今、子どもたちの本離れが色々言われています。では、本当に子ども達は本に興味がないのでしょうか?お話に興味がないのでしょうか?私はそうは思いません。子ども達は、本との出会い、お話との出会いがあれば、本もお話も大好きになると思います。
私は今、小学校で図書ボランティアをしておりますが、「お話の時間」には、たくさんの子ども達が来てくれます。確かに高学年の参加はありませんが、中・低学年の子ども達は、楽しい時を過ごしてくれています。子ども達の嬉しそうな笑顔、ワクワクした顔、不思議そうな顔、真剣な面持ち、びっくりした顔、どの顔もステキです。そして、「あーそれ知ってる。」とか「続きはないの?」とか「もうおしまい?」とか「こっちの本も読んで」とか、言ってくれる子ども達もたくさんいます。リクエストがあったり、「あーおもしろかった」「この本図書室にある?」と言ってもらえると、本当に嬉しいです。子ども達は本を読んでもらえる事がとっても好きです。
では、高学年はどうでしょう。確かに高学年に呼びかけるには難しいものがあります。しかしある年、「星と伝説」(野尻抱影 著 偕成社)と「ギリシア神話」(石井桃子 編・訳 のら書店)を読んだ時、「すごく面白かった。また次も読んでね。」と言って帰っていった子達がいました。もちろんその子達は次からも来てくれて、「本も買ったよ。」と報告をしてくれました。この子達が始めて来たのは、たまたま図書委員で図書室にいたのがきっかけでした。でもそれでいいと思います。お話に出会って、楽しむ事が出来たら、また次の一冊との出会いが待っています。そうして本を楽しむ習慣が付いたらなんて良いのでしょう?
先日も「これ、幼稚園で読んでもらったよ。」と言っている子どもがいました。みんな小さい間は、幼稚園の先生やご両親、おじいちゃん、おばあちゃん、身近な大人たちに読んでもらって、楽しんでします。しかし、多くの子ども達は字が読めるようになると、「自分で読みなさい。」と言われます。たしかにたどたどしく読んでいくでしょう。でもそれで絵を楽しめますか?お話を楽しめますか?この辺に本好きとそうでない子の分岐点があるような気がします。自分から読み出すまでは、大人が一緒に本を楽しんで欲しいと思います。もちろん自分で読み出してからも、読んであげると一緒に本を楽しめるし、幸せなひとときを過ごせると思います。そして、本を好きになって欲しかったら、字のおけいこや国語のお勉強のように絵本を使わないで欲しいと思います。皆さんは私の考えをどう思われますか?