認証 【authentication】 別名 : オーセンティケーション 正当性を検証する作業。例えば、ユーザ名とパスワードの組み合わせを使って、コンピュータを利用しようとしている人にその権利があるかどうかや、その人が名乗っている本人かどうかなどを確認すること。利用者を識別してユーザごとに異なるサービスを提供するために利用したりもする。認証の際に用いられる情報(ユーザ名やパスワードなど)が他人に発覚すると不正利用が行われてしまう恐れがある。このため、金銭移動を伴うサービスなど、特に認証データの機密性が要求される場合には、認証データを暗号化するなど、漏洩防止に細心の注意が払われている。なりすまし防止のための本人確認を行う認証については、認証サービスを行う企業から入手したデジタル証明書が用いられている。
topology 読み方 : 「ネットワークトポロジー」 コンピュータネットワークの接続形態。各端末や制御機器がどのような形態で接続されるかをあらわす用語。代表的なトポロジーには「スター型」「バス型」「リング型」などがある。スター型は1台の集線装置(ハブ)にすべての端末を接続する形態で、Ethernetの10Base-Tなどで用いられる形態である。バス型は、両端に終端装置を接続した1本の基幹回線にすべての端末を接続する形態で、Ethernetの10Base-2や10Base-5がこの形態である。リング型は各端末を環状に接続する形態で、Token Ringなどがこの形態である。
サブネットマスク 【subnet mask】 別名 : ネットマスク, net mask インターネットのような巨大なTCP/IPネットワークは、複数の小さなネットワーク(サブネット)に分割されて管理されるが、ネットワーク内の住所にあたるIPアドレスのうち、何ビットをネットワークを識別するためのネットワークアドレスに使用するかを定義する32ビットの数値。ネットワークアドレス以外の部分が、ネットワーク内の個々のコンピュータを識別するホストアドレスである。サブネットマスク値からIPアドレスとビットの論理積を計算することによって、IPアドレスのネットワークアドレス部を取得できる。例えば、サブネットマスクが2進数で 11111111 11111111 11111111 00000000 ならば、IPアドレスのうち上位24ビットがネットワークアドレス、下位8ビットがホストアドレスである。111.18.10.2というIPアドレスを255.255.240.0というサブネットマスク値を使って分割すると、このIPアドレスは、111.18.0というネットワーク上の、ホストアドレス10.2のホストという意味になる。
NMS ネット管理システム
QAM 【直交振幅変調】 読み方 : 「クアム」
フルスペル : Quadrature Amplitude Modulation
デジタルデータをアナログ信号に変換する変調方式の一つ。変換された後の波の振幅と位相の両方を使って情報を表現するため、限られた帯域幅で効率よくデータを転送することができる。振幅の状態を4つと位相の状態を4つ識別できれば、1回の転送で4×4で16通りの情報を送ることができる。ITU-TSのモデムに関する規格V.22bis以降の標準の変調方式として採用されており、2400〜4800bpsのモデムに広く利用されている
エミュレータ 【emulator】 あるシステム上で他のOSやCPUの機能を再現し、そのOS(CPU)向けのアプリケーションソフトを動作させるソフトウェア。たとえば、Macintosh上でWindowsの機能を再現し、Windowsアプリケーションソフトを動作させるソフトウェアなどがこれにあたる。エミュレータを使って他のOSやCPU向けのアプリケーションソフトを実行することをエミュレーション(emulation)という。エミュレータはターゲットとなるOSの機能(API)やCPUの命令を再現することによって、そのOS(CPU)向けアプリケーションソフトを動作させる。Macintosh上でMS-DOSやWindowsを動作させるエミュレータは古くから多くの種類が開発され、VirtualPCやSoftWindows、RealPCなどがある。また、WindowsやLinux上で他のOSをエミュレートするVMwareや、Solaris上でLinux向けアプリケーションソフトを動作させるlxrunなどが有名。最近ではゲーム機の機能をパソコンで再現するエミュレータが出回っており、ファミコンなどの家庭用ゲーム機のゲームや、ゲームセンターの業務用ゲームをパソコンで楽しむことができる。ファミコンのROMカセットや業務用ゲームの基盤からコピーしたゲームプログラムがインターネットを通じて配布されており、ゲーム業界はこうした行為を「海賊行為」として厳しく非難している。1999年にはConnectix社がソニーのPlayStation用のエミュレータを発売してソニーに出荷差し止めを求めて告訴されるという事件が起き、知的所有権の問題に絡んでエミュレータの合法性が議論を巻き起こした。
ASP Active Server Pages 動的にWebページを生成するWebサーバの拡張機能の一つ。通常はWebブラウザに渡されてから処理されるJavaScriptやVBScriptなどで記述されたスクリプトをサーバ側で処理し、処理結果のみをブラウザに送信する。Microsoft社のWebサーバであるIISで利用できる。ブラウザからデータを受け取ってファイルに記録したり、データベースと連携した動的なWebページを作成したりすることができる。
OSI参照モデル 【OSI reference model】 「オーエスアイサンショウモデル」 国際標準化機構(ISO)により制定された、異機種間のデータ通信を実現するためのネットワーク構造の設計方針「OSI(Open Systems Interconnection)」に基づき、コンピュータの持つべき通信機能を階層構造に分割したモデル。「OSI基本参照モデル」「OSI階層モデル」とも呼ばれる。通信機能を7階層に分け、各層ごとに標準的な機能モジュールを定義している。第1層(物理層)は、データを通信回線に送出するための電気的な変換や機械的な作業を受け持つ。ピンの形状やケーブルの特性なども第1層で定められる。第2層(データリンク層)は、通信相手との物理的な通信路を確保し、通信路を流れるデータのエラー検出などを行う。第3層(ネットワーク層)は、相手までデータを届けるための通信経路の選択や、通信経路内のアドレス(住所)の管理を行う。第4層(トランスポート層)は、相手まで確実に効率よくデータを届けるためのデータ圧縮や誤り訂正、再送制御などを行う。第5層(セション層)は、通信プログラム同士がデータの送受信を行うための仮想的な経路(コネクション)の確立や解放を行う。第6層(プレゼンテーション層)は、第5層から受け取ったデータをユーザが分かりやすい形式に変換したり、第7層から送られてくるデータを通信に適した形式に変換したりする。第7層(アプリケーション層)は、データ通信を利用した様々なサービスを人間や他のプログラムに提供する。
DNS 「ディーエヌエス」Domain Name System 上のホスト名とIPアドレスを対応させるシステム。全世界のDNSサーバが協調して動作する分散型データベースである。IPアドレスをもとにホスト名を求めたり、その逆を求めたりすることができる。各DNSサーバは自分の管理するドメインについての情報を持っており、世界で約10台運用されているルートサーバにドメイン名と自分のアドレスを登録しておく。リゾルバと呼ばれるクライアントプログラムは、調べたいドメイン名(またはIPアドレス)をまずルートサーバに照会し、そのドメインを管理するDNSサーバを調べ、そのDNSサーバに情報を聞き出すことで変換を行う。インターネット上で運用されているDNSサーバのほとんどは、カリフォルニア大学バークリー校(UCB)で開発されたBINDである。
バックボーン 【backbone】 「バックボーン」 通信事業者間を結ぶ大容量の基幹通信回線。インターネットサービスプロバイダ内の接続拠点間を結ぶ回線や、プロバイダと他のプロバイダやIX(事業者間相互接続ポイント)を結ぶ回線のこと。光ファイバーを用いたNTTの専用線サービスが用いられているが、特に大容量での接続が求められる大手プロバイダとIX間の接続など、基幹部の接続にはGigabit EthernetなどのLANが使われていることもある。インターネット接続を行う家庭の増加や高速通信の普及に対応するため、各プロバイダのバックボーンは頻繁に増強されている。
MOUS 「エムオーユーエス」Microsoft Office User Specialist Microsoft社が認定している資格の一つ。同社のオフィスソフト「Microsoft Office」の活用能力を認定するもので、一般レベルと上級レベルの2種類があり、製品ごとに試験と認定が行われる。試験は毎月行われている。
ブリッジ 【bridge】 ネットワークにおいて、ケーブルを流れるデータを中継する機器。単純に電気信号を再生するだけのリピータと違って、転送先のアドレスをみて中継すべきかどうか判断する。EthernetとFDDIなど、媒体の異なるネットワーク間を中継する機能を持ったものもある。OSI参照モデルでいうデータリンク層(第2層)の中継機器。
プラットフォーム 【platform】 アプリケーションソフトを動作させる際の基盤となるOSの種類や環境、設定などのこと。WindowsやUNIX、Mac OSは、それぞれ異なるプラットフォームである。また、OSにとっては、自らを動作させる基盤となるPC/AT互換機、Macintoshなどのハードウェアの種類がプラットフォームである。アプリケーションソフトにせよOSにせよ、対応しているプラットフォームはあらかじめ決まっており、それ以外のプラットフォームでは動作しない。例えば、Macintoshプラットフォーム上で動作するワープロソフトは、Windows 95を搭載したパソコンでは動作しない。ただ、複数のプラットフォームに対応するために、「Macintosh用」「Windows 95用」などのように、それぞれのプラットフォームに対応した同じアプリケーションソフトを用意することはある。複数のプラットフォームに対応したソフトウェアを「マルチプラットフォーム」と言う。
プロキシ 【proxy】 プロクシ, proxy server, プロキシサーバ, HTTP proxy, HTTPプロキシ, HTTPプロキシサーバ 企業などの内部ネットワークとインターネットの境にあって、直接インターネットに接続できない内部ネットワークのコンピュータに代わって、「代理」としてインターネットとの接続を行うコンピュータのこと。また、そのための機能を実現するソフトウェア。ネットワークに出入りするアクセスを一元管理し、内部から特定の種類の接続のみを許可したり、外部からの不正なアクセスを遮断するために用いられる。NATやIPマスカレードと違って、Webブラウザなどのクライアントソフトウェアにプロキシを使うことを明示的に設定しないと利用することができない。単にプロキシと言う場合は、WWW閲覧のためにHTTPによる接続を中継するHTTPプロキシを指す場合が多い。HTTPプロクシの中には、外部との回線の負荷を軽減するために、一度読みこんだファイルをしばらく自ら保存しておくキャッシュ機能を持ったものもある。
LED 【発光ダイオード】 Light Emitting Diode 電流を流すと発光する半導体素子の一種。アノードとカソードの2つの端子があり、アノードに正、カソードに負の電圧をかけると、約2Vの電圧で電流が流れ始め、発光する。 赤、緑、オレンジ、青色を発する種類がある。
enable 「enable」は「可能にさせる」という意味。コンピュータ用語では、「有効」という意味で用いられる。たとえば「Windowsの32bitディスクアクセスをイネーブルにする」というふうに使われる。
disable  「disable」は「能力をなしにさせる」という意味。コンピュータ用語では、「無効」という意味で用いられる。たとえば「Windowsの32bitディスクアクセスをディセーブルにする」というふうに使われる。
インターフェース 簡単にいうと、何かと何かの間に入ってそれを仲立ちするものという意味で、身近な例では、家庭用電源のコンセントとプラグも家庭用電源インターフェースのひとつ。パソコンでは多くの場合、ハードとハードの間に介在するものを指す。シリアルインターフェースとは、シリアル形式でデータを転送するために間にはさまるもの、という意味でシリアルの接続ケーブルからコネクタ(接続口)などを総称する。ほかに使用者とパソコンを仲立ちするものという意味で「ユーザーインターフェース」という言葉がよく使われる。
インプリメンテーション implementation  「implementation」は「実装」の意味。コンピュータ関連では、何らかの処理ロジックや機能をプログラムコード(もしくはハードウェア)として実現することを指す。「実装する」という意味で、「インプリメントする」などと用いられることもある。
オンサイトサービス onsite service 出張修理。コンピュータなどの設置場所にエンジニアが出向いて修理すること。
onsiteservice
キャリブレーション calibration 較正すること。
 たとえば測定器が正しく測定値を測定できるかどうかを(別の高精度で、かつ厳重に管理された測定器で)検査し、必要ならば修理、調整を行なうこと。
 またハードディスクなどで、ヘッドが正しくトラックに追従しているかどうかを調べ、必要なら(トラック中心とヘッドの中心の)オフセットが0になるように内部的に補正をかけることを指す。ディスクが起動して各部の温度が上がってくると、熱膨張などにより、オフトラック(ヘッドがトラックの中心からずれること)現象が発生する。これを検出、修正するために、ハードディスクはときどき自動的にキャリブレーション動作を行なう。これは熱の影響に対する補正を行なうので、サーマルキャリブレーション(thermal calibration)と呼ばれることもある。
 このキャリブレーション動作によって、データ転送がわずかの間だが途絶えることになり、データを連続して記録・再生するマルチメディアアプリケーションなどでは問題となる可能性がある。そのため、設計を工夫して熱の発生を極力抑えたものや、転送レートを調整してデータが途切れないことを保証したマルチメディア用途向けハードディスクなどもある。ただし最高転送レートは非マルチメディア向けディスクよりも遅いものが多い。
コンソール console コンピュータに直接取り付けられた(制御用の)端末のこと。
 メインフレームコンピュータやミニコンなどでは、コンピュータはネットワークや通信制御装置などを介してリモートで(多人数が同時に)使うのが一般的であり、コンソールは主にコンピュータの制御やジョブの管理などのためだけに用いられる。
 しかしワークステーションやパーソナルコンピュータでは、コンソールはそのままユーザー用端末として使われる。
ネイティブ native 「native」は「生まれつきの」、「本来の」という意味。コンピュータ関連デバイスやソフトウェアでは、過去の製品との互換性を保つために、機能を拡張した次世代製品を開発する場合でも、従来製品と互換性のあるモードを提供することが少なくない。このような場合、過去の製品との互換モードではなく、完全な機能を引き出せるモードを「ネイティブモード」と呼ぶ。
ネットワークトポロジー network topology  ネットワークの接続形態。バス型やスター型、リング型などがある。 バス型は10BASE-5のように、1本のケーブルの所々から、トランシーバ用のタップを引き出す形式。 スター型は、中心に置かれたノードもしくはハブから、放射状に各ノードを接続する形態。AT&TのStarLANや、10BASE-Tのハブなどがこれに相当する。 リング型は、FDDIやTokenRingのように、各ノードがリング状に接続されている形態。
フィールド field 1)データベースソフトで、テキストを入力するための項目のこと。たとえば住所録なら氏名、住所、電話番号などがそれぞれフィールドとなる。フィールドが集まってレコードとなり、レコードが集まってデータベースになる。
(2)スチルビデオカメラの記録方式のひとつ。【参】SVC、フィールド/フレーム記録方式
ハブ hub 集線装置(Concentrator)ともいう。 10BASE-Tによるケーブリングでは、ハブを中心にして各ノードをスター状に接続することによってネットワークを構築する。10BASE-TケーブルのRJ-45モジュラジャックを接続する部分をポートといい、ハブの規模によって4、8、12、16、24ポートなどいろいろな種類がある。また設置形態も単独で設置できるものから、PCのスロットにさすもの(電源はPC本体から供給する)、ラックにマウントするもの、増設用のスタッカブル(stackable)タイプなどがあるので、構築するネットワークの規模や将来の増設の見込みに合わせて適切なものを選択する必要がある。 ポート数が不足した場合は、ハブをカスケード接続(2つ以上のハブをツリー状に接続すること)することによって、容易にポート数を増設することができる。ただしハブは電気条件的としてリピータと同じ扱いを受けるので、ハブに接続された末端の最遠のノード同士が最大でも4つ以下のハブしか通らないようにしなければならない(5つ以上のハブを通過してはいけない)。これは、Ethernetでは最大5セグメントまでという制限からくる制約である。
10BASE-T ツイストペアケーブルを使ったEthernetの接続方式のこと。「テンベース・ティー」と読む。 10BASE-Tの「10」はEthernetの伝送速度10Mbpsを、「-T」はツイストペアケーブルをそれぞれ表わす。この形態では、ネットワークを構成する各ノードはハブによってスター状に接続され、ノード同士をハブなしで直接接続することはできない(特殊な結線をしたツイストペアケーブルを使えば2ノードに限り直結できるが、一般的ではない)。ハブからネットワークカードまでの最大長は100mである。 10BASE-Tでは各ノードを個別にネットワークに接続したり、切り離したりできるし、ある1つのノードで電気的なエラー(ショートなど)が発生しても、個別にパーティション(partition:電気的に切り離されること)が構成されるので、ネットワーク全体がダウンすることはない。ケーブル自体の敷設も容易なため、現在のEthernetの主流となっている。
ポーリング Polling 非同期に発生するイベントをチェックするための手法の1つ。プログラムや通信システムがこうした方式を利用する。
単純にいうと、何らかの変化が発生したかどうかをリモートシステムに確認しにいく、という方法である。たとえば、3つのスイッチを監視しているプログラムがあり、どれかのスイッチがオンになったらそれに対応する処理をするという例を考えよう。このとき、プログラムが無限ループを構成し、このループの中でスイッチがオンになっているかどうかをチェックするという構造が考えられる。これがポーリングである。逆に、スイッチがインテリジェントな構造になっており、オンになったときにプログラムに通知を送ることができるなら、ポーリングではなく単に通知が届くのを待つ、というプログラムにすることもできる。周辺機器からの入力を受け取るためにI/Oポートをチェックする場合などにも用いられる。
ポーリングは一見原始的な手法のようにも思えるが、変化を通知する機構がない場合にはよく使われる。新しいメールがメールサーバに届いているかどうか毎日チェックする、といった処理もポーリングだと考えられる。
ボーレート baud rate 変調速度の単位。モデムの規格によって異なる。1ボーは1秒間に1回変調をかけること。パソコン通信では、慣用的にbpsと混同されて使われることもあるが、bpsは1秒間に送れるデータ量を示す単位。
bps bits per second 1秒間に転送できるバイナリのビット数。一般にモデムの通信速度を示すのに用いられる。 たとえば9600bpsの転送能力を持つモデムなら、1秒間に9600bits(=1200bytes)のデータを転送できることになる。
ボトルネック Bottleneck  瓶の首の部分のことだが、コンピュータシステムでは一般的にシステム全体の中でもっとも遅い部分のことをいう。
 コンピュータシステム全体をデータを流すパイプのようなものと考えてみよう。このとき、パイプの太さが最初から最後まで均一であれば、全体の処理速度(データ流量)はパイプの太さに直接比例することになる。一方、部分部分で太さの異なるパイプの組み合わせからなる場合には、もっとも細いパイプが全体のデータ流量を決めてしまう。この部分をボトルネックという。通常「ボトルネック」という場合には、「全体の足を引っ張る遅い部分」というマイナスのニュアンスが込められている。
ボトルネックはどんなシステムにも存在する。単体のコンピュータシステムのみではなく、ネットワークにも当然あり得る。そして、ボトルネックを放置して他の部分を強化しても、単に無駄な投資に終わるのが普通だ。したがって、システムの強化を考える場合は、まずボトルネックを正確に突き止めることが必要である。ネットワークの場合、サーバからの応答がなかなか返ってこないのはサーバが遅いせいなのか、途中のネットワークが遅いのか、あるいは中継点のルータの処理が追いついていないのか、原因を特定しない限りレスポンスを改善することはできない。クライアントPCでも事情は同様で、単にCPUのクロックだけを上げても、全体の処理能力は思ったほど向上しないものである。
名前解決 name resolution TCP/IPネットワークなどにおいて、ホスト名からそのマシンのIPアドレスを求めること。TCP/IPでは、IPアドレスで各ホストを区別するが、これでは人間には分かりにくいのでホスト名と呼ばれる英数字や記号からなる名前を付けている。この名前からIPアドレスを求めることを名前解決といい、何種類かの方法がある。
 最も基本的なのが、hostsファイルと呼ばれるIPアドレスと名前の対応を記述したファイルを使う方法である。動的なネットワーク構成変更には対応しづらいが、最も簡単で、設定のトラブルもほとんど起こり得ない。
 IEN116はIENで規定されていた名前解決の手段で、NISやDNSが普及した現在ではあまり使用されていない。
 NISやDNSは名前を管理する空間を階層的なツリー構造で構成した、柔軟性に富む方法である。通常組織内ではNISかDNSを、InternetではDNSを用いる。
 WINSはWindowsネットワークで使われる方式で、TCP/IPホストと、Windows 95やWindows NTが混在した環境で効果を発揮する。
VRRP 読み方 : 「ブイアールアールピー」フルスペル : Virtual Router Redundancy Protocol ルータの多重化を行うためのプロトコル。VRRPに対応した複数のルータを1つのグループに所属させ、通常はそのうち1つのルータが通信を行うが、そのルータが障害を起こした時に同グループに属するルータが自動的に通信を受け継ぐ。同一グループで通信を行うルータは1台に限られるが、1つのルータが複数のグループに所属することもできるため、設定によって負荷分散を同時に実現することも可能。
PBX 【構内交換機】 「ピービーエックス」 Private Branch eXchange企業などで内線電話同士の接続や、加入者電話網やISDN回線などの公衆回線への接続を行う機器。PBX同士を専用線などで接続すれば広域の内線電話網が構築できる。

パッチ 【patch】 差分 一旦完成したプログラムの一部を修正すること。また、修正を行なうために変更点(差分情報)のみを抜き出して列挙したファイル。「パッチファイル」「差分ファイル」などとも呼ばれる。バグ(不具合)の修正や、小規模なバージョンアップなどを行なう際に、ソフトウェア全体を入れ替えるのは効率的でないため、修正点だけを抜き出してパッチ作成し、これを既存のソフトに組み込むことで修正を行う。多くはインターネットやCD-ROMなどを通じて無償で配布される。なお、パッチを使って修正することを「パッチを当てる」と言う。

Digital Subscriber Lines (DSL), デジタル加入者回線
Fiber to the 光加入者回線
Curb (FTTC)
integrated service digital networks (ISDN),
fixed broadband wireless access
Customer Premises Equipment (CPE) costs
キャッシュ 【cache】 コンピュータの高速化手法の一つ。使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること。また、その際に使われる高速な記憶装置のこと。例えば、メモリはハードディスクに比べれば何百倍も高速にデータの読み書きが行えるため、使用頻度の高いデータをメモリ内に保持しておくことにより、すべてのデータをハードディスクに置いた場合よりも処理を高速化することができる。この場合、メモリがハードディスクのキャッシュである。同様の手法は通信においても利用することができ、低速な通信回線を使って読み込んだデータをハードディスクに蓄えておくことにより、次からは高速にデータを閲覧することができる。単に「キャッシュ」といった場合、コンピュータ内のメインメモリよりもさらに高速なアクセスが可能なCPU内部のキャッシュメモリのことを指す場合が多い。
クラスタ 【cluster】 「クラスタ」 円盤(ディスク)状の記憶装置における記録単位。OSが記憶媒体を管理する際の最小の単位。ハードディスクやフロッピーディスクなどのディスクを利用した記憶媒体は、木の年輪のように同心円状の「トラック」に分割され、これをさらに放射状に等分したものを「セクタ」と言う。OSが媒体を管理する場合は、セクタ単位では小さすぎる(管理に必要な容量が多すぎる)ため、複数のセクタをまとめた「クラスタ」単位で管理する。1クラスタを何セクタとするかは媒体やOSの種類によって