独特な雰囲気、世界観。それが全て。それを受け入れられるかによって意見は二極化する。それがデスピリア。 ちなみにデ・スピリア。de・SPIRIAである。開発は電脳映像製作所であり、にげロンパの所である。俺が買った理由はこれ。 デスピリアと、にげロンパって全然雰囲気違うじゃねーかとツッコム人が多いかもしれないが、 過去にダークメサイアなんかも開発しているので無問題。PSだから未プレイだけどね。 まあ、それは置いといてデスピリアを一言で言うと、鬱ゲー。はい、わかりにくい。これは後で説明するとして、 ジャンルはパッケージや公式ではマインドRPGとなっているのだが、一人称視点で謎解きや情報を集めながら 進んでいく感じなので、どっちかっていうとアドベンチャー。戦闘がRPGみたいなだけでね。 ちなみに、その戦闘はアルーアの記憶や思念を具現化した、マインドという化け物みたいなもので戦うんだが あまり重要では無いので紹介だけ。レベルアップ時のアルーアの顔アップは良い。 そして、アルーアはマインドを使用した"マインドバトル"だけでなく、人の心を読んだり 場所、物などの残留思念を読み取る事ができるシステム"マインドダイブ"というものがある。 ここで鬱ゲーの本性が垣間見えてくる。人の心を覗いてみても、ほとんどが負の概念であり、暗く黒い。 心や記憶は画面上に文字が出てきて、それを読み取るのだが、表示の仕方とフォントがいい雰囲気を出してる。 時には場所や人物の映像が流れたり、死体や精神異常者のダイブするとアルーア自身がダメージを受けたりする。 このマインドダイブによって、ストーリーを進めたりフラグを立てたりできるのだが、 人の深層心理(まあ大体が汚い感情、負の感情。現実的)を探るので、ここで合わない人は多いだろう。 筆者は合いまくり&最高。表現が上手い。中途半端でなく、真剣に人の重さ黒さがわかる。 鬱ゲーな所はまだまだある。NPCがメインも脇もエログロい。キャラが立ってるし、それにどんどん死んでいく。 こういうゲームなので、裏切るキャラや卑怯なキャラがキモいキャラが面白い。ていうか多い。 普通の人は少ない。アンドロイドや機械も居たりする。 登場キャラ全部紹介したいくらい。でも、ネタバレになるので無理。大事な所なのに痛い。 キャラのモデリング、デザインが変に独特なとこもいい。これも好みは分かれるだろう。個人的には雰囲気とマッチしてて良い。 あと、モデルとなっている舞台・場所に、尼崎や大阪の一部が使われており、感情移入しやすかった。 街の雰囲気、住人の種類的に、ここなら確かに居そうだなあ、という感じで。・・・失礼だな。 音楽なんかも暗い。あんまり頭に残ってるのは無いが、全体的にマッチしていた。良い。 まあ、なんつーかどこも空気がどんよりしてる気がする。落ち着ける場所なんて無いな。 プレイ時間は15時間くらい。難易度は難しくも無く、優しくも無く。一応RPGなので、 レベルMAXとかレアマインド作成とかでやり込めたりするけど、そんな事するくらいなら2周プレイしたりする方がいいだろう。 話を忘れるくらい時間を置いてから、もう一度プレイしたりね。 まとめると、下手なホラーゲームよりも怖いし、GTA等の殺人ゲームなんかよりも遥かに危険。今なら18推表記がされるだろう。 表面だけの上辺だけの付き合いに嫌気が指してる人にはオススメ。精神異常者にもオススメ。 まあ、そんなの関係無しにハマる人にはハマる傑作。是非試して欲しい。 続編が出るのを祈っているゲームの一つである。 (2004/6/20) |