デントリペア(エクボ修理)(36504Km走行)

ドアパンチにより左後方ドアにエクボ型の凹みが入ってしまいました。洗車してきれいにしてみると、どうしてもエクボが目立ってしまうため、安くで修理できないだろうか・・・とショップのおさみんに相談しました。話によると、「デントリペア」という方法があるそうで、早速勉強開始!
デントとは「小さな凹み」、リペアは「修理」という意味で、塗装や板金などをせずに凹みを修理できる技術だそうで、早速修理業者を探すことになりました。塗装や板金での修理に比べ、安価であることはもちろん、車の色が変わることもなく修復暦も残りませんので、車の価値も下がりません。
早速ネットで業者さんを調べていたところ、神戸市にある「車工房竹中屋」さんのHPがヒットしました。電話をかけると出張でちょうど近くに来られていたため、なんと・・・すぐに行かせて頂きます!との返事が。とても良心的な方で、見積もりから修理までさっそくしていただきました。
正直最初は「本当に安いの?・・綺麗になおせるのかな?」なんて不安がありましたが、こちらからの質問に丁寧に答えていただき、作業も見学させてもらいながら進めて頂きました。
その様子に不安はなくなり、安心してお任せしちゃいました。
デントリペアはどんなことをするのかというと・・・作業はいたって単純。
パワーウインドウの隙間をエアクッションで広げて、工具が入るようにします。デントリペアで使用する工具は右側の画像で、先がUの字に曲がった細長いものです。これはいろんな大きさがあり、長いものから短いもの小さいものから大きいものまで、凹みの大きさや場所によって工具を選んだり持ち替えて使用するそうです。
工具が入ったら凹みの部分に進めて、工具の先で少しずつ押し出していきます。
この作業単純で簡単に見えますが、本当は大変な技術と集中力がいる作業で、力の入れ具合が難しいそうです。作業は横でライトを点灯させて、凹んだ部分を見ながら進めていきます。
だいたいエクボの凹みを復元するのに2時間程度かかりました。普通ならもっと早くできるのですが、レガシィの場合はちょうどこの部分にサイレンサーパッドが入っていたようで、作業が難航してしまったようです。
凹みがある程度復元できたら、細かいしなり傷や凹みの修正に入ります。ドアパンチによって起こるエクボは、斜めから衝撃が入ったり数回にわたって衝撃が入ったりとさまざまなため、凹み具合にもいろいろな形があり、最後の修正も集中して作業します。
どうやら車工房の竹中さん、なかなかしっくりこないようで、終盤の詰めでも時間をかけて丁寧に進めていました。
仕上げにコンパウンドで磨いて表面を滑らかにしていきます。
ついでにその他にあった小さなエクボも修正していただき、線傷の部分も少し磨いていただきました。
仕上がりを見てみると、若干ひずみは残りますが、全くわからない程度に復元。ぜんぜん凹んでいたようには見えないくらい綺麗になりました。最初蛍光灯のライン状に大きく見えていたエクボは完全に消えています。
竹中さんによると、これでも納得がいかないできだとか・・・驚。私はこれでも十分満足でしたが、やはり技術者としては譲れない気持ちがあるのでしょうね。すごいなぁって思います。
というわけで・・・納得がいかないのでサービスしときます・・・っと以前に飛び石で凹みがあったボンネットを修理していただくことになりました。
工具が入るかが問題だったのですが、探っているうちに凹みの部分にヒット!ドアと比べると短時間で復元することができました。
飛び石で付いてしまった傷は消えませんが、凹みは見事元通りに。
終わってみると、デントリペアに関する話をたくさん聞くことができたし、車の凹みも修復できてなんだか気分はすっきり。デントリペアを見学できてよかったと思いました。

もし小さな凹みやエクボでお悩みの方は、一度デントリペアを試してみてはいかがでしょうか。凹みによっては修正できないものもあるそうなのですが、修理やさんで高い修理代を請求されてあきらめちゃった方等チャレンジの価値ありますよ。

今回私がお世話になりましたお店は・・・兵庫県神戸市の「車工房竹中屋」さんです。