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パキスタン・バングラデッシュ・タイ編
(2005年2月20日〜3月5日)

2月20日(日)遠い
まさか、パキスタンやバングラデッシュに行くことになるとは・・・・・。日本人の二人に一人は一生のうち1回はアメリカに行くのかもしれないが、パキスタンやバングラデッシュなんて、1万人に一人もいなんじゃないのか。

まずはパキスタンのカラチへ。これが遠いんだよね。関空から6時間近くかけてバンコクへ。ここで2時間半の待ち時間の後、さらに6時間かかる。ついたら夜10時過ぎ。パキスタン駐在員(こんなのがいる会社も少ないだろ)の出迎えを受けホテルへ。で、さっそく酒盛り。
パキスタンは厳格なイスラム国家(英文国名はIslamic Republic of Pakistan。つまり、パキスタンイスラム共和国)なので、酒の持ち込みは禁止されている。のだが、当然、あの手この手を使って外国人は持ち込む。まず、手荷物では不可能なので(見つかると没収される)、スーツケースに事前に仕込んでいくのである。瓶は割れるので、紙パック。焼酎と、焼酎の空きパックにウィスキーを詰めたもの。

気が付いたら、ホテルの部屋のNHKが「おはようございます」と言ってた。現地時間夜中1時。日本時間朝5時・・・・・・・ほとんど24時間起きてたことになる。

2月21日(月)カラチ
昨日のバンコク→カラチ便での話し。席の近くに、たぶんパキスタン人と思われるオッサンが座っていたのだが、やかましいやかましい。いや、別にしゃべるとかじゃなくて、機内オーディオをヘッドホンで聞いているのだが、昔、日本で通勤電車の中でウォークマンから漏れる音が問題になったのといっしょで音がシャカシャカ漏れてくる。これがやかましいやかましい。おっさん、耳は大丈夫なのかと見れば、このオッサン、ヘッドホンを耳じゃなくて頬骨に当てている・・・・・・・いつから機内のヘッドホンは「骨伝導」になったんだ?

カラチってなぜかカラスが多い。不気味なんだけど、カラチのカラスは襟巻きしてるみたいに首が白い。で、道を走ってるとこんなのが。カラチのバスってこんなんばっかり。ド派手。でも、さすがにイスラム国家だけあって、座席は前1/3が女性専用で、仕切りがあって後ろは男性専用。



昼ごはんをカラチで2軒しかない日本食レストランの一つで食べた。入るといきなり日本人のおじさんが顔を真っ赤にして怒ってた。英語のコンプレインを聞いていると、どうも、この店のウェイター(ウエィトレスはどこにもいないよ)が、御飯に味噌汁をかけて出したらしい・・・猫マンマだよな。こりゃまずいな、と思いつつ、「天ざるそば」を頼む。お箸とともにまずスプーンが出てきた・・・・・何をスプーンで食えと? ソバは緑の茶ソバ。これはOK。なんだけど、つけ汁が薄い・・・・なるほど、これをスプーンで飲めってか?ちなみに天ぷらは最高。超特大のエビだよ(アラビア海で取れるんだって)。

2月22日(火)病気になるぞ
今日は代理店の社長の凄い豪邸で晩飯をご馳走になる。この国、バリバリのイスラム国家なのに、なぜか国産ビールがある。しかし、これ、どこにも売ってない(^^ゞ。ヤミでしか手に入らないんだけど、「マリービール」って言って結構うまかったりする。で、この代理店の社長、ビールのみならず、どこから入手したのかウォッカまで用意してくれてた。しかも、おじさん自ら飲んで大騒ぎ。インドネシアのようないい加減なイスラム教徒だった。

パキスタン料理はマジでインド料理そのもの。まあ、もともと同じ国だから仕方ないけど、カレー、ナン、チキンティッカなどなど。で、驚いたのが油と砂糖の消費量。このおじさん一家は、一人当たり、1ヶ月で、砂糖2kgsに油を1リットル。あんた糖尿病とコレストロールで死ぬぞ。帰国してから嫁さんに聞いたら、うちは砂糖100グラム程度に油も200ccくらいだって。砂糖にいたっては20倍の消費量だよ。(この消費量は砂糖純粋の消費量であって、市販のお菓子や缶コーヒーなどに含まれている量は除く)
ここは7人家族なんだけどメイドさんなんかがその倍はいる。しかも女性は全く人前に出てこない。なんか窓みたいなところから手だけ出して料理出してくれた。最後に帰るときに、お嬢さん(15歳)が挨拶に出てきたけど、マジ可愛い子だった。さすがに写真を撮る勇気は無かったけどね。パキスタン人はインドの北部の人達と同じで間違いなく欧州系の血が入っている。彫りは深いし目も大きい。色は黒いけど。

2月23日(水)言語
パキスタンの公用語はウルドゥ語である。ミミズが這ったような文字。右から読むのか左から読むのかさえ知らない。が、準公用語として英語が使われている。街の中でもウルドゥ語と英語が併記されていることが多く、ウルドゥ語だけの看板などは見なかった。



パキスタンって言ったらなんか常夏の砂漠みたいな国ってイメージがあるのだが、今は冬なのでカラチでも夜は20度を切る。肌寒い。夏(5月、6月)は50度近くまで上がるのだが。
今晩は、大手商社の駐在所長の家で夕食をご馳走になる。カルスバーグのビールを飲む。なんでこんなもんが手に入るかというと、韓国領事館から入手したらしい。外交官特権で酒を持ち込めるし輸入もできるんだって。しかし、わが日本領事館はその外交官特権を自分達だけのために使い、パキスタン在住の民間日本人には全く横流ししてくれないらしい。どこの国に行っても、外務省や役人の評判は悪い。この晩ご飯にアジの塩焼きが出た。アラビア海で釣ってきたとか。コックさんはパキスタン男性なのだが、高野豆腐の味付けも抜群。20年近く、日本人駐在員のコックを続けているからだとか。

2月24日(木)出迎え
今日はカラチからラホールへ飛行機で移動。飛行機はPIA (PAKISTAN INTERNATINAL AIRLINE)。 これ、一部の外国人には「Perhaps I can Arrive」(たぶん私は到着できる)と揶揄されるパキスタンの航空会社。当然、国際線でもアルコールは出ない。

で、ラホール空港へ着くと、こんなおじさんたちが、



こんな薔薇の花束を持って出迎えてくれた。代理店のメンバーだった。マジで恥ずかしかったし、この薔薇捨てずに捨てられず処理に困った。



この後、地元の客先工場を訪問。驚いた。工場内を10歳くらいの子ども達が荷物や工具を持って走り回っている。働いてるよ。この国、労働法とか無いのかな?さらに驚いたのが、職場というか働く場所が男性と女性ではっきと分かれていること。女性は正規の労働者ではなく、1日200円の日当で雇われているそうだ。(日本商社などの外資系事務所では、当然、男性と女性が同じ部屋で働いているが、その女性達の多くはキリスト教徒などイスラム教徒以外らしい。)

今、パキスタン経済はアフガニスタン復興需要で沸いている。タリバン問題の時、ムシャラク大統領が苦渋の選択としてアメリカ側に就いたことが結果として成功している。日本も核開発問題以来ストップしていたODAを再開すべくJICAのメンバーを派遣しているし。今日、工場を見て思った。この国はインドネシアやタイなんかよりも急速に発展していくだろうなぁって。低賃金の上に労働者の規律が違う。インドネシアのダラダラした兄ちゃん達とは大違いだよ。

2月25日(金)お土産
何を私に期待しているのか知らないが、パキスタンの代理店が私にくれたお土産。



YSLの香水(嫁さん用)、24金のネックレス(久美子用)、カーペット30feet x 50 feet, 牛皮カバン(ネーム入り)、オニックス(幸せをもたらす石)・・・・・・これだけのものを持って帰るのにどれだけ苦労したか。

2月26日(土)移動
昨晩12時ごろラホール発のTG便(タイ航空)でタイのバンコクへ移動。朝6時ごろ到着。で、10時ごろの同じくTG便でバングラデッシュのダッカへ移動。しんどい、着いたのは昼の12時着。この移動コースは失敗だった。地球儀か世界地図を見てもらえばわかるが、パキスタン、タイ、バングラデッシュの位置関係を考えると、パキスタンからタイを経由してバングラデッシュへ移動ってのはムダ過ぎる。パキスタンからバングラシュへ直行便で移動すればよかった。なぜ、そうしなかったかって言うと、ラホール→ダッカの飛行機が、PIAかバングラデッシュ航空しかなかったから。酒が出ないのはイヤだな、って考えたのが失敗だった。いくらTGは酒が飲めると言っても、夜中の12時発、翌朝6時着(時差2時間だから実質4時間のフライト)の便だと飲む気も起こらん。

空港を出てホテルへ。



ちょっと見難いけど、とにかく、人と車と自転車タクシー(リキシャ)で大渋滞。どっと疲れが出て、今日は昼寝で仕事無し。

2月27日(日)インターネット
バングラデッシュは、金曜日が公休日。イスラム教の教えに忠実というか、時代遅れというか。だから今日は仕事。

さて、泊まっているホテルだけど、1泊4千円くらいの安ホテルなのに、各部屋に10Mbのブロードバンドインターネット回線が付いていて、しかも使い放題で無料。インドネシアなんかでもブロードバンドサービスはあるけど、30分幾らとか有料なんだよね。で、ここバングラのブロードバンドとは・・・・・・・遅い。ベストエフォートでの10Mbだろうけど、それにしても遅いし、IPアドレスが割り振りされず繋がらないこともしばしば(USBケーブル繋ぐだけの自動IPアドレス割り振り式)。

「ケーブルを繋ぐだけで、何の設定も不要でネットし放題」ってのがホテルのフロントの説明だけど、閲覧はプロキシ設定を外すとか、メールもLANで接続設定にするなどの操作は必要。まあ、バングラまで来てホテルの部屋でネットする人達はそれくらいはできるんだろうね。ホテルのボーイとか何にも知らないもん。

2月28日(月)中途半端な国
雨季には洪水で国土の7割が水没すると言われ、世界銀行から「最貧国の一つ」として援助対象になってる貧しい国。この国の公用語はベンガル語。パキスタンのウルドゥ語とは違う。どっちも、タイ語やアラビア語と同じような、わけわからん文字だけど。金曜日が公休日ということで、パキスタンなんかより敬虔なイスラム国家かと思ったが、ちょっと雰囲気が違う。やっぱりタイに近い分、いい加減になってるのかな。女性の格好も、インドのサリーを着た女性が多い。代理店の兄ちゃんたちもインドネシアと同じく、毎日のお祈りはやったりやらなかったりといい加減。とにかく何もかも中途半端。政府のアルコール販売に関する規制も中途半端。海外からの持込はOKだが、街中では一切販売されていない。私の泊まっているホテルでは、レストランではアルコールは飲めないが、ルームサービスで部屋に持ってきてもらうのはOK。国産ビールが無いので、輸入モノとなるのだが、ハイネケンでもバドワイザーでも、1缶(350CC)が600円もする。これは高い・・・・と代理店の社長と話をしてたら、ヤミで入手してきたようで24缶フォスタービール(オーストラリア)の差し入れがあった。

さて、明日から見本市があり、うちの会社も代理店と共同で出展するので、その設営状況を夕方見に行ってきた。



何にもできてない(^^ゞ

3月1日(火)おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
今日から見本市、朝10時に会場入りして驚いた。できてた。徹夜の突貫工事。



さらに驚いたのが、受付嬢たち。綺麗じゃん。



拡大写真はここ。  でも、うちのブースじゃなくて隣のブースなんだけどね。

さらにさらに驚いたのが、客が少なかったこと。うちのブースなんか今日1日で立ち寄った客が6件。いくら平日とは言え、初日からこれじゃぁ、経費倒れだな。

3月2日(水)リキシャ
自転車の前か後ろに人の乗る荷台をくっつけた乗り物。前につけるのはインドネシアの「ベチャ」で、後ろにつけるのがインドやパキスタン・バングラデッシュの「リキシャ」。

この「リキシャ」という言葉、元は日本語。何かって言うと、「人力車(ジンリキシャ)」。日本だと人が走って引くけど、海外では自転車。で、この「リキシャ」が進化したのが、「オートリキシャ」。そう自転車がオートバイに変わったもの。

バングラデッシュは雨季に洪水が多く、ちょっと強い雨が降るとすぐに道路に水が溢れ車の通行が困難になる。その時期はこのリキシャが大活躍となる。なんせ「車高」が自動車より高いから水に強い。というかエンジン無いからマフラーからの逆流とか気にする必要ないし。なんだけど、もうちょっと何とかならんのか?

3月3日(木)バンコク入り
バングラデッシュのダッカ空港からバンコク空港へ。このダッカ空港の出発ゲートの手荷物検査でライターを没収されてしまった。ライター・マッチ類は一切、機内持ち込み禁止なんだそうだ。しかし、なんで空港内の出発ゲートの手前に「喫煙室」があるんだよ? そこでタバコはどうやって吸えば良いんだ?

バンコク空港へ着いたのが夕方4時過ぎかな。それから渋滞の中、タクシーで市内へ。さあ、日本飯だカラオケだ・・・・・と、日本飯屋も禁煙だった。うむ、どこもかしこもシンガポール化しつつある。このタイはシンガポールよりも、禁煙に厳しいのかも知れない。もちろん、ブータンと違って国内でタバコは買える。買えるのだが、吸う気にならん。

喫煙でボロボロになった歯の写真


肺ガンの末期患者の写真


タバコ吸うたびに、こんな写真が目に飛び込んでくるんだよ。なんでも6種類の柄があるとか。

3月4日(金)謎の文字
バンコク出張の非公式目的に翻訳がある。久美子の学校が、アジアの貧しい国々の子供たちに文房具などを贈る運動をやってて、いろんな国の子供たちからお礼の手紙が来る。その中の一つがこれ。



読めないから翻訳してきてくれと久美子から頼まれていたのである。ウルドゥー語でもヒンディ語でもベンガル語でも無いことは確認済み。となると、こんな不可思議な文字はタイしかない。ってんで、代理店で翻訳を依頼。すると、「タイ語じゃない」って。

代理店の社長の娘さんが「カンボジア語」だと教えてくれた。読めないけど、この文字はカンボジアだと。読めないのになぜわかる?と思ったが、考えたら、私だって隣国韓国のハングルは読めないけど、見ただけで韓国の文字だとわかる。タイとカンボジアは隣国だしね。ということで、翻訳はギブアップ。また、久美子から役に立たない父親というレッテルを貼られるんだろうが、ま、仕方ない。こんなもん読める日本人がいったい何人いることやら。

この日の晩は、代理店の招待でシーフード料理。明日の朝の便で帰国。お終い。