雨粒


硝子窓に映る透明な僕たち

欲望と愛を混同して

涙で死んだ青い棘

重ねた記憶の迷路

こんがらがって

いつから君が僕になって

僕が君になったのか?

いつものように笑ってくれた記憶の影が、薄くなる

透明な掌をこちらに向けて別れた、夜の空気が薄くなる

手を振る君を見送った夜のバス停で見上げた星空

遠くなる、だんだん遠くなる

光の速度で思い出を連れてゆくテールランプ

遠くなる、だんだん見えなくなる

走り出した窓にもたれかかった、透きとおった君の哀しみ

雨粒の沈む場所で

さよならとつぶやいたのは、いったい誰だったの?

飾らない言葉で世界に近づいて

もう、なんにもいらないとつぶやいた月

薄れてゆく君と僕の記憶


さよなら
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