3で完結したはずだった逆転裁判が、新たな主人公を迎えニンテンドーDSに登場! が、4という数字が指し示すように、完全なる新シリーズではない。3から7年後の世界が舞台となっている。 そして、今までの主人公だったナルホドもよく出てくる。むしろ出すぎというくらいに。 オドロキじゃなくてもいいじゃんってくらいに。ああ、ちょっとガンダムSEED DESTINYを連想した。 個人的には「新逆転裁判」みたいなタイトルにして、完全に切り離して欲しかった。 ナルホドが居るのにあの人が居ない、この人が居ないってのはシリーズファンなら確実に思うだろう。 エピソードの数は1,2と同じ4個。3が5個になってたし、DSという新ハードになった事で5話・6話、 あるいは1話辺りがもっと長くなるかなと期待してたのだが、今までと同じような長さだった。体感でだが。 難易度もあまり変わらないかな。理不尽な「突きつけ証拠品」は少なくなったと思う。サイコロック無いし。 それと細かいとこだが、人物ファイルを特定の時以外に突きつけられなくなった。 おかげで、正解がわかりやすくなったと同時に、遊びが少なくなった気がする。弁護士バッジなんて特に…。 逆転裁判の魅力の大部分は謎解き推理であるが、個性溢れるキャラクターもその魅力のかなりの部分を占めている! と、言っても過言ではないくらい、結構勝手にキャラたちがヲタの間では一人歩きしてるみたいだな。 一言感想を言うと、ミヌキはマヨイより可愛い。ガリュウ弟は当初はどうでも良かったが、今では結構好き。 他のサブキャラ達もこれまでに負けないくらい強烈なのが居たよ。特に2話の最初の証人は最高。 DSのタッチパネル機能を生かしたカガク捜査。蘇る逆転から引き続き採用。正直、無理矢理入れた感はある。 本体発売から2年少しが経つのに、まだこんなかよって感じ。自分で思いつくんじゃなくて、強制的に やらされるのが問題だと思う。が、やった事自体は上手く息抜き的なものになってて面白かったんだな。 「指紋が出てくる度に毎回同じ作業」等ではなかった。各エピソード毎に違うカガク捜査が何種類かあった。 それと、カガク捜査をする時に大抵居るアカネが今作で一番可愛いのも重要。もっと出番が欲しかったな。 ちなみに、カガク捜査以外はタッチペン&パネルを使わずにボタンだけで進行可能。 そして逆にタッチペンだけで進行する事も可能。良かった。共用のみなんて事になってたらブチギレてた。 基本はボタンなんだが、寝転がって片手でゆっくりとやる場合にはタッチペンだけってのも良いと思ったね。 文庫本を読み進めている感じ。関係ないけど、読み物系アドベンチャーはDSに向いてると改めて思った。 新システム「みぬく」は、似たようなシステムの「サイコロック」よりも良かった。 つーか、よく考えるとサイコロックはあんまり好きじゃなかったね。面倒くさいだけで面白くなかった。 証拠品が揃ってるのかわかり辛かったし、つきつける答えが「え、これなの?」ってのが多かった。 その点、「みぬく」は法廷中に発動するものなのでスムーズに進行できてよかった。 ただ、サイコロックのように見えない心の鍵みたいなものを解いてる訳でもないのに、 癖を見抜かれただけで、ホイホイと喋り出す証人たちは変に思えた。というか、まだ「みぬく」には謎が多い。 まあ、軽くネタバレすると4でもサイコロックはあるんだけどね。更につまらなかったな。作業的だった。 たのみこむ限定でサントラが複数発売されたりした、結構重要な音楽についても触れておこう。 1,2,3では各シリーズ毎の「追求」とトノサマンが好きなくらいで、そんなにこだわってはいないんだが、 今作でも相も変わらず「追及」とガリュウ弟のテーマソングが良かった。どちらも今までにあるようで無かった感じ。 流れるシーンが少なかったのが残念かな。仮想のガリューのバンドのサントラとか発売されそうな予感。 結論として面白かった。妙に評判が悪いのでレビューを書いてみた。やっぱナルホドが居るのが問題なのかな。 続編は出るかな? 出ると思ってる人が多いようだけど、どっちにも取れる終わり方だったよ。 いや、話は置いといて売上の方で考えると出す可能性は高いかな。いつの間にか看板になってたようだ。 (2007/4/24) |