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日本語検定2級対策講座 「日本語の達人」



2007年
7月22日(日)
さて、第1回日本語検定2級合格のペコキチが贈る「日本語検定2級合格虎の巻」。日本語検定とは2007年から開始された日本人向けの日本語の検定試験(1級〜6級)。この資格、日本生まれで日本育ちの普通の事務・営業系社会人なら最低でも3級(社会人初級)は合格できるレベルじゃないと、会社のお年寄りや得意先から「無礼なヤツ」と思われる。かと言って合格しても全く自慢にならないし役に立たない変な資格である。しかし、普段、難しいと思っていた敬語や文法が意外と簡単なことがわかるし、勉強しても損にならない資格だと思う。なお、1級(社会人上級)は2級(社会人中級)合格者のみが受験可能。なので、まずは2級合格を目指そう。3級(社会人初級)を狙うって手もあるのだが、問題のレベルは2級も3級もそれほど大きく違わない。合格基準が2級は80%以上の正答率なのに対して3級は70%以上という点が異なる。だが、2級で80%に届かず70%台の正答率だった場合、「準2級」という資格が得られる。3級より準2級の方が位が上だから、どうせ受けるなら2級を受けた方が良い。(検定料がちょっと高いけど)

 検定の詳細はこちら。http://www.nihongokentei.jp/index.html


 テスト問題は、「敬語」「文法」「語彙」「表記」「言葉の意味」「漢字」の6つの分野から満遍なく出題される。上述したように2級の合格基準は全体で80%以上の正答率、かつ、各分野60%以上の正答率が必要条件。解答方法はマークシート式ではなく、記入式(多くは選択式だけど、漢字の読みなどは直接記入方式)。ただし、試験問題100問に対して時間は1時間しかなく、じっくり考えていると時間が足りなくなるので、見直しの時間を設けるには、かなりのスピードで解いていく必要がある。


 ということで、初級シスアド、インドネシア語に続く検定シリーズ第3弾。ぼちぼち行きましょうか。更新はもちろん不定期(笑。 だけど、第2回検定が実施されるのが10月27日なので、9月末頃までには終了します。一応、全20回くらいの予定。

注意事項) 記載内容に間違いがあっても、一切責任は負いかねます。なにせ、言葉は「生き物」だし、学者さんによって見解が割れている言葉もあるし、何よりも書いているのが私だから。

7月25日(水)
本格的な検定対策に入るまえに、まずは「日本語とは?」。

言語学的には、反対意見も多いが、日本語は「アルタイ型」の言語に属するとされており、同じような言語に朝鮮語とモンゴル語がある。モンゴルのお相撲さんが日本語を上手に話すのは、アルタイ型の特徴である文法がSOV型であることや、膠着語と呼ばれる助詞の使い方などがよく似ているためだと思われる。なお、このアルタイ型のもう一つの特徴として、「ラ行」で始まる単語がほとんど無いことが挙げられる(万葉の時代にはラ行で始まる言葉は無かったと言われている)。だから、今でも「しりとり」をやったら「ラ行」で困るのである。

逆に言えば、日本人にとって覚えやすい言語は、朝鮮語やモンゴル語ってことになる。もちろん、覚えやすいのは話し言葉であり、中国のモンゴル自治区で使われているモンゴル文字などアラビア語みたいで覚えるのは難しいと思うが。(モンゴル共和国では、旧ソ連の影響でモンゴル文字ではなく、ロシア式アルファベットが使われている) いずれにせよ、言語学的に日本語とはかなり遠い位置にある英語は、日本人にとってどうしても難しい言語である。納得。

なお、世界の言葉と比べた場合の日本語の特徴は、まずは、表記体系の複雑さが挙げられる。たぶん、漢字・ひらがな・カタカナ・ALPHABETの4つもの文字を組み合わせて記述する言語は世界中に日本語以外には無いと思われる。最初の文字である漢字が中国からの輸入文字であるがゆえに、四字熟語など言葉の意味も複雑化しているのも特徴である。そして、語彙の豊富さ。例えば、人称名詞。咄嗟に全部言える人はいないんじゃないか。「わたし・わたくし・あたし・あたくし・あたい・わし・わい・わて・我が輩・僕・おれ・おれ様・おいら・わっし・こちとら・自分・てまえ・小生・それがし・拙者・おら」「あなた・あんた・きみ・おまえ・おめえ・おまえさん・てめえ・貴様・おのれ・われ・お宅・なんじ・おぬし・その方・貴君・貴兄・貴下・足下・貴公・貴女・貴殿・貴方」。あとは、待遇表現。つまり敬語。日本語ほど、敬語が体系的に発達した言語も無いだろう。昔の人は「敬う」ってことの大事さを知ってたんだね。

このように、日本語とは?って視点から見ると、学校で習う文法や敬語にも少しは興味が湧くと思う。中学・高校の国語の教師が、学生時代にこのようなことを習ってきて無くても、意欲的に調べればすぐにネットで拾える時代だから、国語の授業を面白おかしく教えることは可能だと思う。まあ、お年を召された国語教師がパソコンを扱うことがおできになるかどうかは知らないが。

と、まあ、今日は検定試験には全く関係無い話みたいだけど、実は日本語検定の問題範囲の6分野である「敬語」「文法」「語彙」「表記」「言葉の意味」「漢字」は、上述したように全て日本語の特徴と言える。では、次回はいよいよ「敬語」からスタート。

7月28日(土)
1.敬語
 日本語検定において、確実に得点を稼がなければならないのが、この敬語。なんせ、この検定、「敬語の乱れ」に怒ったお年寄りが考えついた検定だと思うから、これができないと合格はおぼつかない。そう書くと、「敬語は難しい」と思っている若い人は尻込みするかもしれないけど、決してそんなことはない。楽勝。

 敬語は大きく分けると、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つに分かれる。最近、文化審議会が、これを5つに分類し、尊敬語、丁重語、謙譲語、丁寧語、美化語にするような話があるが、どうなろうと、考え方は一緒で細かいことは気にする必要は無い。結局は、相手を持ち上げる(尊敬語)か、自分をへりくだらす(謙譲語)か、あるいは、丁寧な言葉(丁寧語)を使うかってことだけ。

  敬語で気をつけなければならないのは、後で述べる二重敬語くらいであり、基本さえ理解してしまえば本当に簡単。ただ、知識としては簡単なんだけど、敬語を日常会話で咄嗟に使えるかどうかは、普段から絶えず敬語を意識して会話していないと中々難しいんだよね。

 そうそう、最初に書いておくけど、敬語と言っても尊敬する人や目上の人だけに使うものではない。見ず知らずの人やお近づきになりたくない人にも使うってことを覚えておくと違和感無く使えるんじゃないかな。だから、本来なら「他人行儀言葉」って呼んだら良いと思う。身近な人に敬語を使われるとバカにされているように感じるのはそのため。もし、久美子に「お父様のおっしゃるとおりですわ。」なんて言われたら、蕁麻疹が出る。なんせ普段は「おー、わかってる」だもんな。

 戯れ言はここまでとして、敬語の詳細は次回から。まずは尊敬語。

7月31日(火)
1−1.尊敬語
 相手の動作に対して使う敬語を尊敬語と覚えておけば良い。

最初に覚えなければならないのは「語彙の言い換え」。

 見る→ご覧になる
 食べる→召し上がる、(上がる)
 来る・行く・いる→いらっしゃる、おいでになる
 する→なさる
 言う→おっしゃる
 着る→お召しになる
 寝る→お休みになる
 死ぬ→お亡くなりになる
 くれる→くださる
 知る→ご存じだ

 まあ、これくらいは絶対に覚えておく必要がある。で、次に「定型」がある。

 お〜になる     例:お待ちになる
 お〜です      例:お待ちです
 お〜くださる     例:お待ちくださる(い)
 お〜願う       例:お待ち願う

 「お」の代りに「ご」が来る場合もある。「ご検討ください」とか。

 で、最後が、尊敬の助動詞 「れる/られる」。 例: 待たれる 

 この助動詞「れる/られる」が、敬語で最も多い間違いの二重敬語の元凶である。「お待ちになられています」。 これは間違い。つまり、「お待ちになる」だけで尊敬表現になっているのに、さらに「なられる」と尊敬の助動詞の「れる」を加えている。よって、正しい表現は、「お待ちになっています」となる。同様に、「おっしゃられました」も間違いとなる(「おっしゃいました」が正しい)。

次回へ続く。

8月2日(木)
 あと、「貴社」とか「恩師」とか単語そのものに尊敬の念が含まれているものがあるので注意。

 貴社、貴殿、御社、恩師、御霊、御心、尊父、お忙しい、など、「貴」、「恩」、「御(おん・お・み)」、「お」などが付く言葉。ただし、「お猿」とか「お店」とかの「お」は、丁寧語(美化語)。だいたい感覚でわかるでしょ。また、手紙やメールの宛先の○○「様」、○○会社「御中」、関係「各位」、なんてのも尊敬語とみなされる。
 
 「お〜様」というのは便利な敬語なので覚えておく必要がある。「お父様」「お客様」「お得意様」「お嬢様」「お子様」など、いくらでもバリエーションがある。また、相手の呼称だけでも尊敬の念を表すことはできる。○○様、○○部長殿、○○先生とかの「様」「殿」「先生」。だから、雅子様とか愛子様って呼ぶわけ。他には、出題者の思想なんかもあるのでテストには出ないと思うけど、「崩御」とか「降誕」って皇室用語も尊敬語の一種であるし、天皇陛下の「陛下」や「殿下」も尊敬語といえる。   

 なお、尊敬語の使い方で重要なのは、他人に話しをするときには、いくら自分より上位であっても自分の身内には絶対に尊敬語を使わないってこと。この身内とは父母のみならず会社の上司なども含まれる。相手に対して、「父があちらでお待ちです」とか、得意先に「弊社の社長がおっしゃるには。。。」などと使ってはならない。この場合は後で出てくる謙譲語を使い、「父があちらでお待ちしています」、「弊社の社長が申しますには。。。」となる。これは相対敬語と呼ばれ、韓国語の絶対敬語と区別される。韓国人は親にはどんな場合も敬語を使うんだよね。

 次回はその謙譲語。

8月5日(日)
 1−2.謙譲語
 これは自分や身内の動作に対して用いる敬語。相手を直接敬うのではなく、自分の立場をへりくだらせることによって相手を持ち上げるために使う。はっきり言って、こんなわけのわからん言葉は世界中で日本語にしかないだろう。

 まずは「語彙の言い換え」。これは、できれば尊敬語とセットで覚えると良い。

  いる→おる
  行く・来る→伺う・参る
  もらう→いただく
  あげる→さしあげる
  する→いたす
  言う→申す
  見る→拝見する
  会う→お目にかかる
  知る→存じている

 ここで注意が必要なのが、「おる」。「○○さんはおられますか?」ってのは間違い。謙譲語の「おる」と尊敬語の「れる」が混在している。正しくは「○○さんは、いらっしゃいますか?」となる。のだが、最初、私はこれに、かなり違和感を覚えた。なぜなら、関西地方では「おられる」って言葉が尊敬語として一般的に使用されているからである。関西では、「○○さんは、いてはりますか?」も尊敬語となる。
 しかし残念ながら、テストに出るのは標準語であり、方言は出ない。関西人は、関ヶ原の戦いで西軍が負けたことを恨むしかない。

 次に「定型」。

 お〜する  例:お待ちする 

 これだけ。なんだけど、「お〜いたす」「お〜させていただく」ってのが日常では使われている。これをどう見るか。「お待ちいたします」の場合、「お〜する」の「する」がさらに「いたす」と二重謙譲語になっているので、これはおかしい。また、「お待ちさせていただきます」の場合も、「お〜する」と、「いただく」という謙譲語が2つ使われている過剰敬語だと思う。ただし、これらの表現はすでに「認められた例外」になっていると言えるので、両方とも謙譲語の定型表現として覚えておいたら良いと思う。ここらへんは日本語検定の評議委員の判断しだいだけど、満点とらなきゃならん検定ではないので気にせずに。

 次回へ続く。

8月8日(水)
 あと、「拝」がつく言葉は謙譲語が多い。「拝見」「拝受」「拝借」など。だから、「拝見いたします」は二重謙譲語となり間違いで、「拝見します」が正しい。
 他には、「愚妻」「愚息」「粗品」「粗茶」「弊社」なども謙譲語とされる。実際に「愚妻」であってもだ。

 ここで二重敬語の、よくある間違い例を挙げておく。

 「申される」→ 「申す」(謙譲)+「れる」(尊敬) → 「おっしゃる」(尊敬)が正しい。
 「おっしゃられた」→「おっしゃる」(尊敬)+「れる」(尊敬) → 「おっしゃった」(尊敬)が正しい。
 「おられる」→「おる」(謙譲)+「れる」(尊敬) → 「いらっしゃる」(尊敬)が正しい。
 「拝受いたしました」→「拝受」(謙譲)+「いたす」(謙譲) → 「拝受しました」(謙譲)が正しい。

 さて、二重敬語のようでそうでないものもある。

 「お客様各位」  お客様も尊敬語だし、「各位」も皆様という意味の尊敬語である。だが、この場合、「お客様」というのは「お得意様」とともに、一つの単語とみなされ、「御尊父様」の「御尊父」同様の扱いと考えて、二重敬語では無い、という考えが一般的。しかし、これが「お取引先様各位」となると、ちょっとおかしい。「お取引先様」という単語は一般的とは言えず、この場合は、「取引先各位」が良いとされる。

 なお、「各位殿」はダメ。時々、社内で使ってる人もいるけど、これは明らかにに二重敬語。というか、各位の意味がわかってない。ちょっと話が逸れるけど、「○○会社御中 △△部長殿」なんてのも非常識。「御中」は「会社や組織で担当者不明、あるいは組織全体への手紙の場合」に使う。よって、「○○会社 □□部 △△部長殿」と使う。あるいは、「○○会社 □□部部長 ○○様」。

 次回は丁寧語。

8月12日(日)
1−3.丁寧語
 丁寧語とは言葉の通り、丁寧な言葉。これを敬語と呼ぶかどうか疑問だが、敬語と定義されているので敬語なんだろう。人を敬うって言うよりも、育った環境の影響が大きい言葉だね。

 簡潔に言うと、「です、ます」。これだけ。「私は山田だ」→「私は山田です」、この言い換えだけで言葉は丁寧になる。それと先に書いたけど、「猿」→「お猿」ね。「ご飯」の「ご」も丁寧語である。「そこ」の丁寧語は?という問題が出たこともある。「あそこ」ではない(後述)。実は、「おなら」の「お」も丁寧語。「鳴らし」が語源。

 なお、この丁寧語に関しては、尊敬語、謙譲語と組み合わせても二重敬語とはならない。どんどん、使いましょう。「伺う」→「伺います」、「申す」→「申します」、「拝見する」→「拝見します」。
 とういうか、尊敬語・謙譲語を使うなら丁寧語は必ず使う必要がある。「私はここにおる」、確かに謙譲語の「おる」を使っているけど、これだけだと全然、敬意が伝わらない。「私はこちらにおります」でやっと敬意が伝わる。

 これで「敬語」は終わり。こと敬語に関しては、基本さえ理解すれば「例外」がほとんど無いので確実に得点の稼げる分野と言える。ちなみに私は19問中17問(89%)正解。間違えたのが、「そこ」の丁寧語。。。。。「そちら」ってのが思い浮かばなかった。「そこでお待ちください」の「そこ」が適切か、さらに良い言い方がある場合は書き換えろ。って問題。選択肢に「そちら」ってのがあれば楽勝だったけど、記述式は間違いなくマークシート式より難しい。(採点が大変だと思うので、受験者が飛躍的に増えたら将来はマークシート式になると思う) それと、食べるの尊敬語が、「召し上がる」のみならず、「上がる」だけでも良いってことを知らなかった。この問題も、適正と思われるものを全て挙げよって問題で、正解が何個あるかわからん形式なので引っかかってしまった。

 最後にちょっとクイズ。味噌汁のことを「おみおつけ」って言うけど、漢字で書くとどうなる?
 答えは「御御御付け」。これはどう考えても丁寧語の「御」の付けすぎだけど、こんな言葉も市民権を得てしまえば間違いではなくなる。言葉とはそういうモノ。

 次回は、敬語を従来の3分類ではなく、5分類した場合の解説。覚えなくて良いけど。

8月15日(水)
 正直言って、今回の文化審議会の提言は目的が全く理解できない。実際、「複雑化した」として批判も多く、学校教育で使われるかどうかも未定だと言われている。だから、少なくとも東京書籍の教科書に採用されるまでは検定には出ない。(この検定の主催者は東京書籍だから)

 まず、この表を見てどれだけの人が意味を理解できるだろうか?

3分類
5分類
特徴

尊敬語
尊敬語
話題中の動作の主体が話し手よりも上位であることを表す語
謙譲語

謙譲語
話題中の動作の受け手が話題中の動作の主体よりも上位であることを表す語
丁重語
聞き手が話し手よりも上位であることを表す語
丁寧語

丁寧語
聞き手が話し手よりも上位であることを表す語尾の「です」「ます」「ございます」など
美化語
上品とされる言い回し・言葉遣い

 
 美化語は良い。「お猿」とか「お尻」の「お」や、「ケツ→おしり」「めし→ごはん」などの言い換えだから。(こうなると、もう美化語は敬語じゃないわな) 問題は、「謙譲語」を謙譲語と丁重語に2分したことだ。

 会話中に相手(目的地)が尊敬されるものかどうかが分類の基本らしい。「明日、先生のところに伺います」(謙譲語)、「明日、海外へ参ります」(丁重語)。しかし、「参る」は「先生のところに参ります」とも使える。この場合はどっち? 「申す」は丁重語で、「申し上げる」は謙譲語?

 という疑問以前の問題として、何のために「分類」するんだよ? ということで、この提言は消え去るに1票。

 第1章「敬語」はこれで終了。次回からは第2章「文法」ね。

8月19日(日)
2.文法
 日本語の文法を覚えている社会人がどれだけいるだろうか?こと文法に関しては、私よりも現役女子高生の久美子の方が詳しかった。だから心配になるかもしれないが、しょせんは日本語、ちょっとした学習ですぐに理解できるので心配ご無用。動詞の活用がわかれば、最近何かと話題の「ら抜き言葉」も楽勝である。。。。が、この分野、学習すればするほど、学者間の論争が多すぎて、わけわからん。

2−1.動詞
 動詞の活用とは? 活用という点から見ると、動詞には5つの種類がある。

 五段活用   : 話す、会う、蹴る、走る、読む など多数
 上一段活用 : 見る、生きる など多数
 下一段活用 : 寝る、食べる など多数
 か行変格活用 : 来る
 さ行変格活用 : する、勉強する など「する」のつく動詞

  上二段活用とか、四段活用とか、何となく聞いたことのある人もいると思うが、文語体(古典)は覚えなくて良いので、心配する必要はない。上述した5つの活用形を覚えれば良い。

  では、動詞の活用形をどうやって見分けるか? まずは、2つの変格活用の「来る」と「する」を覚えてしまうこと。で、残りの3つは、未然形(〜ない)、連用形(〜ます)、終止形(〜る)、連体形(〜時)、仮定形(〜ば)、命令形(〜ろ)、と活用させれば良いのだが、とにかく「ない」を付ければわかる。

 話さない、会わない、蹴らない、走らない。。。。。共通点がわかるだろうか? 動詞が変化する最初の文字(「ない」の前の文字)が全部「あ段」なのである。これが五段活用動詞。
 念のため、連用、終止、仮定、命令と変化させると、話します、話す、話せば、話せ、と語尾が「し、す、せ、せ」と変化する。「さ、し、す、せ」の4つの変化だから、四段活用と思うのだが、これを五段活用と呼ぶ。(理由は未然形が2種あり、打ち消しの「〜ない」とは別に、意志・推量の「〜う」という形がある。この場合、「話そう」となり、「さ、し、す、せ、そ」の五段活用となる)。

 見ない、生きない。。。。 「ない」の前の語が「い段」。これが上一段活用動詞。見ない、見ます、見る、見れば、見ろ、どう活用しようと、全部、「み(い段)」。だから、上一段活用と呼ぶ。同じように、食べる、食べない、食べます、食べれば、食べろ と、「べ(え段)」だけなので、下一段活用と呼ぶ。

 次回は「ら抜き言葉」。

8月22日(水)
 動詞の活用さえ覚えてしまえば、「ら抜き言葉」は楽勝となる。ちなみに「ら抜き言葉」とは、可能の助動詞「れる/られる」の「られる」を「れる」のみ使う間違った使用方法のことである。(この「れる/られる」のややこしいところは、尊敬、可能、受身、自発の4種の使用方があることなのだが、ここで言う「ら抜き言葉」はあくまで可能を表す場合の最近の誤表現である)

  では、次のうちどれが「ら抜き言葉」かわかるだろうか? 

  見れる(見る)、走れる(走る)、蹴れる(蹴る)、飛べる(飛ぶ)、迎えれる(迎える)、来れる(来る)、生きれる(生きる)

  間違っているのは「見れる」「迎えれる」「来れる」「生きれる」の4つ。他は正しい。何が違うか? どう見分けるか? ここで動詞の活用が登場する。「ら」が必要なのは「下一段活用」と「上一段活用」そして「か行変格活用」の動詞であり、「五段活用」の動詞は独自の可能動詞(下一段活用)を持ち「ら」は不要となる。また、「さ行変格活用」の「する」は「できる」という別の言葉になる。例外無しの規則性がある。楽勝でしょ。

 さて、この「ら抜き言葉」。これを認める擁護派はかなりいる。私自身、可能の助動詞の活用として認めるべきだと思っている。「私は見られる」。この文章だと、見ることができるのか、誰かに見られたのか、わからない。「私は見れる」を可能を表す表現としたら、それだけで混同は無くなる。
 まあ、いつか認められるだろうが、今はまだ「ダメ」って言われているし、簡単なので覚えておこう。

  次回は「さ入れ言葉」。 自動詞と他動詞の違いの理解が必要となるが、自動詞は目的語無し(もしくは、場所を目的語とする場合)、他動詞は目的語が必要と覚えておけば良い。

8月26日(日)
 「ら抜き言葉」と全く同じルールで、使役を表す「せる/させる」の間違った使用法である「さ入れ言葉」も区別できる。

 見させる(見る)、走らさせる(走る)、蹴らさせる(蹴る)、飛ばさせる(飛ぶ)、迎えさせる(迎える)、来させる(来る)、生きさせる(生きる)

  このうち「さ入れ言葉」と呼ばれる間違いは、さっきと逆で、「走らさせる」「蹴らさせる」「飛ばさせる」となる。五段活用とさ行変格活用の動詞は、独自の使役動詞(下一段活用)に変化させるので、「さ」は不要となる。

  ただし、ここで注意が必要なのが、自動詞と他動詞。「飛ばさせる」。これ、「飛ぶ」という自動詞の活用なら「飛ばせる」が正しいが、「飛ばす」という他動詞の場合は、「飛ばさせる」が正しい。「飛ばさせる」の「さ」は使役の「さ」ではなく、「飛ばす」の「す」の未然形活用「飛ばさ」だからである。(これは目的語があるかどうかなど、文脈で判断するしかない)

    A 僕は、彼に川を飛ばせる        (彼は川を飛ぶ)
    B 僕は、彼に紙飛行機を飛ばさせる  (彼は紙飛行機を飛ばす)

 どちらも「使役」表現だが、自動詞と他動詞の違いでこうなる。 違いがわかるだろうか? 
    

 なお、ここから先は全くの個人的見解なのであまり信用しないように。

では「走る」はどうなるのか?「走らす」という他動詞なら「走らさせる」も正しいではないか?同じく「蹴らさせる」も。 と。これ、難しい。「走らす」「蹴らす」という他動詞は私の持っている辞書には載っていない(「飛ばす」は載っている)。ということは「走る」「蹴る」の語尾変化なのだが、その場合、最後の「す」は何か? 
これは文語体の使役助動詞「す」の終止形と見るべきだと思う。つまり、現代では誤用。「走らす」という言葉はなく、「走らせる」という「走る」に「せる」という使役助動詞を付けた形が正しいと言うことになる。が、あくまで個人的意見であり、当然、「走らす」という他動詞が存在するという人もいるので、こういうややこしい問題は出ないだろう。

 話が大きく横道に逸れたが、この動詞の活用は、後々出てくる「送りがな」においてもキーとなるので、五段活用か、上(下)一段活用かは、確実に理解しておく必要がある。

 これで動詞は終了。次回は形容詞・形容動詞。

8月28日(火)
2−2.形容詞・形容動詞
 形容動詞という品詞を不要だとする学者さんもたくさんいるので、たぶん、難しい問題はテストには出ないと思うが、形容詞と形容動詞の違いくらいは知っておく必要がある。この違いがわからないと、変な日本語を使ってしまうかも知れないのと、後々の「送りがな」でも品詞の区分が必要となってくるから。

 「うつくしい」の同義語は「きれい」だが、最後に「人」を付けてみると、 「うつくしい人」 「きれいな人」  となる。この「きれいな」の「な」は何なのか? これは、「うつくしい」が形容詞で、「きれい」が「きれいだ」という形容動詞の一部だと知っていればすぐにわかる。品詞とそれに伴う活用形の違いである。
 
 形容詞の活用
  未然(〜かろう) 連用(〜かっ、く、う) 終止(〜い) 連体(〜い) 仮定(〜けれ)

 形容動詞の活用
  未然(〜だ) 連用(〜だっ、で、に) 終止(〜だ) 連体(〜な) 仮定(〜なら)

形容動詞は「名詞+だ(助動詞)」と混同しやすいので、品詞分類の問題が仮に出題されたら注意する必要がある(たぶん出ないけど)。「綺麗だ」は、「綺麗+だ」ではなく、「綺麗だ」という形容動詞である。「静かだ」「賑やかだ」「朗らかだ」などがある。これは「リンゴだ」や「授業だ」とは文法的に異なる。

 だいたい「文法」ってのは、元々ある言語に後から無理矢理理屈付けしたものだから、きっちり規則通りに行くわけが無い。普通に考えれば、「きれい」という形容詞があっても不思議じゃない、というか、その方がすんなり行く。「きれかろう→きれくない→きれい→きれい人→きれければ」。ちょっと中国人みたいだけど、意味通じるよな。いっそのこと、文法に合わせて言葉を変えてくれたら助かるのにね。(そうなるとエスペラント語のような人造語になるが)

 さて、ここで問題。「大きい」は形容詞だが、その活用形に「な」は無い。では、「大きなリンゴ」の「大きな」の品詞は?

 答えは次回「その他の品詞」にて。

9月1日(土)
2−3.その他の品詞
 助動詞だとか助詞、副詞、連体詞、感嘆詞などいろいろあるが、まず文法問題として出題されることは無いはずである。なぜなら、文法分野とはいえ、この検定の目的が「正しい日本語を使えるようになる」ことに主眼が置かれており、学者間で論争の多い品詞だとか活用形だとか、純粋な文法問題は出ない。。。。。。と、思うんだけど。

 ちなみに、前回の「大きなリンゴ」の「大きな」は連体詞。「大きいリンゴ」の「大きい」は形容詞、「綺麗なリンゴ」の「綺麗な」は形容動詞。。。。なんじゃそれ? って思うくらい、変なんですよ品詞区分ってのは(形容詞の連体形活用に「な」を加えたら良いだけだと思うのだが)。だから、検定には出ない。。。。。出たらごめん。

 ここでちょっと豆知識。

 「美味しくない」の「ない」は形容詞だけど、「食べない」の「ない」は助動詞。
 この区別は「ない」を「ぬ」という文語体に置き換えたらわかる。「食べぬ」はおかしくないけど、「美味しくぬ」なんて言葉はない。つまり、「ぬ」に置き換えられるのが助動詞で、変になるのが形容詞。

 「てにをは」って言葉を聞いたことがある人もいるだろう。これは助詞の昔の言い方。元は漢文を読む際に使った記号に由来するとか。日本語の助詞は外国人にとっては非常に難しい品詞である。「私が山田です」と「私は山田です」の違いとか、中々日本人でも説明できないし。

 
 2−4.主語と述語、目的語
 英語で、SVO 第3文型とか覚えた人も多いと思うが、日本語なんだから、普通に読書ができる人は、主語、述語、目的語などはわかるだろう。
 主語によって、述語が能動形であったり受身形であったりするが、これは本当に普通に問題文を読んで違和感を覚えるかどうかである。勉強方法がわからん。

 第1回のテストでは、文法と呼べる問題は、「ら抜き言葉」と「使役表現」、それと「主語に対する述語表現」しか出なかった。動詞の活用さえ勉強してて、普段から読書してる人なら、確実に得点を稼げるだろう。私は13問中12問正解(94%)なんだけど、自己採点では満点だったのに。何か記入ミスしたみたい。

 次回は第3章の「語彙」。たぶん、1回で終わる。

9月2日(日)
3.語彙
 語彙と言われても何の事やら、って人も多いと思う。語彙とは、ある範囲(例えば一つの文学作品・一個人の発言記録など)において使われる単語の総体のこと。この検定の場合、結局、日本語全ての単語ってことになる。こんなもん、勉強のしようがない。なんせ、星の数ほどあるわけだから。で、どんな問題が出たかって言うと、

  (   )に記されている二つの言葉の関係と同じ関係になる組合せを選べ。

  (気散じー気晴らし) 1.執着―執念 2.適法―違法 3.分散―集中 4.禁裏―宮中

 こんなのが5つ出た。これは何を勉強したら良いか全くわからん。他に「被子植物」と「種子植物」の関係とか、こんなの日本語って言うより「理科」だろって問題も出た。

 もう一種の問題は、

  (   )に入る言葉として最も適切なものを選べ

  結婚披露宴での長いスピーチに(    )する。
    1.どきどき 2.うんざり 3.しみじみ 4.うかうか 5.。。。。。。。。。

  これは楽勝。こういうのは全く勉強しなくてもできるだろう。これも5問でた。

  全部で、私は10問中8問(80%)正解だった。

 次回から第4章「表記」。

9月6日(木)
4.表記
  「漏曳」「諦結」、この二つの漢字の間違いに気づくだろうか? 正しくは、「漏洩」「締結」。この間違い探しの問題は結構きつい。というのも、文章の中から間違いを探すのだが、間違い数が不明なのである。私が受けた検定では、私は6カ所を間違いとして解答したが、正答は8カ所だった。これで、マイナス2点。私が見逃した2カ所は「漏曳(漏洩)」と「減失(滅失)」。滅失には全然気づかなかったけど、漏洩の方はちょっと違和感を覚えたんだよな。でも、その前後に間違いが多かったから、ついつい、バランスに配慮してしまった。第一印象は大事にしましょう。

  このような「字形類似漢字」の間違い探しは勉強のしようがないが、表記には他に、「送りがな」「同音異義語」「仮名遣い」が含まれる。

 4−1.送りがな
  普段、パソコンで仕事してると、漢字は書けなくなるし、この送りがなもわからなくなる。が、当然、ルールがあるので、そのルールと例外を覚えれば何とかなる。ここで、前述した動詞の活用が役に立つ。

   動詞:5段活用の場合は、活用変化する文字から送りがなをつける
   例)動く→動かない→動け  

   下1段活用、上1段活用は、その文字から
   例)投げる、食べる、茹でる、落ちる 生きる 

派生語:元の言葉に準ずる  動かす=動く
 
   例外
表わす/表われる 現わす/現われる 著わす/著われる 変わる/変える
脅かす 断わる 賜わる 群がる 和らぐ

   形容詞 :基本は「い」 例:汚い 青い 無い
 ただし、「楽しい」や「美しい」のように「しい」で終わる場合は「しい」。
   
    例外
    明るい 危うい 大きい 少ない 小さい 冷たい 平たい 暖かい 細かい
 柔らかい 愚かしい

形容動詞:朗らか(らか)、和やか(やか)、静か(か)

副詞・連体詞・接続詞 : 甚だ(最後に1文字つける)

名詞 : 送りがなはつかない。 

その他例外 : 又、幸せ、幸い 行う=行なう(両方正解)
 幸(しあわ)せ、幸(さいわ)い、とも名詞だが、読みが2種あるため、送りがなで漢字の読みをわかるようにしてある。

次回は「同音異義語」。

9月9日(日)
4−2.同音異義語
   これは、間違いやすいお決まりのパターンがあるので勉強し易い。最低限、下記は覚えよう。

  登る(山、石段、木、演壇) 昇る(太陽、月、地位) 上る(階段)
 鑑賞(芸術) 観照(主観を交えず人生、自然の本質) 勧賞(自然の花など) 
 関心 感心 歓心 寒心(悲惨なこと)
 徴集(軍事) 徴収
 課す 科す(刑罰)
 本(国政の本、松の本) 元(始まり原因、以前) 基(基礎) 下(〜の下、法の下) 素(原料)
 努める(努力する) 勤める(勤務、法事) 務める(仲人、役員、議長)
 海に臨む 海を望む  
専有(独り占め) 占有(自分の所有)
 調える(揃える) 整える(乱れたところを無くす)
 震動(大地、地震のみ) 振動(電車、振り子等)
 下りる(許可、階段、山) 降りる(電車、主役、飛び降りる)
 変位(位置が変わる) 変移(移り変わり)
 英気(養う、人より優れた才能) 鋭気(意気込み)
 徴収(金銭関係) 徴集(人や物を集める)
  追求(追い求める) 追究(真理や学問) 追及(相手を追いつめる)

  同じ「のぼる」でも、石段は「登る」で、階段は「上る」。こんなの丸暗記するしかないわな。

 次回は意外と難しい「仮名遣い」。

9月24日(月)
4−3.仮名遣い
  仮名遣いとは「お・う」「じ・ぢ」「ず・づ」「は・わ」の使い分けの問題と考えておけば良い。だから、ある程度は対策が打てる。(今後、他の問題が出る可能性もあるが)

  「お・う」 : 基本は「オ列」の長音は「う」と表記する。 例: おうさま、とうきょう、ぼうず
         例外: おおかみ、ほおずき、いきどおる、こおる、とどこおる、もよおす、とおり おおきい
  
この例外はもっとあるのだが、例外にも基本がある。歴史的仮名遣いで「ほ」「を」が「オ列」の次に来る場合は、「お」と表記する。と言っても、歴史的仮名遣いなんか覚えてられないので、ある程度は「勘」に頼るしかない。

 「じ・ぢ」 : 同音の連呼、あるいは二語の連合によって生じた「ぢ」以外は「じ」を用いる。だから、「ぢ」を使う場合を覚えておけば良い。  例: そこぢから、はなぢ、ちぢめる など
         例外 : いちじく、いちじるしい 

 「ず・づ」 : 「じ・ぢ」と同じルール  例: つづらおり、つづる、ことづて、つくづく など

 「は・わ」 : 助詞の「は」は「は」と書く。他は発音通り。
         例外: いまわの際、すわ一大事、雨も降るわ風も吹くわ、来るわ来るわ

  全12問中9問(75%)正解。とにかく、字形類似漢字の間違い探しが難しかった。

  今回で第4章「表記」は終了。次回は第5章「言葉の意味」。

9月27日(木)
5.言葉の意味
  慣用句やことわざ、特定の動詞と結びつく言葉、そして、聞いたこともないような難しい単語。

5−1.慣用句とことわざ
 慣用句とは、「足が出る」とか、「耳を揃える」「手を抜く」「目から火が出る」など、「そんなやつはおらんやろ〜」という表現。結構、身体の部位を使ったモノが多い。全部などとてもじゃないが書ききれないし、どんな問題が出るかも想像できないので、この慣用句に関しては、他のテキストやホームページで勉強してもらうしかない。とにかく、数多く頭に入れること。
 ことわざ(諺)は広義では慣用句の一種とも言えるし、慣用句と諺に明確な区分は無いらしい。ただ、ことわざには多くの場合、ある種の警告、注意、反省が含まれている。慣用句と同じように、とにかく数多く頭に入れるしかない。

 で、こんな難しい漢字も使われる。書けなくても良いが、読めるようにはしておかないと、全く問題が解けなくなる(これは2級では出題されないかもしれないが、1級では間違いなく出題されると思う)。

くび    頸 頚 
あご    顎 頤 
まつげ   睫毛 睫 
くちばし  喙 嘴 
のど    喉 咽 
まなじり  眦 眥

5−2.意味を間違い易い言葉
 全く予測不能。第1回で出題されたのは、「姑息」「いぎたない」「俄然」「体たらく」「挙げて」の5問。二択だったので適当に答えても確率50%で正解する。
 ただ、ちょっと引っかけ問題の傾向がある。例えば、「姑息」は、今では「卑怯」という意味で使われることがあるが、それは誤用だそうで、本来は「その場しのぎ」という意味しか無いとか。私は、出題者の狙い通り、見事にひっかかってしまった。

次回へ続く

9月28日(金)
5−3.特定動詞と結びつく言葉
 これも予測不能の問題。「論陣を(張る)」とか、「御託を(並べる)」とか。選択式で動詞と意味を選ぶ問題。あんまり奇問は出ないので、気にしなくて良いかも。

5−4.難しい単語の意味
 これはちょっと難しい。聞いたことの無いような単語がこれでもかと出てくる。第1回で出題された5問とも掲載する。(  )内の3つから正しいものを選ぶ問題。

  1.今回のミスを(奇縁、奇貨、奇特)として、早急に部内の体質改善を進める必要がある。
  2.元政治家が語った人物(月旦、日旦、年旦)は、誠に興味深い。
  3.党内では、首相の(権威、威厳、威令)は必ずしも行なわれていないようだ。
  4.三十歳の若さで国会議員になった鈴木氏は、(佳日、好日、寧日)なき日常を送っている。
  5.あれだけ有能なブレーンを従えているのだから、社長の地位は(鉄壁、盤石、無敵)だ。

  正答は、「奇貨」「月旦」「威令」「寧日」「盤石」

  見ていただいたらわかるように、これも対策の打ちようが無い。

 結局、「言葉の意味」に関しては、付け焼き刃の対策は無く、日々の読書量(新聞も含んで)が勝負と言える。

  全18問中14問78%)正解。

 さて、次回から最終章である第6章「漢字」。


10月1日(月)
6.漢字
  「4−2.同音異義語」の内容は、この漢字の分野でも出題される。だから対策は一緒。他には、四字熟語。これは、慣用句や諺といっしょで山ほどあるのだが、キーポイントは「漢字」の出題だということ。つまり、意味はとりあえず置いといて、ただひたすら四つの漢字の組合せを覚えれば良い。学習方法は、どっかの四字熟語の一覧ページやフリーソフトで、脇目もふらずにできる限り目に焼き付けるしかない。てゆーか、「一心不乱」? by アンゴル・モア。

  で、第1回テストで全く予想外の問題で、正答率が最も悪かったと思われるのが、「漢字の読み」。なんじゃこりゃ?って問題だった。

  「妄言」 の「モウゲン」以外の読みを書け。 同様に、「礼拝(レイハイ)」「甲板(カンパン)」など10問も出た。「遺言(ユイゴン)」を私は「イゲン」と書いたのだが、「イゴン」が正解だと発表された。「イゲン」という読みは広辞苑にも載っていたので、即、抗議のメールを事務局に送った。そしたら、3時間くらいして事務局からメールで返信が来た。

> 解答・解説にも記しましたように、この問題で取り上げているのは、
> 常用漢字表において、複数の読み方をすることが可能なものとして
> 掲げられているものです。
> 解答としては、「イゴン」のみを掲げましたが、ご指摘のとおり
> 「イゲン」もその読み方を掲げられている辞典もございますので、
> 「イゲン」という読み方を記しておられる場合には、これも正答
> とするようにいたしました。
> 感謝申し上げます。

ということで1点儲け。

 次回はこの読み問題の話。

10月5日(金)
 ホームページでの解答・解説を見て知ったのだが、「常用漢字表」の「備考欄」に、前回のような読みが二通りある漢字の例が31個載っているんだそうだ。文部科学省のホームページで見つけたので、それを下記する。しかし、「備考欄」から出題するか?

 分泌(ぶんぴつ、ぶんぴ) 末弟(まってい、ばってい) 兄弟(きょうだい、けいてい)
 老若(ろうにゃく、ろうじゃく) 妄言(もうげん、ぼうげん) 遺言(ゆいごん、いごん)
 大望(たいぼう、たいもう) 礼拝(れいはい、らいはい) 甲板(かんぱん、こうはん)
 寂然(せきぜん、じゃくねん) 奥義(おうぎ、おくぎ) 音信不通(おんしんふつう、いんしんふつう)
 合点(がってん、がてん) 昆布(こぶ、こんぶ) 紺屋(こんや、こうや)
 詩歌(しか、しいか) 七日(なのか、なぬか) 法主(ほっしゅ、ほっす、ほうしゅ)
 情緒(じょうちょ、じょうしょ) 人数(にんずう、にんず) 末子(まっし、ばっし)
 面目(めんぼく、めんもく) 問屋(といや、とんや) 吉日(きちじつ、きっじつ)
 寄贈(きぞう、きそう) 愛着(あいちゃく、あいじゃく) 執着(しゅうちゃく、しゅうじゃく)
 文字(もじ、もんじ) 富貴(ふうき、ふっき) 難しい(むつかしい、むずかしい)
 免れる(まぬがれる、まぬかれる)

 結局、漢字は29問中24問(83%)正解。

 次回、感動の最終回。

10月8日(月)
 合計で101問中84問正解(正答率 83.2%)。 正答率80%以上、かつ、各分野とも60%以上だから、見事合格基準をクリア。

 懇切丁寧な診断書と認定書が事務局から送られてきた。配点などを公表しない試験が多い中、採点だけでも大変だろうに、さすがに検定料を5,000円も取るだけのことはある。

 この検定、はっきり言って「敬語」の知識は役に立つのだが、最後の漢字の読み問題は、社会人中級じゃないだろ。あんな変な読み方を覚えたところで、全然、役に立たないじゃないか。それと、分野ごとに出題レベルがかなり違う気がする。敬語や文法などは易しく、表記と漢字が難しい。ということで、敬語と文法での失点は命取りとなる可能性が高いので、確実にできるように試験前ギリギリまで、この2分野に絞って学習しましょう。なお、今回の漢字の読み問題は非難殺到だろうから次回からはがらりと変わる可能性がある。で、私の予想だが「特殊な読み」だと思う。

  例: 撫子(なでしこ)、蒲公英(たんぽぽ)、仏蘭西(ふらんす)、鰹(かつお)、蛤(はまぐり)
 
 こういうのは実生活でも役に立つからね。対策は、「魚へん」の漢字ばかり書いてある湯飲みで、毎晩お茶を飲むとか。

 それと、私が会社で暇つぶしを兼ねて使っていた学習ソフト(もちろんフリーウェア)を紹介します。

慣用句と同音異義語の反復学習には持ってこいのソフトです。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se228846.html

 また、四字熟語を遊びながら覚えるソフトがこれ。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se233611.html

 さあ、これであなたも日本語の達人です。2級認定取得後は当然、1級を目指しましょう。

お終い