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スコットランド編
(2006年11月20日〜11月24日)

11月20日(月)遠い
生まれて初めての欧州。しかし、花の都パリでも霧の都ロンドンでもなく、スコットランドのグラスゴーのど田舎へ。うちの会社の子会社があるんだけど、そことの打ち合せが今回の出張目的。飛行機はルフトハンザ(LH)。会社で使っている旅行会社が、私がANAのマイレージを貯めているのを知ってて、いつもスターアライアンスグループの航空会社を抑えてくれる。しかし、グラスゴーって不便だな。大阪→フランクフルト→マンチェスター→グラスゴーという航路だから、3本も飛行機に乗ることになる。朝10時40分の関空発でグラスゴー到着は19時半。日本と英国との時差は9時間だから、18時間近い長旅だ。で、ちょっと心配なのが、マンチェスターでの乗り換え。国際線から国内線への乗り換えだからターミナルが異なる。しかも、乗り継ぎ時間が1時間しかない。ちょっと遅れたら乗り継げない。いやだなぁ、そんなことになったら。。。。。。と思っていたら。。。。。。

関空についてルフトハンザのチェックインデスクへ。。。。いきなり2時間遅れの張り紙が。。。。。お姉ちゃんに乗り継ぎ便はどうなるのか聞いたら、「全てフランクフルト空港でのアレンジとなります。申し訳ありません。」と言いながら1000円の食券くれた。まいった。会社に電話して英国側に到着遅延のメールを入れておいてもらう。後はフランクフルトについてから電話するしかない。とにかくグラスゴーの空港に出迎えに来てもらわんことには路頭に迷う。憂鬱になってると、ここで朗報が。関空→フランクフルトがオーバーブッキングとかで、私のエコノミーの席をビジネスに変更してくれた。これはでかい。なんせ12時間のフライトだもん。もうこれで気分は浮き浮き。

まだ出発まで3時間もある。もらった食券で缶ビールX1、サンドウィッチX1、おにぎりX3を買う。ちょうど1000円。サンドウィッチを食べながらビールを飲んでゲートでテレビを見て過ごす。おにぎりは非常食として手持ちかばんに詰め込んだ。

出発。LHのビジネス席はシートがインバーター式でほぼ180度まで倒れる。ビールはドイツの瓶ビールだし、日本の冷酒も飲める。食事はお寿司と煮魚。快適だ。機内ビデオで「パイレーツ・オブ・カリビアン」の新作を観る。くだらん映画だった。その後、シートを倒して熟睡。。。。。。目が覚めて時計を見たら、まだ出発してから6時間しか経って無かった。半分だ。仕方ないので「プラダを着た悪魔」って映画を観た。いやぁ、全然期待してなかったけど、これめっちゃ面白い。上質のコメディだね。その後、また食事。

フランクフルト到着。さあ、これからが大変だ。まずLHの地上職員に乗り継ぎ便を確認。なんと、LHから英国航空(BA)へ変更された上、経路もマンチェスターではなくロンドン経由に変更。しかも、あと40分しか無い。ひぇぇ。。。。すぐにLHのチケットカウンターへ行ってBAの航空券を発行してもらい、ターミナル1から2へ電車に乗って異動。この空港、広すぎ。出発ゲートに向かって歩いている時にファイナルコールが。あわてて小走りでチェックイン。。。しようとしたら、航空券を搭乗券へ変更しなきゃならんのを忘れていた。近くのBAのお姉ちゃんに頼んでセーフ。で、「予約が遅かったから機内食が足りないかもしれません」と言われた。どうでも良い。おにぎりの非常食がある。とりあえず子会社の社長に電話して到着予定時間を知らせる。

ロンドンのヒースロー空港へ着いた。古びた空港だな。


ゲートの案内もどこにあるかわからんし。ここでパスポートコントロール。どこへ行くのか?何しに行くのか?職業は?とか、いろいろ聞かれる。3ヶ月前の同時テロ未遂事件依頼、英国の空港チェックは厳しくなっている。入国のスタンプ捺してもらった。

やっとこさグラスゴーへ到着。夜の9時半。しかし、荷物が出てこない。BAの職員にチェックしてもらう。2便も変更したから荷物が翌日着になる可能性が高いって言われたんだけど、ふと横を見ると私の荷物が置いてあった。荷物だけ貨物便か何かの別便で先に届いたらしい。ラッキー。やっぱりドイツ人はきっちりしてる。子会社の英国人社長の出迎えを受け、車でホテルへ移動。ホテルと言ってもロッジだった。何もかもがプリペイド方式。3泊分の宿泊代をクレジットカードで払う。£45-/泊。。。1万円近い。電話もプリペイドカードを買わないとかけられないし、ビデオ番組もプリペイド。部屋に冷蔵庫は無く、ロビーの自動販売機。時計を見ると、もう10時だった。寝る。。。。と、その前に嫁さんに電話。日本時間は朝7時。24時間の旅だよ。疲れた。

11月21日(火)NAKAMURA
眠れなかった。だめだ。時差9時間ってのに体内時計がついていかない。眠っても1〜2時間で目が覚める。今まで経験した最大の時差は4時間だから、その倍以上だもんな。久美子がデンマークに行ったとき、時差ポケにならなかったって言うから安心していたのだが、よく考えてみれば、久美子は普段でも朝6時に起きたり休日は昼の1時まで寝てたりとメチャクチャな生活してるから体内時計が狂ってるんだ。そうこうしているうちに朝。寒いぞ。最低気温が氷点下1度ってテレビの天気予報でやってた。日中も10度に届かない。10時からダラダラと雑談を交えながら打ち合せ。4時にホテルへ戻る。眠い。1時間ほど寝た。

さあ、これからが本番だ。夕方6時に社長さんと電車に乗ってグラスゴーの中心街へ。この電車だけど、駅に改札が無い。だから切符無しで乗る。どうやって料金払うんだ?って聞いたら、車掌さんが車内を巡回するらしい。でも、来ないうちにグラスゴー駅へ着いちゃった。ここも改札が無い。結局、ただ乗り。

落ちぶれたとは言えグラスゴー。かつて、造船で大英帝国を支えた都市。


テレビの見られる「パブ」へ入る。英国と言えばパブ。日本で言うところのショットバーみたいなところ。


去年からパブ内も禁煙になっているのでタバコは吸えない。このタバコだけど、ホテルの自動販売機で見てたら、マルボロの20本入りが£5.6-。。。。1200円。。。。高ぇぇぇ。

今日、パブへ来た目的は、テレビでサッカーを見ながらスコッチを飲むため。欧州チャンピオンズリーグの予選グループで、スコットランドNO.1のセルティックと、イングランドNO.1のマンチェスターユナイテッドの一戦があるんだよね。もちろん、パブ内の客は地元のセルティックの応援一色。セルティックと言えば、中村俊輔。社長さんも、日本の首相の名前は知らないが、俊輔は知っている。今や、スコットランドでもっとも有名な日本人じゃないかな。試合はマンUの一方的な攻めがひたすら続くがセルティックが得点を許さず、0-0で迎えた後半30分。絶好の位置でセルティックがフリーキックを得る。その時、パブ内では、あちこちから「NAKAMURA,NAKAMURA」という声が。

ここで、日本でも大々的に報じられた俊輔の芸術的フリーキックがゴールを揺らし、パブ内は興奮の坩堝。私も思わず歓声とガッツポーズ。この後、終了間際にマンUにPKを取られるがキーパーが見事にセーブして1-0で勝利。いやぁ、面白かった。電車に乗って帰る。今度は車掌さんが巡回してきたので切符を買った。

11月22日(水)スコットランド
3時間くらいしか眠れなかった。午前中は打ち合せの続きを行い、昼から観光へ。。。。ネス湖のネッシーを見たいと希望したのだが、ここからネス湖まで車で6時間くらいかかるらしく、着いたら真っ暗だと言われた(今の時期、日の出は朝8時、日の入りは夕方4時)ので諦めた。ちなみに、スコットランドでは湖のことをLakeとは言わない。Loch(ロッホ)と言う。だから、ネス湖はLoch Ness。じゃぁ、ホグワーツに行きたいって言ったら一笑に付された。で、エジンバラに行こうかって話をしていたら。。。雨が。。。やめた。で、近くの湖へ。外輪蒸気船が浮かんでた。夏は観光客用に動かしているらしいが、この季節は見るだけ。ここのお土産屋で、Walkersのshortbread(クッキー)を買う。これは好評だった。他になぜかネッシーのマグネットが売ってたので買う。ここで遅い昼食を取る。イギリスって有名な料理って無いんだよな。スコットランドの郷土料理で有名なのはやっぱりスコッチエッグ? 結局、パスタを食べた。

ペイズレーというスコットランドの田舎の風景
   

さて、英国のことを英語で何と呼ぶか? 確か、私が中学のころは英国=ENGLANDって習った。今はどうなんだろうか? スコットランドで英国=イングランドって言ったら怒られるよ。英国は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの連合王国。だから、英語では一般的に、UNITED KINGDOM 略してU.K.って呼ぶ。イングランドへの対抗心が最も強いのが、ここスコットランド。自分たちのしゃべっている言葉はイングリッシュじゃなくてスコティッシュだって言うし、何よりも驚いたのはお金。イングランド銀行が発行するイングリッシュノートが世界的に通用するポンド(£)なのだが、スコットランド銀行が発行するスコッティッシュノートというものが存在する。価値は一緒だけど、海外では交換できない場合が多い。というか、イングランドでは偽札扱いされるって噂もある。この話を聞いて財布の中を見たら、全部スコティッシュノートだった。さっきのお土産屋のおつりだ。ほとんど地域振興券だな。


11月23日(木)帰る
朝5時起き、というか、寝てない。この3日間ずっと眠いのに寝られない日々だった。ホテルをチェックアウトしてホテルのシャトルバスで空港へ。たったの5分。昨夜、このバスを使うのに予約がいるのかフロントのおばさんに聞いたのだが、ペラペラペラペラ。。。。。。。と早口で何か言われて全く聞き取れず、困ってしまった。キョトンとしている私を見て、通じていないと察したようで、ゆっくりと言い直してくれた。それでもわかりにくかったが、バスに乗りたい時間の10分前にフロントへ言えば良い、ってことだった。つまり、運転手が交代で24時間待機しているってこと。良いサービスだ。

朝7時発のグラスゴー→マンチェスター便に乗る。帰りは変更無く、当初の予定通りLH。グラスゴーではパスポートコントロールは無かった。マンチェスターであるんだろうなぁって思いながらマンチェスター空港でフランクフルト行きの便に乗り継いだのだが、ここでも無かった。えぇぇぇ? 英国出国のスタンプが無い。どうやって、こいつらは外国人の入出国を管理してるんだ?そのままフランクフルトへ。

フランクフルトで関空への乗り継ぎ便に乗ろうとして搭乗券を出発ゲートの機械に入れたら、エラーで戻ってきた。こういうことがあると不安になる。地上職員のおじさんが搭乗券をチェックして、「ちょっと待ってて」と言って机の上から別の搭乗券をくれた。で、小さな声で「Business class」とささやきながら。。。超ラッキー。なぜ、このような事が起こるかと言うと、別に行きしの便が遅れたお詫びではない。エコノミークラスの残席が2つだったとする。そこに3名のツアー客が入った。で、ビジネスクラスは空いている。こういう場合、航空会社は3名のブッキングを受けて、エコノミーの客の中から1人旅で購入チケット代金の高い人から順番にビジネスへアップグレードするのである(私の推測)。この方が航空会社も得になるし。

行きしと同じくドイツのビール飲んで、冷酒飲んで、映画は「Click」(邦題不明)を見た。人生を早送りしたり一時停止したりできる万能リモコンを手に入れた男の喜劇。これも笑えた。で、この後、爆睡。6時間は寝た。で、翌朝9時に関空着。時差ボケ完全解消。

欧州行くなら、最低でも1週間は行かないと時差ボケで何ともならんことがわかった旅だった。お終い。