isako's blog

 

2010.05.20 Thursday

インフルエンザワクチン〜この秋は1種類

 世界保健機構(WH0)が、来季のインフルエンザに新型の豚インフルを組み込むことを推奨すると発表しました。そういったことから、国内のインフルエンザワクチンは今秋、1種類にまとめられる見通しです。今季のように季節性と新型の2種類のワクチンを打つ必要がなくなり、例年約4000万人にものぼる接種希望者の負担額が軽くなります。
必要量の確保、国産で可能に  
 国内では今季、インフルエンザワクチンをつくっている4社が季節性(成人換算で約4000万人分)と新型(同約5400万人分)の両方を製造しなくてはならず、国内だけでは新型が足りませんでした。
今季、圧倒的に新型流行→1万8076件 
 国立感染症研究所のまとめでは、昨年8月末から今年2月中旬までに全国の定点医療機関などを受診した患者から採取され、地方衛生研究所で分析されたインフルエンザウイルスのうち新型が1万8076件、これに対し、Aソ連型はゼロ、A香港型は15件、B型は9件と、圧倒的に新型が多く発症しています。こういった調査から秋以降も新型がインフル流行の中心になると予測しています。

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2010.02.02 Tuesday

「新型」輸入ワクチン大量在庫〜1126億円の損失?

 2月から出荷が始まる予定だった新型インフルエンザの輸入ワクチンについて、第1回出荷分(474万回分)の配分を希望した都道府県は山梨県だけでした。(1月29日isako's blogブログ参考)
 輸入ワクチンは、国が欧州の2社から計約1126億円で計約9900万回分を購入する契約を結んでおり、2月3日にノバルティス社(スイス)製の234万回分、同5日にグラクソ・スミスクライン(GSK)社(英国)製の240万回分がそれぞれ各自治体へ初出荷される予定でした。
有効期限は6ヶ月〜18ヶ月だが…
 ノバルティス社製は、免疫増強剤(アジュバント)を添加した細胞培養型ワクチン。厚労省と契約した2500万回分をドイツ工場で生産済みで、既に日本に向けて1200万回分を出荷したそうです。有効期限は製造から6か月ですが、「実施中の安定性試験の結果によっては延びる可能性がある」(広報部)としています。
 一方、グラクソ・スミスクライン社製は鶏卵を使って製造され、アジュバントを混合して使用するもの。厚労省とは7400万回分の契約を結んでおり、カナダ工場で生産しています。有効期限は18か月。
余っても解約条項ない輸入ワクチン、大量廃棄も… 
 厚生労働省などによりますと、輸入ワクチンは、余った場合に解約する条項がなく、他国への転売もできない条件になっています。
 GSKのワクチンは転売先で副作用被害が生じた時の補償を日本政府が肩代わりしなければならず、転売は事実上不可能。世界保健機関(WHO)を通じて発展途上国に供与することしかできません。ノバルティスの製品は供与もできず、余れば廃棄するしかないということです。

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2010.01.29 Friday

「新型インフルワクチン」“余る実態”に怒る医療機関

 新型インフルエンザの輸入ワクチンについて、厚生労働省は22日、46都道府県が入荷を希望していないことを明らかにしました。輸入ワクチンをめぐっては国の方針が当初の「2回接種」から「1回接種」に変更されたことから、「余る」と指摘されてきました。使用期限が約半年と短いものもあり、厚労省は余ったワクチンを備蓄する方針ですが、一部の契約解除や途上国への寄付なども視野に入れ、在庫の有効利用を検討し始めています。
希望者に打てず〜国の方針に憤り 
 流行が下火になる中、接種希望者は減少しており、国産ワクチンですら余っているのが現状です。こうした事態に、医療機関からは怒りの声も出はじめています。
 東京都世田谷区の診療所「しまだクリニック」の島田知則院長は、「こんな事になるなら、センター試験前に受験生に打ってあげられた」と憤りを見せています。同院では、11月ごろ受験生から接種希望が殺到しましたが、国が接種を認めた優先対象者でなかったため、すべて断っていました。輸入ワクチンについては「副作用への不安が根強く、接種を希望する人は少ないだろう」と話し今後も入荷するつもりはないとしています。
予防接種者は最大1947万人〜初の死亡例?
 新型インフルエンザワクチン接種者数ですが、納入量を基にした1月18日までの推定接種者数は最大1947万人となっています。
 29日、新型インフルエンザの国産ワクチンを接種した新潟県の80代女性が、ワクチンの副作用で死亡した可能性があるとの報告を受けたと発表しました。新型インフルエンザワクチン接種後の死亡例は、117例ですが、これまで接種と死亡の因果関係について、主治医が「関連あり」と報告した例はありませんでした。同省は複数の専門家に検証を依頼する予定です。
 同省によりますと、女性は高血圧や心臓病の持病があり、ワクチンを打った主治医は女性の死亡について、持病が悪化した可能性と、接種に伴うショック症状「アナフィラキシーショック」の両方が原因として考えられるとした上で、「ワクチンとの因果関係がある」と報告したというものです。

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2009.11.19 Thursday

インフルエンザ治療薬〜点滴注射薬「ペラミビル」

 塩野義製薬は今月、インフルエンザ治療薬「ペラミビル」の日本での製造販売の承認申請を10月に行ったと発表しました。
 新型インフルエンザ(H1N1)が流行するなか、第3相臨床試験の結果が得られてから約3カ月という、非常に短期間での承認申請にこぎつけました。
 「ペラミビル」は、米バイオクリスト・ファーマシューティカルズ社から導入、国内での独占的開発・販売権を塩野義が取得しています。「タミフル」「リレンザ」に次ぐ、第3のインフルエンザ治療薬として期待されています。飲み薬の「タミフル」、吸入薬の「リレンザ」と異なり、「ペラミビル」は点滴注射薬であるため、重症患者や高齢者でも使いやすい点が特徴です。
強毒性「鳥インフルエンザ」にも効果か
 報道によりますと、2007年に米製薬会社と契約し、日本国内での開発と販売の権利を取得した新薬(ペラミビル)は、飲み薬のタミフルや吸入式のリレンザと違い注射剤。症状が軽い場合は1回の投与で効果が期待でき、感染後、時間がたった場合にも有効で、試験段階では強毒性の「H5N1型」の鳥インフルエンザにも効果が見られたという。
 インフルエンザへの感染が判明すると、その場で15分間の点滴投与を受け、それ以降の投薬は必要ありません。重篤患者や年配者など、自力で薬を飲むことができない人への投与も容易です。早ければ平成22〜23年の冬にも市場投入される見通しです。

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2009.11.18 Wednesday

新型〜ワクチン接種後副反応及び推定接種者数

 平成21年10月30日から11月9日までに厚生労働省が入手した新型インフルエンザワクチン接種後の副反応の報告をとりまとめた内容です。
 副反応の内容は、季節性ワクチンと同様です。接種開始(10月26日〜11月8日)の医療機関納入量は、123万人分であり、推定接種者数は最大123万人と考えられます。
副反応報告〜季節性より高い?
 推定接種者数における副反応報告の頻度は、0.023%、うち重篤症例は0.0019%と計算されています。接種医療機関の協力をいただき、積極的に報告いただいていることから、副反応報告の頻度は例年の季節性インフルエンザワクチンよりも高いものと考えられます。
副反応一覧(10月30日〜11月9日報告分)
●重篤な副反応(入院や入院に相当する治療を要する)
・アナフィラキシー(血圧低下、呼吸困難を呈するアレルギー反応)11例
・血管迷走神経反射(注射等によって起こる冷汗、悪心、血圧低下)2例
・39℃以上の発熱  1例
・咳、頭痛、関節痛、息苦しさ、喘息  1例
・急性肝障害  1例
・左上肢の痛みとしびれ  1例
・末梢神経炎、筋炎  1例
・間質性肺炎憎悪  1例
・紫斑、意識障害、けいれん  1例
・頭痛、めまい  1例
・嘔気、血圧低下、腰、下肢痛  1例
・気管支喘息発作  1例
・気分不快  1例
・急性アレルギー性皮膚炎  1例
国産ワクチン接種後死亡例〜接種が原因ではない?
 厚生労働省は17日、新型インフルエンザの国産ワクチン接種を受けた長野県の80代の女性が、接種後に持病の間質性肺炎が悪化して死亡したと発表しました。新型ワクチン接種後の死亡事例の報告は4例目。厚労省はワクチン接種が死亡の原因ではないとみていますが、専門家の意見を聞く方針です。

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2009.11.17 Tuesday

新型インフル〜ワクチン接種回数見直し

 健康成人に対する2回接種後の臨床試験の結果が得られたことから、新型インフルエンザ接種回数について、専門家の意見も伺いながら検討を行い以下の方針で対応することになりました。(11月11日付け厚生労働省からの通達)
ワクチン接種の回数は以下の通り
1.「健康成人」は1回接種
2.「妊婦」は1回接種
3.「基礎疾患を有する」者は1回接種とするが、著しく免疫反応が抑制されている者は2回接種としても差し支えないものとする。
4.「中高生」は当面2回接種とするが、今後の中高生を対象とした臨床試験の1回の接種結果を踏まえ判断する。
●「中高生」とは「中学生、高校生に相当する年齢の者」のことを言う。
●具体的には、@接種時点で満13歳以上であって、かつA平成3年4月2日から平成9年4月1日までに生まれた者となる。
●従って、「中学生、高校生に相当する年齢の者」に該当しない18歳及び19歳の者については、1回接種となる。
5.「65歳以上の者」は1回接種とする。
<新型インフル>接種日程前倒し…小学高学年は12月下旬
11月17日20時32分配信 毎日新聞
 厚生労働省は17日、新型インフルエンザワクチンの接種回数見直しに伴い、標準的な接種スケジュールを変更し都道府県に通知した。0歳児の保護者らと小学校高学年の接種開始は12月下旬、中学生は1月前半となり、半月〜1カ月前倒しされた。当面2回接種としている中高生への接種が1回に見直されれば高校生も前倒しの可能性がある。また、輸入ワクチンを使う予定だった高校生全員と高齢者の一部にも国産を使うことになった。
 スケジュールを見直したのは、18歳以上が1回接種となり、妊婦や基礎疾患のある大人の2回目分を他に回せるようになったため。変更を受け、都道府県がそれぞれ、新たな接種開始時期を定める。
 変更に伴い、国産ワクチンは従来より約1350万人多い、約4300万人に使える。高校生全員に加え、健康な65歳以上2100万人のうち1000万人が国産となる。ただし、65歳以上の人は国産の配分を待つと接種開始が2月後半になるが、輸入ワクチンなら1月前半から可能になる。余った輸入ワクチンは、優先接種対象外の希望者に使われる見通し。

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2009.10.24 Saturday

医師、看護師に新型インフルワクチン接種

 大流行を前に、当院でも医師、看護師に新型インフルエンザワクチンの接種を行いました。新型インフルエンザワクチンについては、国や自治体が管理しているために希望した全ての医療従事者に接種できるわけではありません。各病院への配分が一律に決められており、医療の現場からは「全然足らない」「追加分はいつ届くのか」などの声が相次いでいます。当院でも希望した半分数しか届かなかったために、医師、看護師ら優先順位を決め接種を行いました。
写真/私も22日(木)新型インフルエンザワクチンの接種を受ける
ワクチン接種で4人に副作用〜意識低下など 
 厚生労働省は23日、新型インフルエンザ用ワクチンを接種した医療従事者約2万人のうち、4人に一時的な意識レベルの低下や嘔吐などの比較的重い副作用、また、発熱、頭痛などの軽い副作用が3人にあったという報告がありました。ワクチンとの明確な因果関係は現時点でわかりませんが、一人に鯖アレルギー、一人に薬物アレルギーの既往があったとのことです。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 23:13 | comments(0) | - |

 

2009.10.20 Tuesday

新型インフル〜重症化防ぐ「肺炎球菌ワクチン」に注目!

 新型インフルエンザが流行する中で、高齢者の肺炎の原因として代表的な「肺炎球菌」への感染を予防する「肺炎球菌ワクチン」に注目が集まっています。
肺炎球菌ワクチン〜高齢者は接種を! 
 新型インフルエンザが大流行する前に、体力に自信のない高齢者や、心臓・呼吸器等に不安を感じている人、肝機能障害の持病などのある人は接種しておいた方が良いのではないでしょうか。
 日本で認められている肺炎球菌ワクチンの接種は一回だけです。その理由は、肺炎球菌ワクチン接種後、5年ほど効果が持続するのですが、その後、再接種すると副作用がでることがわかっています。疼痛や注射部位が赤く腫れ上がる等といった強力な副作用だそうです。
「肺炎球菌ワクチン」公費助成進まず
 新型インフルエンザによる肺炎の併発を防ぐため、肺炎球菌ワクチンの予防接種費用を自治体が公費で助成するケースが全国で増えています。しかし、2009年7月現在で、兵庫県内で助成しているのは太子町とたつの市のみです。高齢者はインフルエンザにかかると4人に1人が肺炎を患うとされていますが、個人で負担する接種費用は7000〜8000円と高額です。

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009.10.19 Monday

新型インフル〜国産ワクチン医療従事者から接種開始

 新型インフルエンザ用ワクチンの接種が19日、最優先とされた医療従事者(インフルエンザ患者の診療に直接当たる医師と救急隊員)を対象に一部で始まりました。準備期間の短さなどから態勢が整わず、同日接種をスタートする都道府県は全体の半数程度の23府県に留まっています。
接種は原則1回、副作用は? 
 同省は、国産ワクチンの臨床試験において、1回の接種で十分な免疫が得られることが分かったため国産ワクチンの接種回数を原則1回とする方針。併せて約2万人を対象に副作用の発生頻度なども調べる予定です。
 尚、白血病やエイズウイルス(HIV)感染などで免疫状態が悪化している人、1歳以上13歳未満の子どもは1回接種では十分な免疫が得られない可能性があり、原則的に主治医の判断で2回接種とします。
臨床試験200人には重篤な副作用認めず 
 現時点での医療機関受診者は、推定で64万人。心配されるワクチンの副作用ですが、半数程度に赤く腫れるなどの症状があるものの、重大な副作用がないことから、季節性インフルエンザワクチンの副作用と変わりはないようです。接種費用は、2回接種の場合、1回目3,600円、2回目2,550円で計6,150円となります。詳しくは、「厚生労働省新型インフルエンザ情報」以下へ。
●電話03−3501−9031(午前10時〜午後6時)
●ホームページでも公開しています。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 20:57 | comments(0) | - |

 

2009.10.15 Thursday

新型インフル〜ワクチン優先接種の基礎疾患

 新型インフルエンザワクチンが10月下旬から始まる予定です。しかし供給量が限られていることから、全ての人が同時にワクチン接種を行うことが困難なために、国は特に優先して接種する人の基準を以下のように示しています。
優先接種の対象とする基礎疾患の基準
1.慢性呼吸器疾患:気管支喘息やCOPD、気道分泌物の誤えんのリスクのある者(脳性麻痺、認知機能障害、精神運動発達障害)を含む。
2.慢性心疾患:血行動態に障害がある者を対象とする。ただし高血圧を除く。
3.慢性腎疾患:透析中の者、腎移植後の者を含む。
4.慢性肝疾患:慢性肝炎を除く。
5.神経疾患・神経筋疾患:免疫異常状態、あるいは呼吸器障害の身体衰弱状態を生じた疾患・状態を対象とする。
6.血液疾患:鉄欠乏製貧血、免疫抑制療法を受けていない特発性血小板減少性紫斑病と溶血性貧血を除く。
7.糖尿病:妊婦、小児、併発性のある者。またはインスリンおよび経口糖尿病による治療を必要とする者。
8.疾患や治療に伴う免疫抑制状態:悪性腫瘍、関節リウマチ・膠原病、内分泌疾患、消火器疾患、HIV感染症を含む。
9.小児科領域の慢性疾患:染色体異常症、重症心身障害児・者を含む。
 当院でも入院、通院患者の中から、主治医が判断し優先して接種が必要な方約200人に電話連絡し接種希望の有無を確認しました。こういった基礎疾患のある方は、新型インフルエンザを受けるか否かはかかりつけ医に相談して下さい。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 22:40 | comments(0) | - |

 

2009.10.14 Wednesday

新型インフル〜医療資源の有効利用にご協力を!

 新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染者数が増加しており、会社や教育機関などから、インフルエンザでないことを証明する書類を希望されたり、検査を希望される方が増加しています。
 しかし、ご本人またはご家族の症状がインフルエンザを強く疑わせるものではない場合や無症状で健康な方については、保険診療としては、原則、検査を行わないことになっています。
迅速テスト〜発症後12時間以上で陽性 
 インフルエンザ迅速テストは、発症後12時間以上経たないと陽性にでない場合や新型インフルエンザ罹患者で有症状の方でも陽性とならない場合があるなど完全な検査ではありません。そういったことから、発症前の検査は医学的に意義はなく、診療時点とはいえ、感染症に罹患していない証明を医学的に行うことは非常に困難なことでもあるのです。
検査キットは入手が極めて困難 
 また、現在、検査キットは入手が極めて困難な状況となっています。高熱患者さんや実際に感染した人を優先せざるを得ない状況にありますので併せてご理解を願いします。
インフルエンザ〜尼崎市内の学年、学級閉鎖相次ぐ 
 新型インフルエンザの集団感染の恐れがあるとして、阪神間では学年、学級閉鎖が相次いでいます。尼崎市内の学年、学級閉鎖(読売新聞より)
●学年閉鎖:小園小6年、金楽寺小6年、長洲小6年、杭瀬小6年。
●学級閉鎖:梅香小2年、小園小特別支援、金楽寺小2年、4年、長洲小4年、名和小6年、武庫の里小1年、塚口小4年、5年、武庫北小特別支援、立花南小1年、5年、潮小5年、七松小2年、4年、5年、浜小4年、下坂部小1年、5年、武庫南小6年、武庫東中3年、南武庫之荘中3年、1年、小園中1年、2年、3年、大庄北中2年、大成中1年、特別支援、市立尼崎高校3年、城内高校1年。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 18:16 | comments(0) | - |

 

2009.10.06 Tuesday

新型インフルのワクチン接種〜医療機関は混乱

 10月中旬から始まる新型インフルエンザ用のワクチン接種を前に、自治体や医療機関の間に「準備期間が短すぎる」などといった困惑の声があがっています。
 ワクチン接種に関する国の基本方針が示されたのは今月1日。接種開始まで約2週間しかなく、優先接種の対象である「持病のある人」をどう選別するのか。スムーズな実施に向けた課題は多いのが現状です。
接種対象者の選別等々…対応に追われる 
 国の基本方針によりますと、「接種は国と委託契約を結んだ医療機関で実施。今月19日の週から医療従事者を皮切りに、優先順位に従って希望者に国産ワクチンの接種を始める。」とあります。接種目的として、感染者の重症化を防ぎ、医療体制を維持することを明示しています。
 当院でも昨日12:12に医師会から「重要」と記載したファックスが届き、第一次集約として、本日午後5時必着でワクチン接種者を選別しファックスにて報告するようにとの内容でした。即時に院長、内科部長らが集まり接種者の選別を行い、午後にファックスにて連絡をしました。
 季節性インフルエンザワクチンも昨年の8割程度しか入らず、そちらの選別も行う必要があり、昨日から今日にかけ医療機関は大混乱です。
国が示した最優先接種対象者
1)インフルエンザ患者を診る医療従事者(約100万人)
2)持病のある人と妊婦(約1千万人)
3)1歳から小学校低学年の子ども(約1千万人)
4)1歳未満の乳児の保護者と優先対象だがアレルギーなどで接種を受けられない人の保護者ら(約200万人)。このほかに小学校高学年と中高校生(約1千万人)、持病のない高齢者(約2100万人)も優先されます。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 22:33 | comments(0) | - |

 

2009.10.05 Monday

インフルエンザワクチン豆知識

 政府の新型インフルエンザ対策本部は、ワクチン接種を10月19日の週から始めると決定しました。
 インフルエンザのワクチンは一般に「うったら絶対かからない」とは言えません。今の技術に限界があるからで、新型も同じで、豪の報告では接種した240人のうち少なくとも1人は発症しています。しかし、インフルエンザワクチンをうつと、明らかに死亡の危険を減らします。発症しても重い合併症を防ぎ、命を守る。これが、インフルエンザワクチンの使命です。
すでに感染した人〜今シーズン接種は不要 
 大阪労災病院の川村尚久・小児科部長は「すでに新型にかかった人なら、今シーズンはワクチンを接種しなくても大丈夫。ただし、来シーズンは接種しないとだめですよ」と話す。 なぜ今季限りなのかでしょうか。インフルエンザウイルスには毎年少しずつ姿を変える性質があり、新型も次の季節には変化しているかもしれないからです。
季節性インフルエンザワクチンは、「新型に効果なし」
 季節性インフルエンザも新型も、ウイルスの型は同じH1N1です。だったら、季節性の予防接種も、少しは新型への防御力があるんじゃないか? そんな期待を、米疾病対策センターが先月きっぱりと「効果なし!」と否定しています。
 北海道大助教の岡松正敏さんは「季節性ウイルスは、人の間で流行を繰り返すうち、起源の豚ウイルスと表面がずいぶん変わったからです」と説明します。今回の新型は起源の姿により近いため、ウイルスの表面に対応して作った季節性ワクチンは効かないのです。

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2009.09.14 Monday

「新型インフル」ウイルスが直接死因〜季節性と同じでない

 感染が広がっている新型インフルエンザについて、世界保健機関(WHO)の新型インフルエンザ対策に携わる押谷仁東北大教授は、「通常の季節性インフルエンザと同様と言われるが、被害は全く違う形で出てくる。想定される被害にどう対処するか、真剣に考える必要がある」と警告しました。
 押谷教授によりますと、「ほとんどの感染者は軽症だが、5歳以下と20−50代を中心に重症、死亡例があり、高齢者では少ない。持病のある人や発症後の治療が手遅れだった人以外に、一部の健康な成人も重症のウイルス性肺炎を起こしており、「こうなると先進国でも治療が難しい」という。
 その頻度が低いため、「100人、200人規模では分からないが、10万、20万になれば見えてくる」と同教授は話しています。季節性インフルエンザによる死者の多くは高齢者か重い疾患のある人で、「今回のは全く違う。ウイルスが直接死因になっている」とも話しています。
 重症者は集中治療室(ICU)での管理が必要ですが、「効率化で削減され、ICUがない地方もあり、都会でも不足している」と日本の医療の弱点を挙げ、被害が拡大する恐れがあると指摘しています。 
ウイルス性肺炎の可能性がある症状
 もともと健康な方でも、以下のような症状を認めるときは、すぐ医療機関を受診して下さい。
【小児】
●呼吸が速い、息苦しそうにしている
●顔色が悪い(土気色、青白いなど)
●嘔吐や下痢が続いている
●落ち着きがない、遊ばない
●反応が鈍い、呼びかけに答えない、意味不明の言動がみられる
●症状が長引いて悪化してきた
【大人】
●呼吸困難または息切れがある
●胸の痛みが続いている
●嘔吐や下痢が続いている
●3日以上、発熱が続いている
●症状が長引いて悪化してきた

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2009.08.19 Wednesday

「新型インフルエンザ」推定6万人〜本格流行始まる!!

 舛添厚生労働相は本日、新型インフルエンザ感染の拡大が続き、死者が相次いだことに関して、「本格的な流行が既に始まったと考えていい」と語り、秋以降に懸念される大流行に備えた感染予防の徹底を呼びかけました。 (昨日のisako's blog参照)
リスク高い人〜不要不急の外出は控えよう 
 未だ弱毒性ということですが、免疫を持たない点では、「季節性と同じではない」としています。基礎疾患を有する人は重症になりやすく、不要不急の外出は控えるように話しています。
●重症化するリスクが高いと考えられる人=妊婦、幼児、高齢者、慢性呼吸器疾患、代謝性疾患(糖尿病等)、腎機能障害、免疫機能不全等。
尿から排泄されるタミフル成分… 耐性懸念 
 インフルエンザ流行期に、治療薬タミフルの成分が下水処理場から河川に放流された排水中に含まれていることを京都大の研究チームが都市排水や河川水の分析結果から判明しました。
「インフルエンザウイルス」鳥が飲み耐性化の恐れ 
 日本は世界最大のタミフル使用国で、人が服用したタミフルの約80%はそのまま体外に排泄されるとされています。
 下水処理場から出た排水の温度は冬でも15度前後で鳥が集まりやすく、鳥インフルエンザに感染している水鳥がこの水を飲んだ場合、ウイルスがタミフル耐性になる可能性もあると言っています。
 今後、ウイルスの働きなどにどのような影響が出るのか、注意深く見て行く必要があると国立感染症研究所感染症情報センター長は話しています。

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2009.08.18 Tuesday

「新型インフルエンザ」大流行の兆し、懸念されるこの秋

 新型インフルエンザの感染が、秋以降に懸念される「大流行の兆し」がすでに見られています。報道によりますと、8月9日までの1週間で、全国約5000の医療機関からの報告に基づく1機関あたりの患者数は、流行指標となる「1人」に相当する0・99人。全国推計6万人とされる患者のほとんどが新型の感染者ということです。
 これから秋にかけ主な感染源となる学校が再開し始めるので、注意が必要です。
個人の予防対策がいちばん大切!! 
 新型インフルエンザの感染経路は季節性と同じと考えられており、主な感染経路は二つあります。咳やくしゃみによる飛沫感染と、ウイルスのついたドアノブや電車のつり革などを触ってうつる接触感染です。今後いちばん大切なことは、個人の予防対策なのです。
「くしゃみ1回、飛沫200万個」咳エチケット、手洗い・うがい
@くしゃみの飛沫は2m以上近く飛びます。1回のくしゃみで出る飛沫は200万個とも言われています。咳やくしゃみの際は、ティッシュなどで口と鼻を覆い、ティッシュがない場合は、袖口(前腕部)で押さえて極力、飛沫が拡散しないようにします。また他の人から顔をそむけ、1m以上は離れること。
A外出から帰ったら、手洗いを欠かさず行います。インフルエンザウイルスは脂質の膜でおおわれているので、石鹸などの界面活性剤で簡単に死滅します。うがいは感染の予防にはなりませんが、のどを清潔に保つ効果があります。
人ごみを避ける、マスクを着用 
 可能な限り、人ごみを避けること。マスクは予防に一定の効果があります。適切な栄養と睡眠で、体力や抵抗力を維持するようにお勧めします。

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2009.07.23 Thursday

「新型インフルエンザ」 家庭看護の要点

 新型インフルエンザ(豚)は、6月11日に「フェーズ6」に引き上げられ、以降も47都道府県、国内で4000人の感染者が確認されています。7月22日にはインフルエンザ脳炎と診断された7歳の男児もおり引き続き注意が必要です。
原則、発症7日間、解熱後2日間は自宅療養 
 新型インフルエンザが国内で初めて確認された当時は、発熱外来が設置され、厳重な隔離入院が国の方針でした。その後、季節性のインフルエンザ並の弱毒性ウイルスであることが判明してから、発熱外来は廃止、自宅療養を指導するといった緩和措置に変更されました。
家族に症状 注意点は?発熱時の看護は? 
●新型インフルエンザ(豚)の症状は、突然の発熱、せき、鼻水、全身のだるさ、頭痛、筋肉痛など、主な症状は季節性のインフルエンザと変わりはありませんが、糖尿病など持病がある人たちを中心に重症化することがあり注意をして下さい。
●発熱時の看護は、首、わきの下、太ももの付け根など動脈に近い場所を冷やすと、熱を下げる効果があります。頭を冷やすと気持ちよく、頭痛が緩和されることがあります。
●感染者は家族と別室にし、看護するのは特定の人にします。接する時はマスクをつけ、接触の機会を少なく。看護の後は、物に触れる前に石けんで手を洗って下さい。感染者が看護を受ける時はマスクをするのが望ましい。
●トイレなどに行った後は、病人が触れたドアノブなどを台所用漂白剤で拭けば消毒になります。
この秋冬、インフルエンザ第2波に注意! 
 この秋にインフルエンザの第2波が来ると言われています。インフルエンザ(豚、鳥)の違いやこれからの治療薬、予防接種など、感染防止対策委員会、内科部長から7月21日に詳しく講演がありました。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 22:04 | comments(0) | - |

 

2009.07.03 Friday

「タミフル耐性ウイルス」初の国内確認

 大阪府内の新型インフルエンザ患者から、治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスが検出されました。国内では初めて。
 厚労省によりますと、5月15日に発症した別の患者と濃厚接触した人で、予防のためタミフルを服用中に発熱し、新型と診断されました。大阪府公衆衛生研究所の遺伝子解析で、タミフル耐性を示す突然変異が確認されました。
 この患者は、別の治療薬リレンザを投与されて回復し、周囲への感染拡大は認められていません。タミフル耐性ウイルスは、季節性インフルエンザからすでに見つかっています。国は、今後ともタミフルを使用する方針は変えない見通しです。
タミフル耐性ウイルス、検出は先月18日…大阪府は報告せず
7月3日1時16分配信 読売新聞
 大阪府内の新型インフルエンザ患者から、治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスが検出されたことを受け、府も2日深夜、記者会見を開いた。 府は6月18日に遺伝子検査でタミフル耐性ウイルスを検出していたが、「感染拡大の恐れはなく、より専門的な検査が必要」として今月1日まで厚労省に報告していなかった。厚労省が2日、公表を促し、急きょ発表したという。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 14:21 | comments(0) | - |

 

2009.07.02 Thursday

「自然免疫」〜ウイルス侵入 素早くキャッチ

 私達の体には、一度かかった病気に対して抗体ができる「獲得免疫」のほか、初めて出会ったウイルスや細菌にもいち早く反応する「自然免疫」という機構が備わっています。
 全身のあらゆる場所で病原体の侵入を見張っている「交番のお巡りさん」にあたるのが、マクロファージや樹状細胞です。細胞膜などの表面に細菌やウイルスの成分を探知するセンサーが多数存在します。侵入をキャッチすると信号を発して、強力な殺菌力を持つ食細胞などの応援部隊を集めて抑え込む仕組みです。
この分野の研究… 日本は世界のトップを走る  
 審良(あきら)静男大阪大学免疫フロンティア研究センター拠点長らは、特殊な構造のたんぱく質でできているセンサー「トルライク・レセプター(TLR)」を発見しました。これはサルモネラ菌などの毒素に反応して免疫反応を起こすセンサーです。哺乳類で10種類以上見つかっており、病原体の成分ごとに別々のセンサーが反応し「敵」の種類を見分けています。
新型インフルエンザ“新薬”も期待 
 京都大ウイルス研究所の藤田尚志教授らは2004年、細胞質中を漂いながらインフルエンザやC型肝炎などのウイルスに反応する「リグライク・レセプター(RLR)」という新しいセンサーを発見しました。
 ウイルスは、RLRのセンサーを切ってしまうNSという遺伝子を持っており、この遺伝子の働きが感染力や症状の強さと関係しているらしいのです。藤田教授は「NSを抑えるような新薬を開発し、タミフルなどと併用すれば、新型インフルエンザなどの治療に役立つだろう」と話しています。
日本の底力 
 DNAを遺伝子に持つウイルスを探知する細胞内センサーは見つかっておらず、世界中で研究が進んでいます。こういった日本での研究・発見がこれまで注目が低かった自然免疫の研究分野を免疫学の「主役」に押し上げたのです。 (6月29日読売新聞より)

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 22:14 | comments(0) | - |

 

2009.07.01 Wednesday

「タミフル」耐性ウイルス、デンマークで確認

 報道によりますと、デンマーク保健当局とスイスの医薬品大手ロシュは、デンマークの新型インフルエンザ(H1N1型)感染者から、ロシュ製造の抗ウイルス薬「タミフル」に耐性を持つウイルスを初めて確認したと発表しました。保健当局は声明の中で「(今回発見されたウイルスが)公衆衛生への危険要因にはならず、インフルエンザ治療薬としてタミフルを推奨する姿勢に変わりはない」としています。
新型インフルエンザ、変異で薬剤耐性 
 抗ウイルス薬のタミフルとリレンザは、ともに新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に有効とされています。一方で、昨冬、世界各地で大流行したAソ連型インフルエンザはタミフルが効きにくかったことが判明しています。
 薬剤が効くかどうかは、ウイルス遺伝子の変異に大きく左右されます。「インフル、変異で薬剤耐性ウイルスは、表面にあるたんぱく質のとげの『ヘマグルチニン(H)』を、感染しようとする細胞表面にある糖の一種『シアル酸』にくっつけて細胞内に侵入します。ところが、増殖して外に出る時には、くっつきやすさが逆に邪魔になるのです。この時、シアル酸を加水分解して切り離す“はさみ”になるのが、もう一つのとげ「ノイラミニダーゼ(N)」だ。」と説明しています。
 タミフルやリレンザは、はさみに取り付いて切断を阻止し、他の細胞への感染を防ぐのです、『はさみの形が突然変異で変わる場合がある。』これが耐性ウイルスということです。
効果は300分の1に低下 
 N遺伝子の特定の部位がたった1か所変わるだけで、はさみを開きにくくする留め具のようなものができ、タミフルが入りづらくなって効果が約300分の1に低下します。昨冬流行した耐性ウイルスがこれに当たると説明しています。一方、タミフルより細身のリレンザもB型インフルエンザで耐性ウイルスが見つかるなど弱点も…
自然な突然変異〜新薬の開発に期待 
 このような耐性を決める遺伝子の部位は計12か所見つかっており、中にはタミフルの効果を1万分の1にする変異もあるらしい。
 タミフルの使い過ぎによる耐性化ではなく、自然な突然変異とみられていますが、新潟大の斎藤玲子講師(国際感染医学)は「別の遺伝子も同時に変異し、感染力低下を補ったのだろう。予想外の変異を遂げる以上、既存の薬がいつまで持つかわからない。より効果的な新薬の開発が必要だ」と話しています。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 23:14 | comments(0) | - |

 

2009.06.13 Saturday

新型インフルエンザに効果あり? 漢方薬「麻黄湯」

 インフルエンザの治療に漢方製剤の「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果を、福岡大病院の鍋島茂樹・総合診療部長らが明らかにしました。新型インフルエンザへの効果は未確認ですが、タミフルの効かない耐性ウイルスも増える中、注目を集めそうです。
 日本感染症学会で4月に発表された鍋島部長らの研究は、昨年1月〜4月に同病院を受診し、A型インフルエンザウイルスを検出した18〜66歳の男女20人の同意を得て実施。うち8人はタミフル、12人は麻黄湯エキスを5日間処方しました。ともに発症48時間以内に服用し、高熱が続く時は解熱剤を飲んでもらいました。
 服用開始から平熱に戻るまでの平均時間は、タミフルが20・0時間、麻黄湯が21・4時間でほとんど差がなく解熱剤の平均服用回数はタミフルの2・4回に比べ、麻黄湯は0・6回と少なくて済んだということでした。麻黄湯のインフルエンザへの効能は以前から承認されており、健康保険で使えます。
 鍋島部長は「正確な効果の比較には大規模で厳密な研究が必要だが、タミフルは異常行動などへの懸念から10歳代への使用が原則中止されていることもあり、漢方薬という選択肢の存在は大きい」と話しています。
*2009年5月8日の読売新聞にこの記事が掲載されてから、麻黄湯が求める人が急に増え、一時品薄になったようです。 私はいつもの薬局で、写真の液体風邪薬「麻黄湯」を買ってみました。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 00:19 | comments(0) | - |

 

2009.06.12 Friday

「新型インフルエンザ警戒度6」 世界的大流行宣言!

 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日夕(日本時間12日未明)、新型インフルエンザの警戒度を現行の「フェーズ5」から、世界的大流行(パンデミック)を意味する「6」へ引き上げると発表しました。インフルエンザのパンデミック発生は、世界中で約100万人が死亡した1968年の香港風邪以来41年ぶりです。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 07:33 | comments(0) | -

 

2009.06.11 Thursday

インフルエンザワクチン、製造数量に限界あり

 新型(豚)インフルエンザワクチン、同じく新型(鳥=プレパンデミック)インフルエンザワクチン、季節性インフルエンザワクチン。どのワクチンを優先して製造すべきか… また季節性に今回の新型(豚)インフルエンザワクチン株を混ぜるのか…判断に困っていた厚労省は、WHOの方針を元にワクチンをそれぞれ別々に製造することに決め、来月から製造開始する見込みです。
新型用ワクチン2500万人分=季節性インフルは2割減 (厚労省試算)
 厚労省は、6月9日、年内に製造できる新型(豚)インフルエンザ用のワクチンが2500万人分になるとの試算結果を明らかにしました。製造ラインを振り向けるため、季節性のワクチン製造量は前年の79%に当たる約4000万人分に減るとのことです。
 同省の試算では、季節性から新型用に製造を切り換えるタイミングを7月中旬に設定。12月末まで新型用の製造を続けた場合、2500万人分が確保できるとしています。昨年5400万人分を造った季節性のワクチンは4280万人に落ち込むことになりますが、昨年実際に使われたのは約4000万人分で、実際の使用量をカバーできる可能性はあるとのことです。
 一方、ワクチンの製造数量に限界があることから、1000万人分を計画していた新型(鳥)インフルエンザ用ワクチンの製造に影響がでるのは必至だと予測しています。
インフルエンザワクチンは有精卵で作られる
 インフルエンザワクチンを製造するためには、雄鶏と雌鶏を一緒に飼育した有精卵でなければなりません。普通の卵(無精卵)では製造できないのです。ワクチンは、有精卵を孵化させ、孵化途中の段階で、ウイルスを卵の中に注入します。そして、卵内で培養させ、中の液体を取り出します。その後、様々な処理をし出来上がります。
 更にインフルエンザワクチン用の鶏は、特別の場所で厳重に管理飼育され、卵は、できるだけ人の手に触れることなく管理されているのです。ですから急に増やすことは不可能なのです。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 22:53 | comments(0) | - |

 

2009.06.02 Tuesday

新型インフルエンザ〜尼崎市の対応と発生状況

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)は、季節性のインフルエンザと類似し、かつ弱毒性ということで先週から駅員などマスク着用の義務付けが解除されました。
尼崎市、5月31日現在20人 
 尼崎市においては、5月30日に高校生の感染が新たに一人確認され、20人となりました。また発熱相談件数は、発生当初5月20日の728件をピークに徐々に減少、先週一週間では、一日200件台から100件台へとさらに減少し市民生活にも落ち着きが戻ってきています。
感染者1人でも学級閉鎖
 尼崎市教育委員会は、28日、新型インフルエンザの感染者が新たに確認された際、拡大を防ぐため、市立学校、幼稚園での休業の基準を発表しました。幼児、児童、生徒に感染の疑いがある場合や、家族の感染が確認された場合は出席停止とし、クラス内で感染者が1人でも出れば学級閉鎖とします。期間は7日間。更に学級閉鎖が複数になれば学校閉鎖をすることとしています。兵庫県が27日のまとめた基準よりも一部厳しい内容となっています。

| isako | 新型インフルエンザ情報 | 07:18 | comments(0) | - |

 

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