★約束の地 リヴィエラ RPG 2002年7月12日 スティング

スワンクリスタルと同時発売された、出るのが遅すぎたファンタジーRPG。
何故出るのが遅すぎたかと言うと、当時で既にスワンは死亡寸前。
スワンクリスタル自体も遅すぎた登場で、どっちも不遇な存在。虚しい。
ちなみにスワンカラーにも対応してるが、クリスタル推奨。(つーかクリスタル発売後のソフトは全て)

えー、最初にファンタジーRPGと書いたが、正しくはギャルゲーRPGかもしれない。
主人公(エクセル)は男なんだが、それ以外のパーティーメンバーが全部女。ハーレム状態。
もちろん皆、エクセルに好感を持っている。都合良すぎなんだよ。
好感度があり、それの上下によって、EDも個別のものが用意されている。一番高いのがパートナーみたいな。
一度見たイベント絵はまとめて閲覧できるんだが、水浴びイベントなんかも用意されている。桃鉄かよ。

さて、システムについて語るか。これはかなり独特。
フィールドは自由に動くのではなく、マップはマス目で表示されていて、1マスごとに上下左右どこに移動するか
選択肢・アイコンから選ぶ。ただし、4方向行けないときもあるし、2度戻れない場所なんてのもある。
よって、戦闘もエンカウント形式ではなく、場所によって固定されていて強制式。
正直これは楽。無駄な戦闘が無いし、ほとんど迷う事とかも無い。このシステムは良かった。
ちなみに、タクティクスオウガのような練習バトルが出来る。これでは死なないしアイテムも減らない。
戦闘は、まず戦闘中に使いたいアイテムを4個選ぶ。4個と聞くと少なく感じるかもしれないがそうでもない。
使うキャラによって、アイテムの効果が違うからだ。攻撃になったり回復になったり補助になったり。
それに、一定回数使う事でキャラのステータスがUPする。敵を倒して経験値によるレベルアップは無い。
&武器・キャラによるオーバースキル(必殺技のようなもの。OS)も覚える。これが地味に楽しい。
ただ、ほとんどのアイテムは数が有限なので、上で書いた練習バトルでステータス上げするのが基本。
あと、アイテムは15個しか所持できないんだが、アイテムの数はまとめられないので取捨選択が面白い。
だいたいのアイテムで誰かがスキル覚えられるしね。開発者はかなり狙ってるね。秀逸。
やばい、なんか乱雑。とにかくアイテムに関してのシステムは面白いって事。このゲームのメインと言っていい。

そうそう、戦闘終了後はスコア・ランクが出て、それに応じてトリガーポイント(TP)が貰える。
このTPによって、フィールド上で色々行動できる。つーかイベントが起きる。
一発勝負なイベントが多く、セーブポイントが少なく事から緊張感を持ってやれた。ここ重要。良かった。
1周目は何でも調べるほうが良い。逃すと戻れない事多いから。

ストーリーは王道的。主人公達が正義で、苦難を乗り越え巨大な悪を倒すみたいな。
音楽は良さ気。隠し要素だけどサウンドモードもあるんで堪能しやがれ。

プレイ時間は15〜20時間くらい。難易度は難しくも無く易しさも無く。
アイテム図鑑やスコア・ランク、前述の通りEDに種類があるのでやり込み度は高め。
練習バトルをしないで進むっていうプレイも面白いかもしれない。
俺は1周しかしてないけどね。だって、バグがあるんだもん。イベントシーンが埋まらないっていう・・・。

まとめると、ギャルゲ要素に嫌悪感を抱かない人にはオススメ。
グラフィックもスワンの中では優秀だし、あまりめんどくさくないRPGとして良い。
個人的にはスワンのRPGではナンバーワン。他にはFFとサガしかやってないんだけどさ。
どうせ安いしクリスタルごと買ってくれ。 (2004/7/31)

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