Shinya's Room
ま え が き




「Shinya's Room」にご来訪下さり、ありがとうございます。

慎也の短いながらも精一杯生きた人生の証として、何かを残したい。
子どもの闘病(入院)生活に付き添った母親としての立場から
少しでも情報公開が出来れば・・・
また、残念ながらお子さんを亡くされてしまった親御さん達と
気持を分かち合える場所になれたら・・・
そんな思いで、このHPを立ち上げました。


慎也が発病した当時は、人一倍元気でいつも飛び跳ねていたこの子が
何でこんな病気になったの?と、ドラマの中の世界みたいな出来事が、
まさか自分に降り懸かってくるなんて、本当に信じられない気持ちでした。
確かに、最近少し顔色が悪いなとは思っていたのですが、大して気にもせず
過ごしていました。でも秋の遠足のときに、坂道を登るのがしんどくて
みんなに付いて行けなかったらしいのです。この頃から、病魔が襲ってきていて
貧血状態になっていたのですね。それから間もなくして、外で遊んでいるときに
やはり体調不良を訴えた為、その翌日に病院で受診したところ、
その場で病名の告知を受けました。「白血病」
まさに、地獄に突き落とされた様な感じでした。

それでも現実は、そんな風に落ち込んでいる時間さえも与えてくれません。
すぐに闘病生活が始まりました。とにかく寛解にもっていくことを目標に
治療が開始されました。抗がん剤?放射線?骨髄移植?輸血?
どれもこれもやりたくないことばかりです。しかし、命を救うために
現在の医学では、これらをするしか方法がありません。
(献血をして下さった方々には、とても感謝しております)
そして、ほんとに頑張り抜いた約1年の闘病生活の末に、
8年間の思い出を抱いて、旅立っていきました。

どうして慎也がこんなことになってしまったの?と、いくら考えても
堂々巡りをするだけで何の答えも見つかりませんでした。そんな中、
すがる様な思いで、たくさんの「生と死」に関する本を読んでみました。
それらの本は、出口のない迷路に迷い込んでしまっていた私に、
そこから抜け出すためのヒントを与えてくれました。

でも、慎也の姿がここにないという現実は、いつまで経っても私を苦しめます。
私にとって二人の息子を育てることは、生きがいであり、
また人生そのものでした。だからその内の一人を失うということは、
私が半分死んだのと同じで、片腕片足をちぎられた様な感じなのです。
言い換えれば、慎也がこの世からいなくなったからといって、
私の生活の中から、慎也のことを切り離すことは不可能なのです。
それならば、事実は事実として受入れた上で、どんな形でもいいから
私が生きている限り、慎也と関わっていこうと思います。
慎也のことを忘れて他に目を向けることなんて、私には出来ません。
これからも永遠に私の中に存在し続けるでしょう。
慎也ががんばって病気と闘ったように、私もこの現実と格闘しながら、
これらの経験から得たたくさんのことを無駄にしないように
生きていかなければ・・・と、思っています。

最後になりましたが、慎也の入院中にお世話になったすべての方々に
心からお礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。




(一般公開開始時、2001年5月1日・記)


このHPは、開設当初から、お子さんの闘病を経験された方や、お子さんを
亡くされた方、そして、慎也が入院中にお世話になった方々に限定して
公開させて頂いていましたが、この度、限定公開を解除致しました。

そこで、もしかしたらこのHPを目にすることになるかも知れない、
慎也のお友達のお母さん方やご近所の皆さんに、少し
お話させて頂きたいと思います。

私達家族は、慎也が発病した当時、いろいろ考え悩んだ末に、
皆さんに、病名を伏せさせて頂く事に決めました。
出来れば静かに、そっと見守っていて欲しかったからです。
そして、必ず元気になって帰って来るつもりでした。
「もうすぐ退院出来そうよ」と言ってたのに、突然の悲報に
さぞ驚かれたことと思います。それでも、たくさんの方々が
お通夜や告別式に来てくださいました。ほんとにありがとうございました。

それと私達は、皆さんには慎也の元気に走り回っていた姿だけを
覚えていてもらいたいと思っていました。
でも、最近いろいろ考えさせられることがあり、慎也の頑張った姿も
知ってもらってもいいんじゃないか・・・と、思うようになりました。
私自身、皆さんから見たらもうすっかり立ち直っている?ように
見えるのかも知れません。
ですが、ここに書かれてあることが私の本心です。
たぶん、私だけではなく大切なお子さんを亡くされたお父さん、お母さん
そして、その兄弟達の本音でもあると思います。

決して、脅すつもりはありませんが、子どもの病気というのはほんとに
突然襲ってきます。いつ、どなたが私達のような立場にならないとも
限りません。私がこういう体験をしてみて皆さんに言えることは
「どうぞ、今の一瞬一瞬を大切にしてください」と、いうことでしょうか・・・。

これからもずっと、皆さんの心の片隅にでも
慎也のことを置いてやって頂けたら、とてもうれしく思います。

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。




では、ごゆっくりどうぞ・・・