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分娩室に再び入る。
しかし、それでもまだ子宮口は9cmで全開ではない。
院長先生に「へその緒が首に巻いてるし、赤ちゃんが弱ってる、
ここで頑張れなかったら帝王切開になるからね」
と言われた。
え〜〜、なにそれ!!こんだけ苦しんでさらに帝王切開って、そんなの最悪やん!!
帝王切開するなら最初からそうしてよ。という感じだった。
しかし、ここで頑張れば帝王切開にならずにすむんだ。
頑張らねば。検診の時によく書いてあるのを目にした、「生むのは誰でもなく自分だという意識を持つ」という事が頭に浮かび、自分で「私が産むんだ。院長先生や管理人がいても、生むのは私だ。
他の人は助けてくれるだけなんだ」と自分に言い聞かせて、お産に望むことになった。そんな気持ちでいてる頃、着替えて準備が整った管理人が入ってきた、いよいよだ。
院長先生に「陣痛の波が来たら、来たと自分で声を出して教えなさい。
そしたらイキムタイミングを言うから」と言われた。
心の中では「え〜〜、声だすのがしんどいんだよ、波が来たかどうかなんて機械を見ててわかってるくせに、、」
と思いながらお腹が痛み始めたら気合で「きました!!」と叫ぶのである。
看護婦さんが「吐いて、息とめてイキンで!!」と言うのにあわせてイキムが、なかなか上手にイキメない。要領がわからないのである。
もっと練習しとけばよかった。でも、練習したイキミ方が正しいかどうかなんてわからないし、、。そんな時に数ヶ月前にお産した友人が
「腰を床につけるようにするといいねん」
と言ってたのを思い出しそんな風にしてみる。でもまだ赤ちゃんは出てこない。
1回イキンで出る人もいると言うが、そんなの信じられない!!!
私の場合何回イキンだら出るんだろう、もう何回いきんだろう。
とかそんな事を考えながらひたすら波ガ来たら看護婦さんの指示に従ってイキム。
全然だめなので、波が来たら婦長さんが飛んでお腹の上に乗る。
赤ちゃんが降りてこないので無理やり押し出してる感じだ。
横でピョンピョンはねて、全体重をかけてくれるけどダメだ。
「君じゃダメだ」という院長先生の指示で、押し出し係りを少しふくよかな看護婦さんに変わる。それから数回イキムと、院長先生の
「頑張れ!!髪の毛が見えてきたあと少しだ!!」
という声が聞こえる。「パネルに画像だそうか?」
(この病院では、赤ちゃんが生まれた後、後処置をされてる妊婦が赤ちゃんがどんな状態でいるか、{お風呂に入ってる様子など}を分娩台の上から見える位置に液晶画面が設置されてるのだ)と言われたが、そんな怖い画像は見たくないし、またそんな余裕もないので、「いりません!!」とその申し出をお断りした。
後で聞くと管理人は「頼むから、見たいとか言わないでくれ〜〜」
と思ってたらしい。実際、管理人に立ち合わせておいて何だが、私も赤ちゃんの髪の毛とか出てくる瞬間は見たくないよ。そして、無我夢中でいきみ、
気がついたらオギャ〜〜と元気な声で生まれた。
目をつぶってはいけないから、必死で目を開けてたのに何も覚えてないし、出てきた瞬間も見えてない。結局、吸引分娩だったらしいのだが、それも知らず退院前の検診で院長先生に「吸引分娩でした」と言われて、「え?そうだったの?」という感じである。
後で、管理人に「吸引分娩なんだって、知ってた?」と聞くと「水道管を逆流させるパコッとしたのでひっぱってた」といまさら、、という感じで言ってた。
それに、お風呂に入れてもらってる間もオギャーとよく泣く元気な男の子だと私は思ってたのに、管理人が言うのには、
「そりゃ、看護婦さんにコブラツイストされてたもんな」だって、
え?と言う事は、、、最初は泣いてなくて、無理矢理泣かされてたの?
知らない事ばかりである。夢中で何も覚えてないと言ってるわりに、
管理人はちゃんと見てるではないか。
無我夢中とは本当に私の事を言うのである。
生まれてすぐに看護婦さんが胸の上に赤ちゃんを抱かせてくれた。
「生臭く(たぶん羊水の匂いだろう)、想像以上に暖かかった」というのが、正直な最初の感想である。こんなに小さいのに手も足も5本づつあるし、爪も毛もある。最初は玉子みたいだったのに、月日がながれ、ちゃんとした人間になって外の世界にでてくる。
人間てすごい!!
と人の神秘を感じずにはいられませんでした。
しばらくは、不思議な感覚でぼや〜〜っとした状態だったけど、後処理が終わり、院長先生が「よく頑張ったね。おめでとう」と握手をしに来てくれた時には感動で、この病院で産んで良かったと泣けてきました。
院長先生、看護婦さん、お世話になりました。
結局生まれたのは午後4時12分。
朝の5時から陣痛が始まり11時間ちょいのお産でした。
超安産とは言えない物の、なんとか生み終えました。
(管理人は初産ならこんな物じゃない?と言うがそうなのかな、、、?
その割には、生まれてすぐは、こんなの見たら2人目欲しいなんてよう言わんと言ってたが)
赤ちゃんは身長53cm、体重3574gのビックな男の子です。
生まれた瞬間、看護婦さんの「頭でか!!」と言った言葉だけは
私も記憶にあります。頭囲は35.5cmでした。頭大きいからなかなか降りてこなかったらしい。
最初は、お産は女の人がするもので、男の人はよそで頑張ってるから、お産は女の人が一人で頑張ってするもの。
と思ってたけど、実際に産み終わると私一人でなく、
付いててくれた管理人と一生懸命でようとした赤ちゃんと私と3人で協力して生んだと言う感じです。
家のモット〜〜は「なんでも、ジョリーと僕とで半分こ」♪
でなんでも一緒に協力してする。なので、お産も我が家らしくて良かったと思います。
だから、赤ちゃんが無事に生まれたのも私のお手柄でなく、皆のお手柄なのです。
赤ちゃんができてから生まれるまで、いろんな事があったけど、
いろんな事がわかり、ちょっぴり大人になり、やさしくなれた気がします。
それもこれも、赤ちゃんのおかげです。だから、、、、、
和貴、生まれてきてくれてありがとう!!
これからもよろしくね。
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