公式サイトよりの引用
 
introduction   
 あらすじ
住田雅清。重度身体障害者。介護者のサポートを受けて、一人暮らしをしている。
電動車椅子で移動し、ボイスマシーンで会話を交わす。ガシャポンを好み、オバハンの介護者と罵りあい、介護者タケとつるんで遊ぶ。タケのバンド仲間達の間でも、すっかりお馴染みの存在になっている。
それなりに平穏な日々を過ごす住田のもとに、大学の卒業論文の取材のために、介護を経験したいという敦子が現れる。
新入りの介護者が来くる。そんな経験は何度もしている筈の住田の中で、何故か、住田自身にも整理しきれない違和感が少しづつ肥大し、加速していく。
住田の相談を受け、住田を案じる年長の障害者福永。住田の日常は、表面上は何ら変わりなく続いていく。
ある日、住田は、ひとつの計画を決行する。住田の中で、どんな決意があったのか、何故、そんな行動に出たのか。それは誰にもわからない。 

柴田剛 略歴
1975年、横浜に生まれる。
中学時代から、8mm映画を撮り始める。
大阪芸術大学映像学科に入学し、在学中に熊切和嘉監督作品『鬼畜大宴会』(97)、山下敦弘監督作品『腐る女』(97)の製作に協力。また、高岡茂監督作品『ベイビー・クリシュナ』(98)の助監督を務める。
モントリオールで開催された「ファンタジア2000」で上映された短編映画「ALL YOU CAN EAT」を経て、99年、16mmによる長編映画『NNー891102』を監督。同作品は2000年ロッテルダム映画祭でも上映された。
『おそいひと』(04)は長編第2作となる。 
   

 1999年春。
柴田は、『NN-891102』を映画祭等に出品、自主上映しながら、次回作を模索していた。柴田は当時、芸術集団“DMT”に加わっており、そのメンバーで、阪神障害者解放センターの職員だった仲悟志が、上司の住田雅清を柴田に紹介する。
障害者の自立支援、障害者解放という住田の活動について話をする中で、障害者とは一体どういう存在なのか、障害者が犯罪を犯した場合、どんな扱いを受けるのかという話題になる。
住田の身体性と暴力、身体障害者と暴力をテーマにした物語は、充分成立するのではないかという発想が生まれ、住田も映画出演に興味を示したため、住田を主人公に、身体障害者が犯罪を犯すという映画の計画が持ち上がる。
この計画は、若手芸術家へのパトロネージュを主旨とする、『もちの木基金』からの協賛を受け、程なく撮影の準備が始まる。もちの木基金の主宰、寺内氏が、神職だったこともあり、近代以前、歴史的な日本の障害者観に関して、多くのアドバイスを受ける。
住田の存在感に負けない配役を目指し、介護者タケに、バミューダ★バガボンドのボーカル、堀田直蔵。女子大生介護者、敦子に維新派のとりいまりが決まり、人が人を呼ぶ形で、大阪芸術大学出身者を中心にスタッフが集結。夏、撮影に突入。冬には、ほぼ全ての撮影は終了するものの、少数のスタッフによる追加撮影と、編集作業がはじまる。
2002年、ライブドキュメント「ALL CRUSTIES SPENDING LOUD ROCK 2002」を制作中に、MCRcompanyからSHIMA FILMを紹介された柴田が、SHIMA FILMEに『おそいひと』の計画についてプレゼン。以後、難航していた作業を、SHIMA FILMが支援することとなり、2004年、映画として完成する。
 

2004.11.20 update 
 
 
 
   
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