永遠に沈んでゆく


眠れない夜
手のひらに地球を浮かべる
夜空に広がる星星の一つ一つは君の見えない場所で瞬いている
薄く目を開けて
静かに耳を澄まし
心臓の音を聞く
もし
君が何かの拍子に明日死んでしまっても
星星は今日と同じように美しく瞬く

そのとき…

そのとき君は、何処かとらえどころのない永遠を知るのだ
君のいない世界で時を刻み続ける時計の針は
いうまでもなく、君の未来を照らしはしない
けれど
君はそのことに何故か無性に感動する
自分の小ささと世界の途方もない大きさ
布団の上でまるまる猫のあくびと、
静寂を射る掛け時計の秒針

君は知っている
君はすでに気づいている
君が遠い昔に忘れてしまったものや、できごとは
宇宙の片隅の誰も訪れることのない秘密の場所に
ひっそりと佇んでいる

永遠に沈んでゆく人生のかけら
眠れない夜の時間の堆積

君の掌に残る生の秘密の温度
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