が書かれただけのコンセプチュアルアートや、コーラの瓶が描かれたポップアートや、ガラクタをくっつけたネオダダや、色んなものが飛び出した。 

新しい大国アメリカという国が芸術に参戦したことで20世紀美術は大きく局面を変える。不毛の現代美術に「希望」はあるのか。

現実の猛威や電脳の津波の前に、美術はそれでもチカラたりえるのか。 セザンヌのリンゴは、いわばゲンダイ美術におけるアダムとイブのリンゴとなった。

そしてマティス、ピカソから怒涛の流れははじまる。シュルレアリスム以降、ポロック、ジョーンズ、ウォーホルなどアメリカを中心としてゲンダイ美術は

はなばなしく展開するが、その行方はどうなったのか。時代背景、国柄、そして哲学思想と交流させながら、ゲンダイ美術がいわば建築的思考を失ってゆく過程を概観する。

【作・演出・語り手】  田川とも子 

【出演】 セザンヌ、マチス、ピカソ、ロスコ、ポロック、ウォーホル等々 【特別出演】ニーチェ

【場所・日時】 高槻現代劇場  2012年11月24日(土) 【参加者数】 48名

第11回「芸術学の学習会」

【公演題目】 「人形とフェティシズム」  講師 田川とも子
 「等身大の人形は死体」と言ったのは辻村寿三郎だったろうか。人のカタチをした“人でなし”、人工の人間である人形はなぜフェティシズムに結びつくのか。
 Dollの語源を遠く遠くたどれば、神の悲哀までさかのぼる。人間は神の創造した人形なのか、それとも人形を創る人間が神なのか。
 偶像の遇は偶数の偶、つまり、人がいるところに必ずペアとしてよりそい、存在してきた彼らと我々の関係を具体例を挙げながら見てみたいと思う。
 生人形、招福人形、呪術人形、愛玩人形、模型、マネキン、フィギュア、ロボット…。
 限りなく具体に近い抽象であるヒトガタの、そのリアリティから来るファンタジーに接近する…
【場所・日時】 高槻現代劇場 2013年2月23日(土) 【参加者数】  26名

第12回 「芸術学の学習会」

【公演題目】 『シャーロック・ホームズの時代 〜大英帝国の世紀末』 講師 田川とも子

ガス灯、馬車、パブ…。シャーロック・ホームズが活躍する19世紀後半、英国ヴィクトリア朝あたりにスポットライトをあててみたい。

産業革命後の爛熟を経た大英帝国絶頂期ロンドンの光と影。ロンドン万博の水晶宮の眩しさと裏腹のオカルト・ミステリー的要素。

収集癖と可視への欲望、科学の一般化と恐怖の娯楽化、吸血鬼ドラキュラとの関係、探偵という行為の時代的意味、ラファエル前派の象徴性…などを考える。

※できれば何でもかまわないので、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでご参加いただければ…。

【場所・日時】 高槻現代劇場 2013年7月21日(日) 【参加者数】  37名 

第13回 「芸術学の学習会」

【公演題目一部】:『病める天才たちの強度』 講師 田川とも子

アール・ブリュット(生の芸術、アウトサイダー・アート)をめぐって考える。アール・ブリュットとは専門的教育を受けず、名声や評価を求めることなく、ジャンルに囚われず、

美術史から逸脱し、内面からほとばしる衝動や情念のままに描かれるような作品群。定義しにくいが、たとえば精神疾患を持った患者や幻視者が絵画で才能を見せる

場合などにも使われる。20世紀半ばに画家ジャン・デュビュッフェによって見いだされたが、状況の変化などからニュートラルな評価が躊躇される芸術かもしれない。

そのあたりの“デリケート”なことも踏まえ、いくつかの作品を紹介し、作家と作品の関係などにも話を広げたい。

【公演題目二部】 『病いとしての芸術』 講師 小林昌廣

芸術療法Arts Therapyは、表現ないし創作行為そのものを「癒しへの導入」として捉え、作品の完成や評価をめざさず、あくまでも過程を重視する療法のひとつである。

描く、動く、奏でるなど、芸術的とまでは呼べないが決して医療的とはいえないそれらの行為を通して精神身体療法的Psychosomatic Therapyなアプローチを試みる手法である。

今回はその芸術療法の基礎となる二つの領域である病跡学Pathographyと表現精神病理学について略述し、具体的な例を用いてそれらの体系がもつ特徴と問題点について考え

てみたい。表現を精神活動の表象行為と理解する古くて新しい分野への考察となる。

【場所・日時】 高槻現代劇場 2014年1月12日(日) 【参加者数】  35名 

第14回 「芸術学の学習会」 

【公演題目一部】 『神の刺客と「不気味なもの(Das Unheimliche)」の誕生』 講師 田川とも子

19世紀に世界認識は大きく変わった。ダーウィン、ニーチェ、そしてフロイト。あらゆる根拠が神以外に移っていくということかもしれない。

それはもちろん美術の文脈にも大きく影響を及ぼすことになる。世紀末美術から現代美術の過渡期に思想に何が起こったか。

19世紀末にフロイトがメスを入れた無意識という迷宮は、どんな曲線を描いて現代を召還したのか。そのあたりに「メス」を入れてみたい。

【公演題目二部】 『フロイト的なるもの』 講師 小林昌廣

19世紀の終わりにニーチェが死に、20世紀の初めにフロイトの「夢分析」が刊行された。20世紀は「無意識」という未知の部分に「科学」の眼を注ぐ時代であった。

そして「心の時代は終わった」とたびたび云われつつも、人は相手のなかに「不可視の部分」を探そうとする。それはなぜか。

今回は、いわば「時代の精神分析」を行なってみたい。

【場所・日時】 高槻現代劇場 2014年6月28日(土) 【参加者数】  43名

第15回 「芸術学の学習会」 

【公演内容】 時間の俯瞰  講師 田川とも子
 聖書から推測される地球の年齢はだいたい6000年だという。現在の科学では46億年ほどと算出されている。古今東西、時はどのように考えられ、

認識され、測られてきたのだろうか。日本では明治以降グレゴリオ暦が採用され、時間の単位は自明のものであるかのように思われているが、

世界の歴史をひもとくとさまざまな時間概念と暦が存在してきた。天の時計から鉄の時計へ移ろう過程で人々の時間感覚はどう変わったのか。

数値以上に時代を測るものが見いだしにくく、忙しく時間に追われる現在だからこそ、遥かなる時間を一度俯瞰してみたい。

【場所・日時】 高槻現代劇場 2014年10月12日(日) 【参加者数】  32名

第16回 「芸術学の学習会」 

【演目1】 『アイドルの軽さとタレントの重さ』 田川とも子

アイドルとは偶像であり、理想であり、そして宿命的に誤謬である。
その意味で言えば芸術作品や文化表象、すべて人間の生み出したものは「アイドル的」であるといえるのかもしれない。
形相としてのギリシア語のエイドス、偏見としてのラテン語のイドラから、写像としての英語のアイドル。
今日本で活躍するあまたの「アイドル」は、日本のどんなものを象る「偶像」たりえるのか、それともそこから乖離した何かなのか…。
スター不在でアイドルだけが濫立する現在の日本の風潮についても、考えてみたい。

【演目2】 「アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ! 」(せのしすたぁの楽曲より)飯田 一憲

日本の女性グループアイドル事情をみるに、紅白歌合戦に出場するような国民的人気を得るグループが出現する一方、
秋葉原や日本橋の地下アイドル、あなたの街にもいるロコドル(地域アイドル)まで「百花繚乱」とも言える大陣容となっている。
この「アイドル戦国時代」を生き残るために、過激なパフォーマンスをしたり、素顔を隠し仮面で活動したり、
もはや人間ですらなかったりと、ボーダレスに広がるさまに「アイドル文化の成れの果て」をみるようである。
1人のアイドルヲタが感じる日本の女性グループアイドル事情の異常さを実体験を交えて紹介したいと思います。

【日時】2015年2月14日(土) 【参加者数】 28名

第17回 「芸術学の学習会」 

【公演題目】 『ダ・ヴィンチはなぜえらいのか』  講師田川とも子

ルネサンスの時代に世界の表象システムが変わりました。その背後にたとえば人体の構造解明や人間中心
主義的視点があります。最大の立役者はやはりレオナルド・ダ・ヴィンチであることは間違いないでしょう。
万能の人であって、同時に自称「無学の人」。完成された技術を持ちながら、絵画の多くを未完成のままに
した「未完の人」。ダ・ヴィンチのどこがすごかったのか、医科学と美術の隔てを超え、ルネサンスの状況や、
意外な人物との対比などを通して今一度考えます。

【場所・日時】 高槻現代劇場 2015年5月31(日) 【参加者数】  35名

第18回 「芸術学の学習会」 

【公演題目】「デザインの来た道」 講師田川とも子

 オリンピックのロゴデザインを巡って騒動がおきている。
デザインとはそもそもどんなものなのか。それは美術や技術とどう関係し、区別されるのだろう。
コピーとは何であるか。美術史のなかでオリジナリティーは果たして自明のものだったのか。
たとえば、日本における浮世絵は、芸術というよりデザインに近いものだったように思われる。
デザイン史を概観しつつ、そうしたことをめぐって考えてみたい。

【場所・日時】 高槻現代劇場 2015年10月10(土) 【参加者数】  27名

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