ソニック･ザ･ヘッジホッグが誕生して14年(今作の発売日の時点)が経つが、ようやく2Dソニックの完成形を見れたと思う。
いつものソニックファン以外はお断り。超雰囲気ゲー。・・・ではない！　本当のハイスピードアクションゲームが誕生した。
でも、DSだからって2画面やタッチスクリーンによって面白くなったわけじゃないんだよね。それ以外の面で進化した。

まずは、スーパーブーストというアクションだ。ボタン一つで瞬時にスピードアップし、体当たり状態になるシステム。
上り坂前で止まってしまった時に、いちいち後ろに下がらんでいいのは便利・・・って事よりも体当たりのが大きい！
「せっかく気持ちよく走ってても、いいとこで雑魚にぶつかってテンポ最悪」ってお決まりのパターンを破壊したのは大きい！
無敵と言うわけではないので、針を防ぐことは出来ないが、今回は意地悪い配置になってないと思うので無問題。

そして次に多彩なアクション＆トリック。アドバンスシリーズでもあったが、今回のほうが出しやすくなっており爽快感も上。
右を押しとくだけ〜と言われがちなソニックにアクセントを付ける一本。空中に居る時が結構忙しくなった。ボタン押しまくり。
ちなみに、これでテンションゲージと言うものを溜めて、ブーストでそれを使用するという連鎖システムになっている。
と、この二つのシステムのおかげで劇的に面白くなっている。ソニックで動かしてるだけで楽しいなんて味わえると思わなかった。
雑魚を無視できるおかげで即死が増えているが、今までのストレスに比べればどうって事は無い。落ちまくれ。死んで覚えろ。

ステージ数はゾーンが7個で、各ゾーンに通常アクトが2個、ボス戦が1個、ファイナルで22の構成になっている。少ないといえば少ない。
2キャラ選べるが、アクションが微妙に違うだけでステージ内容は一緒。話も取って付けたようなどうでもいいレベル。
新キャラのブレイズもまあ別にどうでもいい。そう、今回は純粋にアクションゲームとして楽しめるので問題なし。

音楽はJSRFで好評を博した長沼サウンド。メガドライブ時代や瀬上サウンドもいいんだが、今回はトリックが進化した事もあって
長沼サウンドがかなりマッチしている。サウンドテストが入ってるのは嬉しい。ソニックとブレイズでアレンジが違うのも良し。

上でDSだからって〜等と書いたが、2画面ぶち抜きは良かった。ソニックは上下でルートが多いので、縦が長いってのは地味に嬉しい。
最も上から落下するのは圧巻。落ちるの長いなあと思ってたら、地面が無く即死穴だったのってのはご愛嬌。
キャラは3Dで背景は2Dなグラフィック。綺麗とか汚いとかは特に無い。ただ、ボス戦の3Dは要らなかったと思う。荒いのは嫌い。

エメラルド集めは楽なほう。アドバンス2と比べると、とても楽なほう。スペシャルステージへの行き易さが全然違った。
スペシャルステージへはワープポイントでテンションゲージを使用して移動するんだが、ポイント付近でゲージを溜められれば
リトライしやすいわけ。つまり、スペシャルステージ自体は難しいとこもあるけど、最終的にエメラルド集めも楽ってわけ。
ヒーローズよりも楽になってる。アドバンス2は本当に糞仕様だった。これからもこんな具合で行って欲しいものである。
ちなみにスペシャルステージはタッチペンでキャラを動かす。タッチ要素はこんなもんで、でしゃばり過ぎず良かったと思う。

クリア後はタイムアタックが熱い。タイムアタックに燃えられるなら、ステージの少なさも気にならない。現に私はそう。
ちなみに俺のタイムは、ソニックで1-1が48"92、X-1で24"16。1-1はもっと伸びると思う。海外では40秒切ってるし。
X-1ってのはタイムアタック専用ステージで、他にもX-4まで用意されている。レースゲーみたいに周回するタイプで面白い。

ソニックってシリーズ続いてる割にそんなに面白くないもんね、いやもう本当に。アドベンチャーで一皮剥けたくらい。
ごめん。今までのシリーズとの比較が主になってるせいで、叩くとこがあんまり見つからない。もう信者丸出し。
つーわけで、ソニックの面白いゲームがやりたいならこれ買っとけ。メガコレで過去の作品数本やるよりこっちだ。　(2006/9/22)