★ガンスタースーパーヒーローズ アクション 2005年10月6日 セガ/トレジャー 

前作から12年の沈黙を破り、とうとう発売されたガンスターヒーローズの続編。完全新作。
アドバンスガーディアンヒーローズ(AGH)と同じで、これもリメイクじゃないよ。と、謳っているがAGHよりもリメイクっぽい。
ステージ構成とかキャラとかがほとんど同じ。設定では、過去の話に沿ってプレイヤーの組織、敵の組織が作られたらしい。
過去とは前作の戦いの事で、今作はそれの未来という事で話が繋がっている…って、これもAGHと一緒じゃねーか!
開発側も本当は「ポケットガンスター」と言うタイトルを付けたかったようで、
実質携帯機向けにアレンジしたガンスターって感じがする。ゲームギア版は開発トレジャーじゃないしね。

だが、操作方法やシステムは大幅に変わっている。投げが無いのが一番の変更点だろうか。まあ、そういう事は置いといて、
銃を撃ちまくる爽快感は失われて無いと思う。進みながらでも、止まりながらでも自由自在に撃ちまくれる。
スライディングやジャンプキックで暴れまわるのも楽しい。敵のHPがガンガン減るのもいいが、ガガガッ!な効果音が気持ちいい。
新アクションだけど、ソードはあんまり使い道ないかな。威力普通だし、隙が大きいし、爽快感も無いし。

難易度はEASY、NORMAL、HARDの3段階に分かれている。EASYはかなり簡単で文章も平仮名が多いので、まあそういう事だろう。
HARDもそこそこ手応えがあるってところで、全体的にあまり難しくはなっていない。コンテニューも無限にできるしね。
それと、前作がガンガン進むアドリブ型だったのに大して、今作は死んで覚えるパターン型になっている。

開発スタッフはほぼ前作の人達と同じで、ストーリーはセガのゾルゲール氏が担当している。
ゾルゲール氏っぽい話の解かれ方だが、感動度や面白さはセガガガ、アトムには負ける。期待してたので残念。
高難易度をクリアする事で、ストーリーが全てわかるようになっているが、EASYの馬鹿っぽい話が一番良かったかな。
会話等のデモは全て飛ばせるようになっている。繰り返し遊ぶための仕様か。の割にスタッフロールが飛ばせないのは謎。

スゴロク面や坑道面などは前作から御馴染みだが、今作にはセガステージというものがある。
羅列すると、アフターバーナー、フリッキー、サンダーブレード、ギャラクシーフォース。これらを真似たステージがある。
往年のセガファン、メガドライブファンを喜ばせるために作ったんだろうけど、正直蛇足だったかなあ。
が、フリッキーは個人的には面白かった。ステージの構造が面白かった。横にエンドレスではなく、360度回転によるエンドレス。
アフターバーナーとギャラクシーフォースも、演出・表現は素晴らしかったな。ハードの限界とドットの限界を見た。
サンダーブレードは苦痛。自機が大きいのが一番の原因。ストレス溜まった。特にハードはゲーム中一番難易度。
まあ、スコアアタックしてみると違うんだけどな。大きい機体での弾除けが絶妙。 …あれ?蛇足じゃない?

携帯機向けのせいか、クリアまでは正直短い。1回スタッフロール見るまではもちろんのこと、
2キャラ×3難易度の6パターンをプレイしてもすぐに終わる。その後、隠し要素とかは無し。上の難易度も無し。
開発側は、タイムアタックとスコアアタックでやり込み楽しんでくれ!って事らしい。物凄くアーケードゲームな仕様だ。
これは最近の家庭用ゲーマーには糞仕様なのかもね。俺はスコアアタックとか大好き。争い辛いのが欠点だが。

オプションで画面の明度が変えられる。未だに初期GBA使ってる人には嬉しい。まあ俺なんだが。
それと、操作方法が4つから選べる。が、あんまり代わり映えしない。もっと自由に振り分けられるようにして欲しかった。

前作が名作扱いされてるし、比べたくなるのは必然。だが、簡単に駄作扱いはして欲しくない。
トレジャー作品で多い、人を選ぶゲームなだけだ。いつでも手軽にガンスターしたいなら買っとけ。  (2005/10/10)

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