地鎮祭&棟上 ![]()
1、地鎮祭
地鎮祭前日、私は自分の気持ちを書いた手紙をT氏に渡しました。
気持ちがとても落ち込んでしまって、このままでは前に進めないと思ったからです。
地鎮祭をやらないというのはやはりおかしいと思うこと、
私達は地鎮祭はやるのが当たり前だと思っていたから、
あえて自分たちからわざわざ「やりたい」と言わなかったこと、
全く連絡もなしに(しかも契約前に)着工してしまったことに深く深く怒っていること、
そして「注文住宅じゃないから」と言われたことに対しても
「お客さんを差別するのはおかしい」と意義を申し立てておきました。
施主の気持ちというものをもっと大事にして欲しいとも書きました。
その夜T氏が突然我が家へやって来ました。
私はお風呂に入っていて出られなかったので
(当時住んでいた社宅の構造上、来客があるとお風呂から出られなかったのです)
何て言ったのかはわかりませんが、「申しわけありませんでした」と深深と頭を下げていたようです。
たぬたぬは地鎮祭の後に上司を交えて話し合いをしたいと申し入れました。そして地鎮祭当日、開始は2時だったのですが、私達は早めに来てご近所への挨拶回りをしました。
地鎮祭とともにこれもずっと気にかかっていたことでした。
着工してしまってからなのでちょっとばつが悪かったのですが、
「来週棟上をしますのでご迷惑をおかけすると思います」と言って回ったら
皆さん好意的だったのでほっとしました。
これが世にも珍しい「基礎のできた土地での地鎮祭」です。
神主さんも「初めてです」とおっしゃっていました。
あのぽっくりで神主さんは歩きにくそうでした(笑)
左端の白い服を着ているのが施主のたぬたぬです。地鎮祭終了後、K住宅の社長、T氏、私達夫婦の4人で話し合いの場を設けてもらいました。
T氏は「私がお客様の立場に立たなければならないのに、それを怠っていました。
事前にきちんと連絡をしていたらこのようなことにはなりませんでした。
初歩的なことができておらず申しわけございませんでした。」と言って、深深と頭を下げました。
社長からも「不手際がありました」と謝っていただきました。
地鎮祭をやると決めてから短い時間しかなかったのにもかかわらず、
関係者全員出席の上できちんと本格的にやっていただいたのと、
自らの否を全面的に認めたT氏の反省の気持ちが伝わってきたので、
私の気持ちも徐々にほぐれていきました。
そして社長が見せてくれたのが、施主との打ち合わせ用の用紙。
打ち合わせしたことは全てその用紙に書き込むことになっているそうですが、
私はその時初めて見ました。
それにはちゃんと地鎮祭の欄もあり、するかしないか丸をつけるようになっていました。
「え〜、こんなのあるんですか」と言うと、
T氏が苦笑いしながら私達の名前が書いてある用紙を見せてくれました。
地鎮祭の欄には「しない」に丸がついているではありませんか。
T氏は私達に聞きもせず、自分の判断で勝手に地鎮祭をしないことにしていたのです。
社長も言っていましたが、確かにK住宅のお客さんは地鎮祭をする人はほとんどいないそうです。
でも、だからといって、勝手にしないことにされるなんて・・・。
2、棟上
棟上3日前から台風が近づいていました。
両方の親から心配してTELが入ります。
私は知らなかったのですが、9月25日というのは伊勢湾台風があった日なんだそうです。
愛知県在住の親たちはそれを経験しているので、
前に棟上の日程を決める時「9月は台風が来るから」と言ったんだそうです。
「こっちだと雨だったら柱を1本だけ立てて棟上をしたってことにするけど、
そういうことするのかねぇ?」と聞かれました。
実は地鎮祭の後の打ち合わせのとき、社長に
「雨の多い時期だから当日は屋根までやってしまいたいから、月曜日から工事を始める」
と言われ、深く考えずにOKしていたのです。
だから「でももうはじまってるけど」と言うと、何だか不評。
「また私達、都合のいいようにまるめこまれたのかしら」とちょっと心配になってしまいました。
というか、自分たちは別にかまわないんだけど、親たちがいい気持ちじゃないのってつらいし、
「普通と違う」と言われると不愉快な気分になります。
この時は珍しくたぬたぬが親に対して怒っていました。
地鎮祭はともかく、棟上は昔みたいに「基礎しかなかったところに1日で骨組みをつくる」
ってのではなくなってきていることはわかっているので、それほど気にしないことにしました。
棟上前日、台風がやって来ました。
とても心配しましたが、遠かったらしく、
風は強かったものの雨はそれほど降りませんでした。
明日の朝には東北に行ってしまうということなので、明日の棟上は決行されることになりました。
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当日、3人揃って親たちがやって来ました。
自分たちの思う棟上と違うとぶつぶつ言っていたのに、
実際の工事を見るとすっかり感激しているようでした。
夕方、お寿司やビールなどでささやかな小宴をしました。